「マルモッタン・モネ美術館」:パリ
「自分の仕事をつくる:西村佳哲さん(働き方研究家)著」という本があります。
【安売り家具屋の店頭に並ぶ、カラーボックスのような本棚。化粧板の仕上げは側面まで、裏面はベニア貼りの彼らは、「裏は見えないからいいでしょ?」というメッセージを、語るともなく語っている。建売住宅の扉は、開け閉めのたびに薄い音を立てながら、それをつくった人たちの「こんなもんでいいでしょ?」という腹のうちを伝える。やたらに広告頁の多い雑誌。一〇分程度の内容を一時間枠に水増ししたテレビ番組、などなど。嫌々な仕事が「こんなもんでいいでしょ」という、人を軽くあつかったメッセージを体現している。それらは隠しようのないものだし、デザインはそれを隠すために拓かれた技術でもない。また一方に、丁寧に時間と心がかけられた仕事がある。素材の旨味を引き出そうと、手間を惜しまずつくられる料理。表には見えない細部にまで手の入った工芸品。一流のスポーツ選手による素晴らしいプレイに、「こんなもんで」という力の出し惜しみはない。このような仕事に触れる時、私たちは嬉しそうな表情をする。なぜ嬉しいのだろう。】と語りかけています。
仕事の本質とは何か?「自分の仕事をつくる」上で、繰り返し心に問いかけています。
タウ・プロジェクトマネジメンツ