「建築って何?(9)」建築の構造形式

高塚哲治

高塚哲治

テーマ:建築の仕組み

建築物は、以下の構造形式に分類されます。
Ⅰ.木質系
①在来軸組工法…「柱」「梁」「すじかい」などで構成される工法。
②枠組壁工法(ツーバイフォー工法)…「壁」と「床」パネルを現場で組み立てる工法。
③パネル工法…工場で製作した「壁」「床」パネルを現場で組み立てる工法。プレハブ住宅に多い。
④ユニット工法…工場で部屋ごとのユニットを製作し、現場で組み合わせる工法。プレハブ住宅に多い。
⑤集成材工法…大断面の集成材により「柱」「梁」を構成する工法。
⑥ログハウス…丸太を積み上げる構造形式。
Ⅱ.鉄骨系
①軽量鉄骨工法…軽量鉄骨(厚さ1.6mm~3.2mmの小断面の鉄骨)を使用して、「柱」「梁」「すじかい」などの軸組で構成する構造形式。
②軽量鉄骨ユニット工法…軽量鉄骨を使用し、工場で部屋ごとのユニットを生産し、現場で組み合わせる工法。プレハブ住宅に多い。
③スチールハウス…軽量鉄骨を使用し、木造のツーバイフォー工法と同様の構成となる構造形式。
④重量鉄骨工法…重量鉄骨(H型鋼などのおおむね厚さ5mm以上の鉄骨)を主体とする構造形式。「柱」「梁」を剛接合とするラーメン構造が多い。
Ⅲ.鉄筋コンクリート系
①ラーメン構造…「柱」「梁」を剛接合とした構造形式。
②壁式構造…「壁」「床版」で構成する構造形式。
③プレキャスト工法…コンクリートの「柱」「梁」「壁」「床版」などを工場で製作し、現場で組み立てる構造形式。ラーメン構造/壁式構造の両方がある。住宅では、壁式構造が採用されることが多い。
④鉄骨鉄筋コンクリート造…鉄筋コンクリート系構造に、鉄骨を入れた構造形式。
Ⅳコンクリートブロック系
①補強コンクリートブロック工法…コンクリートブロックの空洞部分に鉄筋を縦横に挿入しモルタルで充填した上、開口部の上部にコンクリートの「梁」(臥梁)を設け積み上げる構造形式。
















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高塚哲治
専門家

高塚哲治(建築家)

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

高塚哲治プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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