恋愛不安でしんどい女性の特徴。不安から抜け出す方法3つ解説!
恋人や配偶者が異性と仲良く話していると、
嫉妬心や不安な気持ちを感じることは、
大なり小なり誰にでもある感情でしょう。
ところが、
「浮気しているに違いない」と相手を疑い、
相手の行動を監視したり束縛するのは、
オセロ症候群が関係しているかもしれません。
この記事ではオセロ症候群について解説します。
こんにちは。
公認心理師の大城ケンタです。
よろしくお願いします。
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オセロ症候群とは
オセロ症候群とは、パートナーに対して根拠のない浮気の妄想や嫉妬心が続き、相手を強く束縛しようとする症状です。「相手が浮気しているに違いない」「パートナーから裏切られるのではないか」という不安を常に抱いていています。
相手の浮気の証拠を必死に探したり、
相手に浮気を白状させようとするも、
それが失敗することで安心感を感じるのです。
そういった症状により日常生活に支障が出たり、
場合によっては希死念慮を伴うこともあります。
オセロ症候群は、
シェイクスピアの四大悲劇の一つで、
事実無根の妻の浮気を疑って嫉妬・激昂する
「オセロー」が名前の由来となっています。
嫉妬妄想は、パーソナリティ障害、
アルコール依存症、妄想性障害といった
精神疾患に関連している場合があります。
オセロ症候群チェック
オセロ症候群のチェックリストが以下です。
・浮気の証拠を必死で探す
・浮気の疑いがあれば、すぐに相手を責める
・相手がどこで何をしているか過剰に気になる
・相手が異性と話すと嫉妬する
・1日に何回も相手に電話やメールをする
・連絡の返事が遅いと不安になる
・相手のスマホにGPSをつけて位置情報を確認する
・仕事を辞めて欲しいと考える
・自分の行動が異常だと思っている
・相手はこんな自分を嫌いになるんじゃないかと不安になる
・恋愛すると不安になるので、恋愛するのが怖い
該当する項目が多ければ多いほど、
オセロ症候群の可能性が高まります。
オセロ症候群の特徴4つ
オセロ症候群の人の特徴を4つご紹介します。
①自己肯定感が低い
オセロ症候群の人は自己肯定感の低さによって、
次のような思い込みを持っている場合があります。
「何の良い所もない私が愛されるはずがない」
「何か相手に尽くさないと、私は愛されない」
「私は大切にされない人間だ」
「私は価値のない人間だ」
こういった思い込みがあることにより、
不安や嫉妬を感じやすいのです。
②子ども時代に子どもらしく過ごせなかった
子ども時代に子どもらしく過ごせなかった人も多いです。
・親に十分に甘えられなかった
・我慢することが多かった
・親が厳しくて家で過ごす居心地が悪かった
・親があまり家に居なくて寂しかった
こういった家庭環境で育つと、
「私を最優先に扱って欲しい」
「私だけを見て欲しい」
という思いを持ち続けて大人になります。
そして恋人にその思いをぶつけてしまうのです。
③感情表現が苦手
オセロ症候群の人は感情表現が苦手です。
例えば、
「嬉しい、楽しい、幸せ、最高、感謝、落ち着く」
といったポジティブな感情を表現することが苦手。
あるいは「悲しい、腹が立つ、嫌だ、不安」
といったネガティブな感情を表現することが苦手。
感情表現が苦手なので、普段は我慢し続けて、
我慢できなくなった時に感情が爆発してしまう。
その結果、相手と良好なコミュニケーションが取れず、
パートナーとの関係が長続きしないのです。
④パートナーとの時間を楽しめない
オセロ症候群の人は、
「相手が自分を愛しているか」
「相手が浮気していないか」
そういったことばかりが気になって、
パートナーと一緒に居ても楽しめないのです。
「パートナーと一緒にいても楽しくないです。でも、離れていると不安なので、一緒に居るほうが落ち着きます」
これがオセロ症候群の人がよく口にする言葉です。
オセロ症候群の治し方
何らかの精神疾患による症状は、
薬物療養が役立つことがあります。
一方で、偏った認知の歪みの修正や、
自己肯定感を高めることが大切です。
日常生活に支障が出ている場合は、
カウンセラーに相談することによって、
オセロ症候群から抜け出すことに繋がるでしょう。
カウンセラーに不安な気持ちを吐露し、
自分自身を客観的に捉えていくことが役立ちます。
オセロ症候群の対処法2つ
パートナーがオセロ症候群だと思う時、
どのように対処したらいいのか2つご紹介します。
①オセロ症候群について理解を深める
本人も自分の行動が異常だと
気づいている場合もあります。
そして、本人も自分の行動をコントロール
できないことを理解してあげましょう。
その場で浮気していないことを証明しても、
明日にはまた浮気を疑ってしまいます。
それがオセロ症候群なのです。
②病院やカウンセリングを勧める
本人のしんどい気持ちに寄り添いながら、
「あなたとは今後も良い関係でいたいけど、今の状態ではお互いにしんどいから、一度病院で診てもらったら?」
「薬やカウンセリングで、その苦しさが改善されるかもしれないよ」
「一人で行きにくいなら、一緒に行こうか?」
このように精神科やカウンセリングを勧めてみましょう。
おわりに
精神科やカウンセリングに抵抗があり、
自分一人で解決できないかと思う人もいるでしょう。
相手に意識が向いている状態から、
自分の心に意識を向けることが必要です。
まずは自己肯定感を高める本や、
認知行動療法のセルフワークの本を
読んでみるのもいいかもしれません。
ただ、日常生活に支障が出ているようであれば、
一度専門家に話を聞いてもらいましょう。
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