業務改善のキホン 業務改善のキホン

真田直和

真田直和

テーマ:人事制度

業務改善という言葉はよく聞きます。

そもそも業務改善とはどのような意味なのでしょうか。
業務改善の目的は生産性向上、コスト削減と言えます。
しかし、実際の現場で必ずしも上手くいくケースばかりではありません。

なぜ、上手くいかないのか?
それは従業員にはあまりメリットがなかったからです。

経営者の視点で考えると、生産性向上やコスト削減が一番です。
一方、従業員の視点は様々です。
従業員にとって業務改善される一番のメリットは働きやすくなるではないでしょうか。

たとえば、約15年前にFAXを電子化して、PCの画面上で確認する仕組みを導入した時も苦労しました。
大量のFAXを受信してプリントアウトするというフローをPC上のみで確認する。
そうすれば、プリントアウトする紙のコストを大幅に削減できます。
しかし、従業員の視点はこれまで紙という現物を見ながらの業務がPCの画面に変わるだけで相当のストレスになっていたのです。

相当期間、こっそりFAXをプリントアウトする従業員がいました。
新しい業務フローにすることで時間短縮となり、それにより捻出した時間をスキルアップに利用する時間や終業時間の繰り上げなどに活用できるメリットを丁寧に伝えました。
そうすることで徐々にではありますが、新しい業務フローが浸透したのです。

業務改善のキホンは、まず従業員の視点になって考えることから始めると良いと思います。

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真田直和
専門家

真田直和(特定社会保険労務士)

真田直和社会保険労務士事務所

解雇、残業、労働時間など「人」に関する労務問題を4万件以上解決。また、大企業から中小企業まで幅広い業種の人事評価制度設計のコンサルティング実績も豊富です。

真田直和プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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