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ゴルフマナーはゴルフをプレーする人みんなが安全に楽しくプレーするための基本的なルールである。
みんなが楽しくプレーするために大切なマナーのひとつとして、パッティンググリーン上での「ボールマークの修復」がある。
パッティンググリーンにできるボールマークとは
ボールマークとは、打ったボールが空中の高いところからパッティンググリーン上に落ちたときにできる凹みのことを指す。
近年、日本の多くのゴルフ場におけるパッティンググリーンにはベントグラスという外来種の芝生が使われている。
このベントグラスはボールの衝撃よる痛みにはめっぽう弱く、ボールの回転と衝撃で落下した部分の芝生は死んでしまう。これをそのまま放置すると、その回復には長い期間を要することになる。
パッティンググリーンの管理
パッティンググリーンはゴルフのスコアにおいて雌雄を決する場所であり、競技かプライベートかに関わらずパットのひとつひとつがとても慎重になる。
それぐらいデリケートになってしまうパットが思わぬ場所で跳ねたり曲がったりせず、スムーズにグリーン上をボールが転がようにするために、グリーンキーパーは細心の注意を払って365日欠かさず管理している。
芝生は植物であり生き物である。
グングン大きく成長しようとしている芝生を、グリーンでは毎日3mmとか4mmという地面スレスレのところでカッティングしているので、芝生のストレスは相当なものである。
しかし、芝生に無理をさせすぎて枯れてしまっては元も子もない。そのためにも根をたくさん出させ、さらに地中深くに降ろしていくようにも仕向けなければいけない。
パッティンググリーンの芝生を地表面で成長抑制させるために、地中に深く根を下ろさせる。
「生かさず殺さず」というギリギリのデリケートな管理をグリーンキーパーは続けているといえる。
「ボールマークの修復はゴルフコース作業のひとつであって、グリーンキーパーの仕事じゃないの?」と思っている人もいるかもしれない。
しかし、昔からボールマークの修復をはじめとするプレーでつけたコースの傷を修復するのはプレーヤーの義務となっている。
「ボールマークの修復」もゴルフ規則1のプレーヤーの行動基準にうたわれている。
ここでは自分自身が付けた傷だけでなく、他のプレーヤーが付けた傷も修復するという意味も込められている。芝生の保護の観点だけでなく、後から来るプレーヤーが適正なパットを行えるようにするための他者への心配りという意味も含めて規則にうたわれている。
「ボールマーク」はパットの如何に関わらず、いつでも修復することができる。また、足跡のひっかき傷などボールマーク以外でつけられたグリーンの傷もいつでも修復できる。
それほどゴルフというゲームではパットは重要であり、グリーンの表面を修復することはとても大切な基本のマナーなのである。
ボールマークを放置しない
ボールマークをそのまま放置することは、ゴルフの規則を無視する行為であり、他のプレーヤーに対して大変な邪魔と迷惑を掛けることになる。
さらに良質なグリーンを提供していくため、日夜細心の注意を払いながら管理しているグリーンキーパーやそれにかかわるすべての関係者に対しても、その努力を無視する行為である。
必ず、パッティンググリーンに上がったら、自分のものだけでなく気づいたボールマークは、すべて直すように心掛けてほしい。
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※インターネットでゴルフ規則の全文がご覧いただけます。
公益財団日本ゴルフ協会(JGA)サイト
http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/rulebook/index.html
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