第7回 聞くための「心・頭・体」を整えていますか?

「忙しくて、新しい勉強をする時間がない」「店長の業務が山積みで、自分の成長のための時間が取れない」。 そう嘆くリーダーは多いです。しかし、本当に時間がないのでしょうか? 仕事ができる人は、膨大な時間を持っているわけではありません。膨大な時間の中から生まれる「隙間時間」を、いかに活用するかの意識が違います。 第27回は、店長がスタッフや環境に左右されない「スケジュール管理術」を身につけ、自らの成長時間を捻出したお話です。
前回、間接介入によってスタッフの心を救い、店舗の環境を整えた店長。チームワークは格段に向上しましたが、店長自身が抱える業務量は依然として膨大でした。 「スタッフの育成やトラブル対応で一日が終わってしまい、戦略を立てたり、マーケティングを学んだりする時間が取れません。店長業務と自分の成長のバランスに悩んでいます」店長は、自分の時間がスタッフや予期せぬトラブルに支配されていることに焦りを感じていました。 私は彼にこう伝えました。 「時間は待っていても生まれない。他人のペースに左右されない時間管理術を身につけろ。」
【時間は管理するものではなく、見つけるもの】私は店長に、一日の業務をすべて書き出させ、その中から「どうしても自分がやらなければならない業務」と「スタッフに任せられる業務」を分類させました。 その上で、膨大に見えた一日の中に隠れている「15分、30分」の隙間時間を探し出しました。
スタッフへの指示を出した後の、次の作業までの時間。
書類のチェックが終わった後の、コーヒーを飲んで一息つく時間。
トラブル処理が終わった直後の、気持ちを切り替える時間。
これらの時間は、これまで「待ち時間」や「休憩」として無駄に消費されていました。私は店長に、この隙間時間に「何をすべきか」のリストを常に持っておくよう指導しました。
【隙間時間を「成長」に変えるアクション】店長は、この隙間時間を活用するための「学習計画」を立てました。
マーケティングの勉強: 15分あれば、経営書籍の1章を読む、または業界のニュースサイトでトレンドをチェックする。
振り返りと計画: 30分あれば、その日の売上数値を見て、明日の陳列計画の仮説を立てる。
スタッフへのメッセージ: 5分あれば、頑張っているスタッフへの短い労いの言葉をメールで送る。
最も重要なのは、この隙間時間を「緊急の対応」で埋めないことです。店長は、何かトラブルが起きても、優先順位が低いものは隙間時間では対応せず、予定していた学習を優先しました。
【自己主導のスケジュール管理】この取り組みによって、店長は一日の終わりに「今日も何もできなかった」という徒労感を感じることがなくなりました。隙間時間で確実に自分の目標を進めているため、心の余裕が生まれました。「隙間時間を使うようになってから、スタッフのトラブルにもイライラせず、『さて、この時間でこれを片付けよう』と冷静に対応できるようになりました」自分だけの時間を確保することは、他人のために働く時間を充実させるための必須条件です。店長は、真の「自己主導型リーダー」へと変貌を遂げていました。
【コーチの視点】忙しい毎日の中で、あなたの時間は誰のペースで動いていますか? 他人のために時間を使うことばかりに追われていると、自分自身が枯渇してしまいます。 一日の中にある短い隙間時間に、「自分のためになる行動」を組み込んでください。その小さな積み重ねが、半年後、一年後のリーダーとしての大きな差となります。
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