「マルモッタン・モネ美術館」:パリ
「文化庁」は10月22日、「ユネスコ」の補助機関による事前審査で、「和食」が“無形文化遺産への登録にふさわしい”と勧告を受けたことを明らかにしました。12月に開かれる「政府間委員会」において、正式に登録が決定される見込みです。
『無形文化遺産』とは、「芸能」や「社会的慣習」「儀式および祭礼行事」「伝統工芸技術」などで、コミュニティが自分たちの「文化遺産」の一部として認めるものです。
「日本」からは、「能楽」や「祇園祭の山鉾巡行」、「結城紬」(ゆうきつむぎ)などが登録されていますが、食に関するものは初めてです。
世界を見てみると、「フランスの美食術」(フランス/2010)、「地中海料理」(スペイン・ギリシャ・イタリア・モロッコ/2010)、「メキシコの伝統料理」(メキシコ/2010)、「ケシケキの伝統」(トルコ/2011)の4件が登録されています。
“栄養バランスにすぐれた健康食”として、世界での認知度もあがってきている「和食」ですが、新鮮な素材の味わいや、食材の変化で感じる季節、美しい盛りつけ、家庭や地域によって全く異なる多様性や、正月など年中行事とのつながりがあり、生きるために“栄養をとる”だけでなく、生活文化との深いかかわりがあります。また、豊かな自然なくしても成り立ちません。
また「日本」の食文化は、「和食」はもちろんのこと、海外の料理も取り入れながら発展したものです。
(讀賣新聞:13.10.23)
(讀賣新聞:13.10.23)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所