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薬に頼らないオーダーメイドの統合医療で患者の心身を健康に導く

健康不安で苦しむ患者の心身を親身にケアする心療内科医

野口由美

野口由美 のぐちゆみ
野口由美 のぐちゆみ

#chapter1

きめ細やかで丁寧なカウンセリングにより体調不良の原因を究明

 阪急北千里駅から歩いて約8分。緑あふれる閑静な住宅街に位置する「クリニック千里の森」は西洋医学にさまざまな補完代替医療を組み合わせ、一人ひとりの患者に適したオーダーメイド医療を提案する自由診療の心療内科です。

 「体調不良が続き、病院で検査したが異常なしと言われた」「長期にわたり薬を服用しているけれど一向に改善しない」など、原因不明の健康不安や薬への抵抗感に悩む患者に寄り添うのは院長の野口由美さん。より良い治療方を提案するために最も大切にしているのは、その原因をつまびらかにすることだそうです。

 「例えば、過干渉やモラハラ、ネグレクトなど、親から過度のストレスを受けた子どもは常に緊張状態におかれます。すると、大人になって頭痛や睡眠障害、めまい、疲労感などの体調不良に悩まされるケースがあるのですが、これは長年にわたる緊張状態の常態化が要因です。しかし、根本的な原因が親との関係性だと自覚している患者さんは極めてまれです」と話します。

 「ここでは、相談に来られた方のお話をゆっくりとおうかがいします」という野口さんの診療は完全予約制。初診は必ず90分の時間をとり、きめ細やかなカウンセリングを行っています。まるで友人の家にいるかのようにリラックスできる空間、物腰が柔らかで豊富な知識を備えた野口さんの対応に、今まで誰にも話したことがなかった本当の気持ちを口に出し、心の扉を開く患者が多いといいます。

#chapter2

近代西洋医学と補完代替医療を組み合わせた統合医療を提供

 「症状は薬で抑え、腫瘍は摘出するだけの医療でいいのだろうか?」という疑問を医学部に進む前から抱いていた野口さんは、医学生時代に「全人的医療」という考え方に出会い、強く共感します。「全人的医療とは、疾患ではなく個々の人間に焦点をあて、総合的な予防・診断・治療を行う医療を指します。私は近代西洋医学一辺倒の医療に疑問を持っていたので、自分が目指す医療はこれだ!と確信しました」

 病気を含め、その人全体を捉える医療を行うためにも、まずは近代西洋医学をしっかり習得しようと、大阪大学で医学博士と放射線診断専門医を取得。大学病院などの総合病院で臨床医師として研鑽を重ねます。九州大学医学部付属病院では心療内科に勤務。がん治療に携わるなど、知識と経験の幅を大きく広げていきました。

 その後、大阪大学に戻り放射線診断専門医として多忙を極める中、野口さんはがんを発症します。「毎日毎日、深夜まで仕事に追われていました。私はいったい何をやっているんだろう?と焦燥感が募るばかりで…。がんは完治したのですが、その後も体を壊してしまいました」

 激務に加え、職場の人間関係により過度のストレスを感じていた野口さんは、ついに辞職を選択します。そして、さまざまな補完代替医療を学び、統合医療やホリスティック医学にたどりつきました。「長い回り道でしたが、今から思うと自分の体が全人的医療へと導いてくれたのではないかと思います」と当時を振り返ります。

 野口さんは、2013年に「クリニック千里の森」を開設。近代西洋医学と自分自身で実際に試して効果があった補完代替医療を組み合わせた統合医療、予防医学や抗加齢医学を用いた医療を提供しています。

野口由美 のぐちゆみ

#chapter3

治療の基本は食事や運動、睡眠など、生活習慣の改善

 「薬に頼らない診療」というのも野口さんの掲げる診療方針のひとつです。心療内科で一般的に使われる抗不安薬も、「長期間の服用で効き目を感じなくなった」「服用すると自分でなくなるような違和感がある」「薬剤アレルギーをもっている」など、服薬以外の治療を望む患者のサポートに取り組んでいます。

 「当院で大切にしているのは、食事、運動、睡眠など、日々の生活で実践できる方法です。ビタミンやミネラルが不足すると栄養の吸収率が落ちるうえ、不安やイライラの要因になることもあります。お薬は対症療法として高い効果が得られますが、根治を目指すのであれば、できるだけ体への負担が少ない生活習慣の改善をおすすめします」

 また、草花など自然素材を使ったバッチフラワーレメディやホメオパシーなどの補完・代替医療が有効な場合もあるとか。「治療法について十分にご説明し、ご希望の場合は処方しますが、無理にすすめることはありません」と野口さん。

 「何をしても症状が改善しない」「具合が悪いのに気のせいだと言われる」「妊娠中で薬が飲めない」など、治療をあきらめている人は野口さんに相談してみてはいかがでしょう。幅広い知識と豊富な経験、そして患者ファーストの親身な診療で解決策を考えてくれるはずです。

(取材年月:2021年4月)

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野口由美

健康不安で苦しむ患者の心身を親身にケアする心療内科医

野口由美プロ

医師

クリニック千里の森

患者一人ひとりの個性を重視した「患者ファースト」の治療方針のもと、薬に頼らない医療を提供。近代西洋医学の最前線で培った豊富な知識、自身の体験を裏付けに、幅広い選択肢の中から最適な治療法を提案します。

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