「建築って何?(3)」選定と契約

高塚哲治

高塚哲治

テーマ:建築の仕組み

 建築行為(新築、増改築、改修、修繕、更新、解体)には、企画/設計/監理/施工などに対して【選定】と【契約】が必ず伴います。
【選定】方法としては、①一般競争型 ②指名競争型 ③技術提案型 ④特命型 に分類されます。
 また、【契約】は《契約形態》と《契約方式》によって成立し、《契約形態》に関しては、①設計施工一括契約(デザインビルドとも呼ばれる) ②設計施工分離、施工一括契約 ③設計施工分離、施工分離契約(建築、設備などを分離して契約する) ④設計施工分離、コストオン方式(下請と下請へ支払う金額を予め決定し、施工は一括契約とする方法) ⑤CMアッとリスク方式 など、バリエーションは豊富です。
 《契約方式》としては、①総価請負契約方式(契約時に請負契約を決定) ②実費精算方式(工事に要した費用等から請負代金を算定) ③単価契約方式(契約時に作業量あたりの単価を決定、完成後に請負代金を算出) ④コスト+フィー方式(原価とマネジメントフィーを分離して支払う方式) ⑤ユニットプライス方式(公共土木工事に採用) などがありますが、ほとんどは①総価請負契約方式(契約時に請負契約を決定)が採用されています。
 【選定】と【契約】に際して、それぞれの「リスク」があることから、精通した専門家(CMr:コンストラクションマネジャー など)に相談することをお勧めします。


選定方法


コストオン方式

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高塚哲治
専門家

高塚哲治(建築家)

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

高塚哲治プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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