大人の教養11 お花見とは

石田宙子

石田宙子

テーマ:大人の教養

教養とは 学問や知識を身に付けることによって備わる、心の豊かさ
日本人にとって お花見 桜を愛でることは 特別な習慣として残っていますよね?

桜

どうして桜は特別なんでしょうか?

咲く時期が限られていて、満開になって散るまでも短い
その短い期間を貴重と感じる
これも正解だと思います

また、その散り方が はかない と感じる方もいらっしゃる
人生のはかなさ と重ねる方も
これも正解だと思います

少し歴史的なお話も

その昔 大和言葉 と言うものが使われておりました
諸説ございますが 飛鳥時代くらいまで 大和国 大和飛鳥で使われていたそうです

稲の神様を「サ」と言い 座は「クラ」と言い
「サ」「クラ」「稲の神様のいらっしゃる場所」という意味として使われておりました

そのことから、桜の下でのお花見は、稲の神様と一緒に

食事や備えたお酒とご一緒に頂くという神聖な行事だったと言えます

稲 御米は日本人にとって大切なもの
その神様とご一緒出来ることの喜びであったと言えるでしょう


この言葉を少し足すといたしましょう

例えば「サ」 稲の神様 例えば稲に関する季節の言葉によく使われているようです

例えば 
早苗(稲の神様の苗)  
早乙女(稲を刈る人) 
五月雨(田植えに必要な雨)

他にも、大和言葉には、食べ物のことを「ケ」と言います

食べ物 または 食べ物を盛る器の事

今でも 朝食 朝餉(あさげ)、夕食 夕餉(ゆうげ)
と言ったりしますよね

またこのふたつを合わせると
稲の神様の食べ物 「サ」「ケ」 そう、御酒になるのです

こういった言葉の歴史や意味 知らなくてもよいことかもしれませんが

教養とは、必要だから、入れる知識ではなく
備える知識
言葉の意味や 歴史を知ることによって生まれる感謝の気持ちなど

日常に備えたい素敵な教養ではないでしょうか?

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