大人の教養4 風呂敷の包み方 結び方 SDGs
教養とは 学問や知識を身に付けることによって備わる、心の豊かさ
節分の鬼払い(祓い)って、どうしてこの時期に この行事をするのでしょうか?
こんな疑問、是非持っていただきたいものです
さて、まずは 節分って何なのでしょうか?
字のごとく “季節を分ける” 日なのです
2/4は立春 春が立つ日(始まる日) その1日前の2/3は季節が変わる分け目の日
ということは、もともと 立夏 立秋 立冬の前も節分だったのです
年に4回もあったのですね
時が流れ、今は立春の前だけになりました
もともと旧暦での立春の前は大晦日 春を前に鬼を祓う 追儺の儀式 として宮中で行われていた儀式です
では、どうして季節の分け目に “鬼” を祓う(払う)必要があったのでしょうか?
皆さん、季節の変わり目 という言葉に連想するものはあるでしょうか?
体調を崩しやすい
どうももやもやする
など、少し気を付ける時期ですよね
その昔は、その病や体調の変化は、何が理由だと考えられていたでしょう
そうですね 邪気が溜まってると言う風に考えられていた時代があります
だからその邪気を鬼に見立て、鬼が来る前に払う
前もって備える 良い備えをする慣習だったと思います
鰯と柊を門にあげるのも 鬼が戸を触ろうとすると、尖った柊で開けられないようにする
鰯の臭いで、鬼追いをする
巻き寿司は 福を巻く を掛けて その福を切らないために、そのまま丸かぶりで食べる
またそこから、鰯を食べるのは 年取り魚(肴)大晦日の年取り魚(肴)吉例として用いられる魚
頭は戸口にあげてくださいね
この時期の鰯はたくさん取れて、脂がのって手に入りやすかったから
と旬を感じ
お善哉を食べるのも、昔は沢山炊いて、振る舞った習慣の名残である
など、地域によって様々な行事があるようです
現代 色々な事が解明され、今では 病を邪気である または鬼 などと考える人は少ないかと思います
解明されているから、昔の考え方を否定するのではなく
昔はこんな風に、備えていたのだな~と味わう余裕を持つ
そこから、旧暦と新暦の違いを知る
最初は、イベントのような感覚でも良いと思います
でもそこから、ひとつさきを身につけることが大人の教養ではないでしょうか
正しくない昔の解釈と思わずに、是非とも先人の試行錯誤した 慈愛の行事だと思い、いつの時代も人々は、考え工夫し、現代があることを知って 今を生きてみては如何でしょうか
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