ゴルフの紫外線対策は大丈夫?
「感染性胃腸炎」は気温が低くなる冬場に流行する代表的な感染症です。特に「ノロウイルス」を原因とする場合、学校や社会福祉施設など集団生活の場で大規模な流行となることもあり、ピークを迎える冬場には注意が必要です。また「ロタウイルス」による感染性胃腸炎も報告されています。
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2014年11月20日から23日に行われたプロゴルフ国内女子ツアー「大王製紙エリエールレディスオープン」の2日目、体調不良による棄権が続出しました。
スタート前に堀奈津佳選手が吐き気と38.4度の発熱、香妻琴乃選手も吐き気を訴え、ともに棄権。堀選手は「胃腸炎」、香妻選手は「感染性腸炎」という診断を受けました。
藤田幸希選手は9番の第1打後、フェアウェイでうめき声をあげながら倒れて歩行困難となり、救急車で病院へ運ばれ「ウイルス性胃腸炎」と診断されました。
この大会では、この日棄権した3選手以外にも嘔吐や下痢など消化器系疾病の症状を訴える人が相次ぎ、大会前日には馬場ゆかり選手が発熱、嘔吐(おうと)の症状を訴えて欠場、また選手だけではなく、キャディーも2人、同様の症状で病院へ運ばれました。
会場のエリエールGCでは、主催の大王製紙社製の除菌用ウェットティッシュや、うがい薬が急遽準備され、臨時トイレの設置場所も目立つ場所へと配置変更されたということです。
こうした症状をもたらすウイルスには、一定期間の潜伏期間を持つものもあるとされており、大会では、症状のない選手や関係者も手洗いやうがいなど身の回りの衛生状態に細心の注意を払うように呼びかけたということです。
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感染性胃腸炎とは?
感染性胃腸炎とは、主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。原因となるウイルスには、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「サポウイルス」、「アデノウイルス」などがあり、主な症状は腹痛・下痢、おう吐、発熱です。「ロタウイルス」、「アデノウイルス」というこれらの胃腸炎は、症状のある期間が比較的短く、特別な治療法がないことから、ウイルス検査を行わず、流行状況や症状から「感染性胃腸炎」と診断されることもあります。
「ノロウイルス」や「ロタウイルス」による感染性胃腸炎
「ノロウイルス」
1〜2日間の潜伏期間を経て、典型的には、嘔気・おう吐、下痢・腹痛、37℃台の発熱がみられます(症状の程度には個人差があります)。ノロウイルスを原因とする場合、症状が続く期間は1〜2日と短期間ですが、ロタウイルスを原因とする場合は5〜6日持続することもあります。また、ロタウイルスによる感染性胃腸炎の場合、便が白色になることもあります。まれに、1日あたり20回以上の下痢症状を呈し、脱水症状になることもあります。
その場合、入院と点滴などの特別な処置が必要となることがあるので注意してください。
自覚症状がなくなってからもウイルスの排泄が続く事があります。
感染の原因
「ノロウイルス」や「ロタウイルス」などのウイルスが、人の手などを介して、口に入ったときに感染する可能性があります(経口感染)。
ノロウイルスの感染経路
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、ヒトからヒトへの感染と、汚染した食品を介しておこる食中毒に分けられ、次のような感染経路があります。
・感染した人の便やおう吐物に触れた手指を介してノロウイルスが口に入った場合
・便やおう吐物が乾燥して、細かな塵と舞い上がり、その塵と一緒にウイルスを体内に取り込んだ場合
・トイレ、手すり、ドアノブなどからの二次感染。
・感染した人が十分に手を洗わず調理した食品を食べた場合
・「ノロウイルス」を内臓に取り込んだカキやシジミなどの二枚貝を、生または不十分な加熱処理で食べた場合
ノロウイルスの特徴
