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コラム

大人の教養12 上巳の節句 雛祭り に頂く縁起物

2019年3月7日 公開 / 2019年3月27日更新

テーマ:年中行事

教養とは 学問や知識を身に付けることによって備わる、心の豊かさ


雛膳

雛膳は、よくお食い初めの時に新たに作ったものを使う場合が多いのですが

成長と共に 飾り物の一つとして段飾りに置かれることが多いようです
(わたくしの家でもそうです)

さあ、雛祭りにどんな食べ物が飾られ、どんなものを当日お召し上がりになるでしょう?

もちろん、地方によって様々です

その土地土地によって、採れる食材がメインになります


でも、菱餅は、どこの地域にも大体あるようですね

3色にも意味があります

季節の変わり目を象徴し 雪が解け(白) 木々が芽吹き(緑) 花が咲く(桃色)

ただ春色ではなく、意味があるのです

雛飾りは、当日や前日に飾り始めるのではなく 少し前(1か月ほど)立春が過ぎたあたりから飾る習慣の地域が多いようです

そんな前から菱餅を飾ると 途中で割れたり ヒビが入ったりと見栄えが悪くなります

それを細かくダイス状に切って 網で焼くと 

そう

雛あられが出来上がるのです

ですので、今 市販で売られている雛あられに 紫やブルー 橙などはありませんよね



また ちらし寿司を囲むおうちも多いかと思いますが

ちらし寿司の定義ってご存知でしょうか?

地域によっては、豪勢に 生のお魚が乗っている地域(漁場の近くの地域は、新鮮な魚が豊富ですものね)

また、桜田麩(さくらでんぶ)のような鮮やかなもの

内陸の方では、山菜などが沢山のっているもの

様々なものがありますが、実は法則があります

それは、海の神様と山の神様 両方から 女の子の健康を祈る と言う意味があり

海の幸と山の幸 両方を入れるというのが定義だそうです(諸説ございますが)

わたくしの母は 京都出身 京都市内では 新鮮な魚は入らず 母の過程では

海の幸 - 海苔 ちりめんじゃこ
山の幸 - 干しシイタケ 干ぴょう

というようにとてもシンプル

でも、しっかり二つの幸は、入っております


また蛤のお吸い物を頂かれる地域もあるかと思います

旬の食べ物 と言うだけでなく 

また、どうしてアサリではなく しじみでもなく 蛤なのでしょうか?

雛祭りで遊ぶ 貝合わせ 実はこれも蛤で作ります
アサリでもなく しじみでもなく

それは、他の貝と違って アサリだけは元のペアでないと ぴったりと合わさりません

他の貝は、もともとのペアでなくても ピタッと合うときがありますが

蛤はそうはいきません

ですので、貝合わせが可能になるのでしょう

またそのお相手が ひとつだけ と言うのが女性の貞操を示す と言われ 女子の祝いに用いたと言われています

女性だけがと言う意味では、現代的ではないのかもしれませんが、これもまた先人の考えと思って味わってみましょう

また、最近では、甘酒を飲む習慣をよく耳にしますが

本来は白酒 もしくは桃花酒 を頂くというのが慣習であります

桃花酒 は、中国で桃の木は、邪気を払う力があると言っていただいたという説
また、白酒は、見た目は甘酒の同じですが、製法が違います

甘酒は ご飯やもち米に 米麹を入れて 温め保温して作られるもので デンプンが糖化しているもの アルコールはほとんどないものが主流

白酒は蒸したもち米にみりんを加えて仕込み作られる御酒

お子様は飲めませんから 代わりに甘酒を飲んでいたのかもしれませんね


年中行事は地域性も強く それぞれの土地に合った祭り方をするものです

色々な場所に旅行や引越しをされた時の 違いの愉しみ を味わいたいものです

この記事を書いたプロ

石田宙子

心を豊かにするマナー指導の専門家

石田宙子(北浜サロン)

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