新入社員定着には将来の見通しを示すこと

真田直和

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テーマ:人事制度

もうすぐ新入社員が入社してきます。

株式会社日本能率協会マネジメントセンターが新入社員の意識と行動、指導者の指導と育成に関する調査報告書「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2022」をまとめ、公表しました。
2021~2022年に入社した新入社員と、新入社員の育成に関わる上司・先輩社員の計2,300名を対象に2022年6月に実施されたものです。
その中で気になる項目を見てみましょう。

●自分が希望する部署や職種で働けるかどうかは、入社の意向に影響した
・はい     63.8%
・いいえ    36.2%

●課題(不安)と感じること(配属から1~3ヵ月後)
・生活のリズムがつかめない          17.2%
・仕事が自分にあっているか          16.8%
・担当する業務の知識・手順が分からない    14.9%
・何が分からないか分からない         14.2%
・委縮してばかりで自分を出せない       13.4%
・パソコンやITのスキルがない        13.4%
・思ったような成果・業績が出せない      13.4%
・この会社で自分が成長していけるのかどうか  13.4%

●課題(不安)と感じること(配属から6~12カ月後)
・仕事が自分にあっているか          22.6%
・この会社で自分が成長していけるのかどうか  17.4%
・思ったような成果・業績が出せない      16.4%
・「わからない」ことを訊けない        14.9%
・理不尽なことにうまく対応できない      11.7%

学生から社会人へと希望に満ちて入社してきた新入社員の心の不安が表れた結果です。

特徴的なのは「仕事が自分にあっているか」や「この会社で自分が成長していけるのかどうか」など、職業意識が高いように思えます。

自分自身が取り組みたい仕事、そして今後、その仕事を通じてどのように成長していけるのかという見通しを示すことが新入社員定着のヒントではないでしょうか。

将来像を示すことがとても大切ですね。

調査結果の詳細は下記でご覧いただけます
https://q.bmd.jp/91/266/7363/88105

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