未完の建築:アントニオ・ガウディ「コロニア・グエル教会」

高塚哲治

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テーマ:一休み

 アントニオ・ガウディの「サグラダ・ファミリア」は、世界的に有名な建築物ですが、2005 年7月15日にユネスコ世界遺産に指定された「コロニア・グエル教会」は、未完の建築として隠れた名作です。
 この教会は、結局未完成に終わったにもかかわらず、ガウディの最高傑作として位置づけられています。ガウディが、数々の革新的な建築学的試みを総合的に実践した初めての作品といわれています。
 カテナリー(懸垂線)アーチは、重量負荷の問題を単純化するとともに、外壁が双曲放物面(ハイパーボリック・パラボロイド)の形状となることを決定しています。また、全体の調和を尊重する精神が作品の随所に反映されています。内部の空間には、なめらかな流れと力強さが共存し、階層は建設地の丘の急な傾斜にあわせられ、素材には周囲の植物や土と同系の色や質感のものが使用されています。
 一度は訪れてみたい場所です。






タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

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高塚哲治
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高塚哲治(建築家)

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大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

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