パニック障害通院中に、夜間頻尿、早朝覚醒出現
半年、不眠に悩んでいるという40代の女性が、
「薬に頼らず眠れるようになりたい」と受診されました。
何度も寝返りをうって、やっと眠ったと思ったらすぐに目が覚めてしまいます。
そして、一晩中ウトウトしたまま朝を迎え、毎日強い疲労感に悩まされていました。
眠れない状態が続くと、
「今夜も眠れなかったら、どうしよう」
「この状態がいつまで続くのだろう」
と不安はさらに強くなります。
すると夜が来ることそのものが怖くなってしまうのです。
診察を進めていきますと、
血液検査結果や普段の食事内容から、血糖値の変動が不眠に関係していると考えられました。
血糖値が下がると、体は血糖値を保つためにアドレナリンなどを分泌します。
すると、アドレナリンの影響で、
「体が緊張する・動悸がする・不安や恐怖を感じる・夜中に目が覚める」
といった症状が現れます。
そこで、一日三回食事をとっていただくこと、
「ごはん、みそ汁、たんぱく質、野菜」
といった定食スタイルを意識していただくよう提案いたしました。
1か月ほどすると夜の不安感が減り、
3か月後には5~6時間眠れるようになりました。
「眠れるようになったので、夜が怖くなくなりました」
と言われ、一安心です。
この言葉以上に私がうれしく思ったのは、
「眠れなくなる前より、自分をもっと大事にできるようになりました」
という言葉でした。
クリニック千里の森では、症状を改善することだけを診療の目的とは考えていません。
診察を重ね、それまでの食事や生活を振り返るうち、
ご自身の仕事への取り組み方、
ご自身のものの考え方、とらえ方などが、
症状の原因になっていることに気づく瞬間があります。
「つらくても仕事は休めない」
「自分のことは後回しにしてしまう」
「もっと頑張らなければならない」
といった考え方が、知らず知らずのうちに、体調に影響していることに気づくのです。
症状をもたらした背景にご自身で気づき、
体を整える方法を身につけることができれば、
診療が終わったあとも、ご自身でご自分の健康を守っていくことができます。
眠れるようになったその先で、患者さんが気づかれたこと。
それは、私が診療のなかでいつも大切にしていることそのものだったのです。
そのことがわたしには、とっても嬉しいことでした。
詳しい診療経過は、クリニックホームページでご紹介しています。
※患者さんのご了承をいただき、個人が特定されないよう一部の情報や表現を変更しています。
※ご紹介した経過は一例であり、診療による変化には個人差があります。


