ゴルフシューズの種類・特徴・選び方

谷光高

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ゴルフ専用シューズの重要性

ゴルフでワンラウンドするとどのくらいの距離を歩くことになるのだろうか?
日本のゴルフコースの平均距離は約6,200ヤード。アベレージゴルファーなら約10㎞程度は歩く距離である。ただし、ゴルフカートに乗車しての移動を考えるともっともっと歩行距離は少なくなる。

ゴルフ専用のシューズは、長い距離を歩くためだけのシューズではなく、ゴルフシューズを履くことによって、ショットが安定し飛距離にもつながるように設計されている。

それに加えて、シューズは丈夫でなければならない。
ゴルフシューズでしっかりした足元がつくられることによって、スウィング時に体の軸がスウィング方向に流れるのを防いでくれる。この時の体の軸の安定には相当な付加がシューズに掛かるので、シューズには耐久性も要求されている。
それだけゴルフシューズは重要ということである。
ソストスパイク
長距離歩行と耐久性の他、ゴルフ専用シューズと一般靴との性能や機能性の違いはなんなのだろうか?

まずゴルフ専用シューズの底面には、必ず滑り止めの機能が付いている。この機能がないと濡れた芝や傾斜では滑り、ケガにつながる。

底面に滑り止め機能がついているからといって、野球やサッカーなど他のスポーツのスパイクシューズの使用は、ゴルフには適していない。
野球では、走って急に反転するなどの動きに対応できるよう、スパイクの鋲が深く差し込まれるようになっている。しかし、長距離を歩くことには適していない。
それぞれのスポーツの特性にあわせて専用シューズがつくられているのである。

「ゴルフをするときはゴルフ専用シューズを履かなくてはいけない」というゴルフ規則はないが、ゴルフ場によっては、ゴルフシューズでのプレーがドレスコード(服装規定)となっている場合がある。
ゴルフをするために作られたゴルフシューズを履いてプレーするようにしよう。

ゴルフシューズの種類

ゴルフシューズはソール(靴底)部分によって区別され、メタル(金属)スパイク、ソフトスパイク、スパイクレスの3種類がある。
3種類ゴルフシューズ

●メタルスパイクシューズ

金属またはセラミックスの硬質の鋲が付いているもの。パッティンググリーンの芝生には、更新作業(エアレーション作業)同様に表面に穴を開けた方が通気性が良くなり芝の生育上良いとされてきたため、かつてはこのタイプがゴルフ場では推奨されていた。

しかし、ゴルファーの中にはグリーン上を「かかとを擦って歩く」人がいる。メタルスパイクの場合、こうしたゴルファーが歩いたスパイク跡が傷だらけの芝生となって残る。これを理由にメタルスパイクを禁止するゴルフ場が世界中に広まった。

●ソフトスパイクシューズ

靴底に何箇所か、金属以外の硬質樹脂製らしき材質の鋲がついたもの。この鋲は何本かに枝分かれしており、グリップ力を高めている。磨耗すれば専用レンチで取替えが可能なものもある。芝の上ではグリップ力は強いが、それ以外のコンクリートやアスファルト等の硬い床・路面では材質によって滑りやすいものもある。

●スパイクレスシューズ

スニーカータイプのもので鋲はない。普通のスニーカーよりは滑り止めの溝が深くなっており、スパイクレスタイヤに近い構造のものといえる。
靴底の構造やトレッドパターン(溝の模様)もさまざまで靴底がすり減ってきたら、そこまでが寿命であり「消耗品」として考えておくほうがよい。
しかしあらゆるケースにおいて滑りにくく、車の運転や普段使用なども可能である。そのため練習場とコースの両方で使えるといった点もメリットといえる。

自分にあったゴルフシューズ選びの基本

■ゴルフシューズに求められる条件
①フィット感
②スイングを支える安定性
③雨天や朝露での靴内への水の浸入を防ぐ防水性
④クッション性&軽量性

デザインが気に入っているからといって、合わないシューズを無理やり履いてプレーしても足が痛いばかりで楽しめない。
長距離を歩いたり、長時間履き続けても疲れづらくならないものを最優先に選ぶべきである。

ゴルフシューズで多くなっているのが、フィット感を長時間持続させるための「ボア・システム」。ダイヤルを回すことでミリ単位の締め付け調整ができ、ワンアクションで簡単に緩められるのでフィット調整力と快適性が大幅に向上している。
こういった機能性も考慮して選ぼう。

■シューズを選ぶ際のポイント
①試し履きはゴルフをするときに履くソックスと同じ厚さのソックスを履く。
②つま先が当たるもの、特に小指が窮屈なのは選ばない。
③キツイよりは少し大き目、しかしあまりに大き過ぎない。特に長さより足幅を意識する。
④履き口(特にくるぶし)が当たらないかどうか。
⑤かかとがフィットしていて、歩いたときに脱げそうな感覚がないかどうか。
⑥たくさん歩いても足が疲れないクッション性や軽量性。
⑦最後に価格。

シューズは、夕方(足がむくんででいる時間帯)にショップに行って 実際に試着してから足に合わせて 選んだほうがピッタリのものが選べる。
インターネットなどで普通にサイズだけで選ぶとメーカーによって作り、大きさ、幅などが違うので要注意。
たくさん試し履きしてから決めたほうが良い。

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谷光高
専門家

谷光高(ゴルフ場経営者)

新有馬開発株式会社(有馬カンツリー倶楽部)

一部の人が楽しむゴルフから、誰もが気軽に楽しめるゴルフへ。日本のゴルフ文化を変えるため、ゴルフ初心者へのサポートや子どもたちへのレッスン、学校の授業などを行い、初心者にゴルフを楽しむ機会を提供している

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