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コラム
「貴婦人と一角獣展」:国立新美術館(パリ「クリュニー中世美術館」)
2013年7月5日 公開 / 2020年12月28日更新
フランス国立「クリュニー中世美術館」の至宝《貴婦人と一角獣》は、西暦1500年頃の制作とされる6面の「連作タピスリー」です。19世紀の作家「プロスペル・メリメ」や「ジョルジュ・サンド」が言及したことで、一躍有名になりました。
「千花文様」(ミルフルール)が目にも鮮やかな大作のうち5面は、「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」と人間の五感を表わしていますが、残る1面「我が唯一の望み」が何を意味するかについては、“愛”“知性”“結婚”などの諸説あり、いまだ謎に包まれているとのこと。
この作品がフランス国外に貸し出されたのは過去に一度だけで、1974年のアメリカの「メトロポリタン美術館」です。 今般、中世ヨーロッパ美術の最高傑作として誉れ高い《貴婦人と一角獣》連作の6面すべてが日本で初めて公開されます。「タピスリー」に描かれた貴婦人や動植物などのモティーフを、関連する「彫刻」「装身具」「ステンドグラス」などで読みといていくというものです。
「クリュニー中世美術館」の珠玉のコレクションから厳選された約40点を通して、中世ヨーロッパに花開いた華麗で典雅な美の世界を垣間見ることができます。
《讀賣新聞13.06.27》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所
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