「建築って何?(2)」 制約条件

高塚哲治

高塚哲治

テーマ:建築の仕組み

新築/改修を問わず建築する際、いろいろな条件をクリアーしなければなりません。建築主の要望、予算などは勿論のこと、社会的に要求される事項も含まれます。これらは「制約条件」と呼ばれています。社会的に要求される事項として、「①敷地の立地条件」 「②自然的環境条件」 「③配置計画上の条件」 「④施工上の技術的条件」 「⑤周辺環境に及ぼす影響」 「⑥法令などの条件」 などがあります。都市部及び狭小敷地等における建築物は、特に「⑥法令などの条件」により建築物の規模/品質/工事期間に大きな影響を及ぼします。中でも《建築基準法》の規定をクリアーすることが重要となります。《建築基準法》は、【建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準】であり、法令/施行令/施行規則/告示、それに各行政庁(都道府県/市など)の取り扱い/条例などの膨大な内容を含んでいます。幾度となく改正が積み重なり、《建築基準法》の内容は非常に難解なものとなっています。建築裁判においても、《建築基準法》の解釈を巡り予期せぬ展開となることもあります。新築と既存改修などにより違いがありますが、建築主にとっては、思わぬ結果をもたらすこともしばしばあります。建築を思い立ったら専門家に相談することをお勧めします。

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高塚哲治
専門家

高塚哲治(建築家)

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

高塚哲治プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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