町屋の再生の取り組みと意義について
町屋をリフォームする時には、可能な限り既存の構造をいかして、使い勝手がよい間取りにする必要があります。
ここでは町屋リフォームの基本的な間取りの事例を紹介します。
町屋の1列3室型や1列4室型といった間取りについて
町屋の特徴は、2~3間(約3.64~5.46mm)の狭い間口(家屋などの正面の幅)で、うなぎの寝床のように奥行が長いことです。
町屋の間取りには大きく分けて、表通りから延びる通り庭に沿って、店/見世(みせ)、台所、奥の間の1列3室型と、店/見世(みせ)、玄関、台所、奥の間の1列4室型があります。
通りに面した1階の部屋は「みせ」と呼ばれ、格子が設置されています。
「みせ」といっても実際に商売をしていない場合もあります。
玄関は「みせ」から奥へ続いている入口の間で、靴脱ぎ石やシゲ戸、障子戸などが設置されています。
台所から奥にかけての部屋は、家族の生活の場となっています。
間口を大きくとる場合は、1列型から2列型にする場合もあります。
また、通りに面した1室型の建屋を玄関庭で主家の建屋とつなげた表屋造もあります。
町屋の通り庭について
町屋ならではのスペース、「通り庭」は、表通りから裏庭へと通された土間で、風の通り道となります。また通りに面した店/見世(みせ)と呼ばれるスペースで実際に商売をしていた町家であれば、履物をはいたまま人が出入りしたり商品を搬入したりすることができ、動線がスムーズでした。
通り庭は入口の見世庭から玄関庭、台所の走り庭といった構成になります。
通り庭をそのまま生かし、土間の部分にテラコッタなどのタイルを敷いて、ペットが自由に走り回れるスペースにしたり、自転車や釣ざおといった趣味のアイテムを飾ったり手入れしたりする場所にすることもできます。
また、昔の間取りをそのままに、走り庭にキッチン設備を置くのも良いでしょう。タイルを敷いた床は夏はひんやり素足でも気持ち良く、冬は床暖房を入れることで足下からくる寒さをしのぐことができます。
この通り庭の土間スペースに薪ストーブを置くのも素敵です。
町屋のリフォームの事例について
中庭を囲むように設けられた居室の配置はそのまま生かして、部屋の内装を変えてフローリングの洋間に。中庭を囲んだ明るいリビングと、小さなお子さんがいる家庭などはプレイルームや家族の寝室などにリフォームすることもできます。
厨子二階という中二階の造りの町家では、中二階と一階を吹き抜けにして梁を見せるなど、開放的な空間にすることもできます。
また、もともと、表通りに面した土間などで商売を営んでいた町家です。店舗にリフォームすることも可能です。二階建ての町家であれば、一階は厨房とカウンター席、二階にお座敷を設けるなど、飲食店として活用ができるほか、事務所や販売店としてリフォームすることもできます。
築80年の長屋の再生事例 1階店舗編
築80年の長屋の再生事例 外装編
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