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「台北」の「故宮博物院」が収蔵する中国・清代の玉器「翠玉白菜(すいぎょくはくさい)」と「肉形石(にくがたいし)」が、2014年に「東京国立博物館」と「九州国立博物館」(福岡県)で開かれる「台北・故宮博物院展」に出品される予定です。特に人気の高いこの2件が海外で公開されるのは初めてだそうです。
「東京国立博物館」の「銭谷眞美」館長と「九州国立博物館」の「三輪嘉六」館長、「台北・故宮博物院」の「馮明珠」院長が16日午後、開催について合意し、同院で調印式が行われました。2件を含む同院の「神品至宝」総数231件が日本で公開されます。また、交換展として「日本美術の粋 東京・九州国立博物館精品展(仮称)」が16年10月から翌年1月まで、「同院南分院」(15年末開館予定)で開かれる予定です。
「中国」の歴代王朝の文物など約69万件を所蔵する同院は、世界の五大博物館の一つとも呼ばれています。海外展はアジアでは初めてで、中国文明の精華と直接出合うことのできる貴重な機会となりそうです。
「台北」の「故宮博物院」で16日、「東京国立博物館」「九州国立博物館」とともに行われた調印式には、「故宮博物院」の「馮明珠」院長、「東京国立博物館」の「銭谷眞美」館長、「九州国立博物館」の「三輪嘉六」館長が出席しました。
「故宮」の海外展は「米」「仏」「独」と「オーストリア」で開かれたことはあるものの、「アジア」では初めてということです。
「馮」院長は【最も重要なのは日本人の心を感動させる作品であること。「台湾」と「日本」は同じ東アジア文化圏で、日本展には日本人に好まれる書や画が多く含まれている。】と説明したそうです。
「銭谷」館長は【故宮の文物を除いては中国の悠久の文化を理解することはできない。】と日本展への期待感を示しています。「三輪」館長は【「九州」は「台湾」と経済的にも密接で、「故宮展」を望む声が寄せられていた。】と喜んでいるとのこと。
「故宮」の所蔵文物は約69万件あり、その多くは1945年の「日本」統治時代の終了後、「中国」での共産党と国民党の内戦のさなか、「北京」の「故宮博物院」から戦火を逃れるために「南京」などに移されていた文物が「台湾」に運ばれ、「台北」の「故宮博物院」はこれらの膨大な文物を収蔵するために建設されたそうです。
(讀賣新聞:13.10.17)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所