中国料理テーブルマナー2 中国料理のマナーで大切な事
教養とは 学問や知識を身に付けることによって備わる、心の豊かさ
中国料理も すでに日本では 一般食になってきました
家庭の食卓にもたくさん出てくることと思います
ですが、意外にテーブルマナーは知られていないもの
ここでは少し 中国料理について コラムを進めていきたいと思います
まずは 食卓
ターンテーブルを思い浮かべる方も多いかと思いますが、こちらは日本発祥の物 昭和初期に 目黒雅叙園の細川力蔵氏によって作られたものです
では、中国ではどういった食卓があるのでしょうか
昔は長い長方形のテーブルがあったようですが、現在では方卓(長方形の食卓)
また円卓(丸い食卓)と大きく分かれているようです
もともとは方卓の方が格が高く中国特有の彫刻や螺鈿、金や銀の象嵌が施してあったり 素材も 黒檀や紫檀を磨き上げたものや 漆の朱塗り(無地が良いとされ) 食卓自体が芸術品 装飾品として珍重されてきました
よって、その上にテーブルクロスなどを敷くことなく そのまま使われています その名残から ご家庭でもクロスを敷かないことも 現在でも習慣になっているようです
この装飾品 美術品を使うことも 中国では おもてなしの一つとして 大切であることから 客のマナーとしては 披露された卓を鑑賞し 褒めることも忘れずに
先に 昔は長方形の・・・と申しましたが、長い中国の歴史
円卓が出てきたのは 少なくとも約1300年前 唐の時代にはすでにあったとされています
詩人の李白が訪れたとされる「太白僂」にはその当時のものが残っているそうです
座数についてお話いたしましょう
中国では『八仙卓子(パアンシェンヂュオズ』といい 八人で卓を囲むことを基本とし 現在でもそれが一般的になっていますが 家族人数減少もあり またもともと偶数を好むことから4,6,8人というように 偶数で席が設けられることが多い
だからと言って 奇数は忌み嫌われるものではない
ターンテーブルについて お話いたしましょう
先ほど申しましたように ターンテーブルは日本発祥のものではありますが マナーやルールがございます
座数は 偶数を基本にしており 一般的には8~12人掛けが多いようです
またそれぞれお料理を配る 分餐ではなく 集餐(分餐と集餐については 追ってコラムにあげます)でサービスいたします
ターンテーブルの上に置いてよいものも決められており
『料理(大皿)』
『調味料』
『装花』
とされています
御酒や飲み物は 皆さんで 注ぎ合いますので 手の届く範囲のターンテーブルの下 使った取り皿も 使用後はサービスマンが 新しものと交換するまでは 御自身の手元に グラスなども 御自身の左側上に 配置します
また、基本は右回り 回す手は右手 となっておりますが
お料理が供されれば まずは皆さんに右回りで一周したのちは 自分の一つ左の料理を取る際に 1周回す必要はありません
少し自分の方に戻す程度であれば まわりに一言 仰ってから気を付けて行うと良いでしょう
食卓についてを お話いたしましたが それぞれの文化 それぞれの習慣に合わせて 楽しくお食事が出来ることが テーブルマナーでは大切です
ルールだけに縛られず 楽しい会話も大切な要素の一つですから お忘れなく
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