ゴルフコースにある様々な形状のバンカー
コース管理は裏方の仕事です。
楽しくプレーするためのメインフィールド「ゴルフコース」の維持管理、そして芝生という植物の維持管理をしている裏方さんの仕事を、ちょっとだけ書きます。
ゴルフで最も重要なパッティンググリーン。このグリーンを毎年毎年、良質な状態で維持していくための最も大事な作業が「更新作業」です。
これから有馬カンツリー倶楽部の作業工程をお話しします。
他のゴルフコースでは作業時期や日数、そして作業手順などが異なっているかもしれません。予めご了承ください。
パッティンググリーンの更新作業とは
パッティンググリーンの更新作業とは、一言でいえば「グリーンを耕すこと」です。プレーヤーやコース管理者またはコース管理の機械が、グリーンの表面を踏んで固めた物理的な固結を定期的に解消する必要があります。更新作業は、透水性(雨など表面に落ちる水の地下浸透)を回復させ、また土壌中に酸素を供給する目的で行う一連の作業のことをいいます。
更新作業の作業手順
①コアリング(直径6~12mm、長さ7cm~10cmの円柱状に芝を無数に抜き取る作業)を行います。
※抜き取った芝を『コア』と言います。抜き取る『コア』の大きさは時期や状態により異なります。負荷のかかる時期は、小さい穴を数多く開けるようにします。
②グリーン上に残ったコアをスイーパー(乗用の掃除機)で回収して取り除きます。
③目砂散布機にてグリーン表面に均一にきめ細かな乾燥砂(粒径1mm以下)を散布します。
砂は雑草の種子の排除や防虫の意味で焼き砂を使用するのが一般的です。
④均一に散布した砂をコアリングで抜いた穴の中に落とすためにブラシを掛けます。
⑤最後に作業工程上、グリーン面が凸凹になっているので、これを矯正する為、転圧ローラーを掛けて終了です。
これらの作業を全ホールと練習グリーンも含めて全てのパッティンググリーンで作業を行います。
1回の全工程を3~4日かけて、プレーヤーに迷惑のかからない時間帯に流れ作業で行っていきます。また、この作業は春先、梅雨入り前、初秋、晩秋と年4回程度行いますが、異常気象が続く現代においては、グリーンの状態を見て、変則的にこの作業を行う場合もあります。
更新作業をしないとどうなる?
更新作業の中で特に重要なのがコアリングです。耕す意味でもこの作業によって物理的に土壌を入れ替えることができます。この作業を行わないと、グリーンの土壌は経年によって芝生の刈りカスや死んだ古い根などの有機物が堆積していきます。有機物は化学的に結合しやすく堆積していくことで土壌を固結させてします。そして土壌中に酸素を供給することができず、土壌中の腐敗により芝生は育たなくなります。このような状態にならないようコアリングによって物理的に改善します。
更新作業は表面が砂だらけになるため、プレーヤーの皆様には大変ご迷惑をお掛けします。
しかし、更新作業に変わる効果的な方法はありません。
この作業はグリーンの健全な生育のために不可欠であることをプレーヤーの皆様には、ぜひご理解頂きたいと思います。
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