・食品中で増殖せず、ヒトの腸管内でのみ増殖します。
・感染力が強く、少量(10~100個)でも発症します。
・経口感染、接触感染、飛沫感染など感染ルートが複数あります。
・「ノロウイルス」に一度感染しても、繰り返し発症・感染します。
・一年を通して発生は見られ、冬季にピークを迎えます。
ウイルス感染3つの対策
「ノロウイルス」や「ロタウイルス」などのウイルスは、接触や空気などを介して経口感染することがあるため、「うがい・手洗い」を励行して予防につとめましょう。トイレの後は、必ず2度手洗いをしましょう。
■手洗いと除菌
まずは、しっかり洗い流すことが肝心です。ノロウイルス対策には衛生的手洗い。衛生的手洗いとは、「洗って、ふいて、消毒」まで行う手洗い方法です。
ノロウイルスの大きさは細菌に比べ、1/30〜1/100であり、手のしわに深く入り込みます。ウイルスを手指から完全に除去することは困難だからこそ、不十分になりやすい箇所を特に意識して洗うことが大切です。
多くの人が利用するトイレには、ノロウイルスがいる可能性があります。衛生的にトイレを使用し、感染を防ぎましょう。
トイレに除菌液がある場合、使用前に便座に除菌液を噴霧し、ペーパーで拭き取り流します。これを2回繰り返します。また使用後には手洗いを2回行いましょう。
■うがい
初めから「ガラガラうがい」をするのはNG。まずは水を口に含んで口の中だけでゆすぎます。うがいの一番初めは、「ブクブクうがい」で口の中の菌を追い出すことが大切です。ここでのポイントは、上をむいてのどに含んだ水を喉にいれないことです。まっすぐ前を向いて、口の中をすすぎましょう。
口の中には汚れや菌が一杯なので、こうすることで口の中の汚れや菌を喉に入れずに洗い流すことができます。
2回目で、水を含んで上を向いてうがいをします。
このとき、「ガラガラ」としても、実は喉の奥に水は届いてないので効果はあまりないそうです。「ガラガラ」でなく、「オ~」と発声してみてください。そうすると水が喉の奥まで届くそうです。あとは、このうがいを2~3回すればOKです。
■食品の加熱調理
ノロウイルス食中毒の原因食品として多いのが、ノロウイルスに汚染された二枚貝の生食や加熱不足によるものです。また調理従事者の手を介した生鮮野菜なども考えられます。
ノロウイルスによる食中毒を防ぐためには、調理従事者や調理器具からの二次汚染を防ぐことに加え、食品を中心部までしっかり加熱することが大切です。
空気中に浮遊したノロウイルスはマスクで予防できる?
一度浮遊してしまったノロウイルスは、マスクで防ぐことはできません。ノロウイルスの大きさは、30nm(0.00003mm)です。
現在販売されているマスクでは、インフルエンザウイルス(100nm)も防ぐことはできません。ですので、それより小さいノロウイルスは防ぎようもありません。ただし、ノロウイルス感染者がマスクをすると、飛沫感染が防げるため効果はあります。
ゴルフ場での予防
冬から春に掛けて、近年、全国各地で猛威をふるっているノロウイルス。ゴルフ場は大勢が集まる場所だけに注意が必要です。弊社運営の有馬カンツリー倶楽部をはじめ、いくつかのゴルフ場でもノロウイルスによる食中毒感染者が出て対応に追われた過去があります。
ノロウイルスは感染力が非常に強く、しっかりした対策が求められます。
ゴルフ場での予防策の基本は食事の前やトイレの後の正しい手洗い。「腕時計や指輪などを外して、石鹸をよく泡立てて手首から指の先、爪の中まで入念にこすり洗いし、流水でよく流すことが肝心です。ゴルフカートなどでは、汚れた手で触った後に素手で口にモノを含んだりするのは菌が付着する可能性が高まります。ノロウイルス対策用の除菌スプレーなどを携帯するのも対策のひとつと言われています。
ノロウイルスによる食中毒や感染症の発生・拡大を防ぐためには、正しい知識をもって正しい対策を実践することが大事です。ゴルフ場による細心の注意はもちろん、利用される皆様も体調管理にはくれぐれもご注意ください。
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