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コラム
見栄と言い訳の不健康なゴルフは控えめに。。。
2015年10月10日 公開 / 2019年1月2日更新
「どれくらい飛ばすの?」と聞かれたら・・・
ゴルフの話しをしていて、人から「ドライバーはどれくらい飛ぶの?」と聞かれたらなんて答えますか?
そんな時、今までで最も飛んだ『最長飛距離』を答えたりしませんか?
「キャリーで280ヤード飛ばしたことがあります」とか
「ベストショットはランも含めると320ヤードです」など。
下手な私は、よく飛ばす方の部類ではあるもののドライバーが安定しないので、チョロもあれば、ティー前の谷にOB、計測不能なほどスライスして隣のホールなど、本当になんて答えたらいいのか分かりません。
それで、おもわず「100発に1回ですが・・・」と断りを入れた上で、思い出す限りの最長飛距離を言ってしまいます。
「最長飛距離」を披露してしまう日本人気質
これは日本人特有の性質らしく、欧米人に質問すると、「通常、230ヤード飛びます」など、たいていの人がアベレージ(平均)を答えるそうです。
私のような極端な人は、なんて答えるかわかりませんがね・・・
多くの日本人は最長飛距離を披露した上で、いま現在のコンディションではちょっと無理かな・・・とアピールしておきます。
ゴルフは「見栄のスポーツ」なので、そんな演出をつい施してしまう気持ちは分かります。
しかし、この演出をしてしまうと、1番ホールの1打目はどうしても力が入ってしまうでしょう。
「320ヤード飛ばしたことがある」と公言しているのですから、周囲は当然にビッグドライブを期待します。その思いがひしひしと伝わってくるものですから、ドライバーを思いっきり振らないわけにはいきません。
たとえ「100発に1回・・・」と断りを入れていたとはいえ、毎回「今度こそは!」とフルスイングをしてしまいます。
「あのスーパーショットをもう一度」
そんな思いでクラブを振り続ける気持ちはよく分かります。
しかし、そのようなメンタリティでドライバーを振り回しても、ベストショットは打てません。力の入り過ぎで、いつも通りの力さえ発揮できないものです。さらに筋を痛めたりするなど、身体を傷めてしまうかもしれません。
そうなると分かっていても、ついつい同じことを繰り返してしまうのですが、できるだけ飛距離にこだわらないほうが賢明です。
そして、飛距離について質問されたら、できるだけ平均の飛距離を答えるようにして、自らハードルを上げて無理なフルスイングをするようなきっかけはつくらないことです。
スタート前、コンディションの悪さを自慢するかのように・・・
不思議なことに日本人は、コンディションの悪さを自慢する傾向があります。
「今朝、明け方まで飲んでいたから二日酔いだよ」
「昨夜は残業でほとんど寝てないんだよ」などと、ゴルフをする前から、自分がいかに悪いコンディションなのかをことさらにアピールするのです。
こう言っておけば、ゴルフのスコアが悪くても言い訳が立つし、もし成績が良ければ「コンディションは悪かったのにさすがですね!」と持ち上げられ、さらに自慢のネタになるという算段でしょうか。
ちなみに、ゴルフ場で同じことを欧米人に向かって言ったら、まるで違う反応が返ってくるそうです。
「コンディションが悪いなら、無理してラウンドすることはないよ」
「寝ていないなら、今すぐ帰って寝た方がいいよ」
などといわれるでしょう。
「日本と欧米では文化が違う」と言われればそれまでですが、ゴルフをするからにはコンディションを整えておくのは基本中の基本です。
二日酔いや睡眠不足のままでゴルフをするのを身体に良いと肯定する人はいないでしょう。
ゴルフは「見栄のスポーツ」「言い訳のスポーツ」などといわれ、うまくいかなかったときの理由を何かと用意したくなるのかもしれません。
ですが、健康に楽しくゴルフをするために何が大切かと考えると、まずは「コンディションを整えること」と認識しなければいけませんね。
◆参考文献
「ゴルフで老いる人、若返る人」齊藤真嗣著:サンマーク出版
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