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分離不安症の恋愛とは?恋人と離れる時の強烈な不安の正体と対処法

大城ケンタ

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テーマ:恋愛依存

『分離不安症』という言葉をご存じですか?


・恋人から連絡がないと不安になる
・デートで別れ際に「もう会えないかも」と不安になる
・恋人の素っ気ない態度に不安になる
・恋人に「距離を置こう」と言われパニックになる
・恋人との関係は順調なのに常に不安を感じる


なぜこのような不安が続くのでしょうか。


それは『分離不安症』が
影響しているかもしれません。


この記事では、
恋愛における『分離不安症』と
その克服方法について解説します。


こんにちは。
公認心理師の大城ケンタです。
よろしくお願いします。

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分離不安症とは

分離不安症とは、親など愛着をもっている人と離れることに、強烈な不安や強い苦痛を感じる不安症です。

18歳未満の子どもや青年の場合は少なくとも4週間以上、成人は6ヵ月以上持続した場合に診断されます。

分離不安症によって、「仕事に集中できない」「一人の時間を安心して過ごせない」といった仕事や生活面で支障をきたすことがあります。<引用・参考サイト>

恋愛における分離不安チェック

恋愛における分離不安の特徴を挙げてみます。

・恋人から連絡がないと不安になり、常にスマホをチェックする

・少しでもLINEの返事が素っ気ないと不安になる

・次のデートの予定がないと不安になる

・一人で過ごす時に恋人のことを常に考えている

・彼がどこで何をしているか不安になる

・デートの帰り際に「もう会えないかもしれない」と強い不安を感じる

・恋人から「距離を置こう」と言われると強烈な不安を感じる

・常に恋人と繋がっていたい

・強烈な不安によって自分がおかしくなりそうになる

・予定がない日を嫌い、常に予定を入れていたい


いかがですか?
該当項目が多いほど分離不安が関連していると言えます。

次項では、分離不安の恋愛心理について解説していきます。

分離不安症の恋愛心理

分離不安症の人は、恋人との一体感により安心感を感じます。

そこで以下のような無意識の思考が生じます。

・常に恋人と繋がっていたい
・常に恋人と連絡を取っていたい
・常に恋人が何をしているか把握していたい
・常に恋人のことを考えている
・常に恋人から必要とされていたい


ところが、
常に恋人と繋がっていることは、
現実的に不可能です。


そこで少しでも
相手が離れていくような兆候があると、

「恋人がいなくなるんじゃないか」
「恋人との関係が終わるんじゃないか」


という強烈な不安を感じるのです。


分離不安症の人にとって一番の苦痛は
恋人と分離することです。


恋人との一体感を感じられなくなり、
自分の一部又は全部が無くなるような感覚です。


「自分が壊れてしまう」
「自分がおかしくなる」
「自分が自分ではなくなってしまう」


このような恐怖心や絶望感を感じます。
恋人がいないと生きていけないような苦痛です。


だからこそ、何が何でも恋人に執着します。


又、人によっては恋人が
自分の期待に応えてくれないことに対して
激しい怒りを感じる人もいます。

分離不安症の原因と恋愛への影響

ここからは分離不安症の原因を解説します。


一般的に子どもは親に十分に甘えて、
適切にお世話をしてもらえると、
『母子一体感』を感じます。


母子一体感とは、母親との心理的な一体感で、
子どもにとって安心感の基盤になります。


ところが、この母子一体感を
感じられない場合があります。


子供の頃、
・両親が喧嘩ばかりしていた
・両親が仕事で忙しく、遊んでもらえなかった
・両親に関心を持ってもらえなかった
・親が家を出ていった


このように子どもの頃、
親に対して十分に甘えられなかった人は、
母子一体感を体験することができず、
心が不安定なまま成長します。


そして不安定なまま大人になって恋愛をすると、
恋人に親の役割を求めてしまうのです。


つまり、無意識のうちに
恋人に対して一体感を求めるのです。


恋人と直接会っている時や連絡を取っている時は
楽しい気持ちで安心できるでしょう。


ところが、常に恋人と繋がることは
現実的に不可能です。


心の基盤となる安心感がないので、
ちょっとしたことでも、
恋人が離れていくんじゃないかと
常に不安になってしまうのです。


恋愛において恋人がいなくなることは、子どもにとって親がいなくなるのと同じような、強烈な不安や絶望感を感じます。


これが恋愛における分離不安のメカニズムです。

恋愛における分離不安症の克服法

分離不安症の原因は、子どもの頃、
親に十分甘えられなかったことと述べました。


つまり、分離不安症の人は、

もっと甘えたいのです。
もっと関心を持ってもらいたいのです。
もっと大切に扱われたいのです。


それを恋人に求めてしまいます。
ところが、恋人がそれに答えられないのが現実です。


そこでどうしたらいいでしょうか?

それは、

自分が自分を甘やかすのです。
自分が自分に関心を持つのです。
自分が自分を大切に扱うのです。


恋人に求めていることを、自分で行うのです。
一人二役をこなすイメージです。


心が満たされず不安になる、
『自分の中の子どもの部分』


一方で、そんな自分を大切にしてあげる、
『自分の中の大人な部分』


両者のバランスをうまく取りながら、
『自分の中の子どもの部分の欲求』を満たしてあげましょう。


具体的には、

「自分を大切にするって、どういうことだろう?」
「自分を甘やかすって、どういうことだろう?」
「自分が喜ぶことって何だろう?」


こういったことを自分に向けて問いかけるのです。
そしてその答えをじっくり考えてみましょう。


「分かりません」と言われるかもしれませんが、
今は分からないだけで、考え続けると答えは出てきます。


根気強く自分と向き合ってみてください。
これがセルフカウンセリングになります。


もし一人で取り組めないなら、
心理カウンセラーに相談するのもよいでしょう。

まとめ

恋人と会えない時の強烈な不安。
それは分離不安かもしれません。


まずは分離不安のメカニズムを知り
自分自身との対話を深め、
自分で自分を大切にしてください。


すると、徐々に気持ちが落ち着いてくるでしょう。


あなたが安心して恋愛できることを願っています。


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大城ケンタ
専門家

大城ケンタ(公認心理師)

心理カウンセリングルーム∞ひびき

一人一人の心に寄り添う丁寧なカウンセリングに加えて、『潜在意識』と呼ばれる心の深い部分にアプローチすることで、自信を持って生きていけるようサポートしています。

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