ゴルフ場の歴史的こだわり! 来場時の「ジャケット着用」
危険を知らせるマナーのひとつ 「フォアー!!」
よくホールとホールが接近しているコースでは隣りのホールからキャディーの「フォアー!!」という大声が飛んで来る。
何のために叫んでいるのかというと「打ったボールがそっちに飛んでいくから注意して」ということを知らせるためである。
この声が聞こえたプレーヤーは、危険を回避するためにすぐに頭を覆ってしゃがみ込んで体が小さくなるようにする。そうして少しでも安全を確保する。
セルフプレーの場合に限らず、隣のホールに届くようなボールを打ってしまった場合は、プレーヤー自身で危険を知らせるために大声で叫ばなくてはならない。危険を知らせなければならない相手に聞こえなければ意味がないので、精一杯の大声で叫んでほしい。
もしもこの声を出さず危険を知らせないでいると打球事故が起こる可能性が高まる。幸いに当たらなかったとしても、打ち込まれたプレーヤーは「フォアーの声がないので、ボールが近くに落ちるまで気付かなかった!もしも当たっていたらどうするんだ!」と激怒するだろう。
危険な方向にボールが飛んでいったら、その組のプレーヤー全員が大きな声で叫ぶようにしてほしい。
「フォアー」の語源
一般的に「フォアー!!」や「ファー!!」と叫ばれているが、JGA(日本ゴルフ協会)発行のゴルフ規則では「fore」の訳を「フォー!!」としている。
この「fore」とは「前方」という意味で、140年前の1880年代からゴルフ規則にこの言葉が載っている。ちなみに「far(ファー、遠くに)」ではない。
また、「ホアー!!」と叫ぶと「whore(娼婦)」と聞き取られるのでご注意を。
なぜ「fore」と叫ぶのか、この始まりには諸説ある。
その中で、英国陸軍が戦いの中で使っていた言葉「beware before(前方注意)」から転じたという説が最も有力とされている。
「beware before(前方注意)」は、前方の森に隠れた敵兵を見つけたときの警鐘の代りに用いられていた単語だが、瞬時に注意を呼び掛けないといけないときには少し言葉が長い。
そのため、この言葉が省略されて「fore」になったのではないかと言われている。
「フォアー!!」の声が聞こえた方向を見ない
後ろや隣りから「フォアー!!」という声が聞こえたとき、思わずどういうリアクションを取っているだろうか?
ゴルフを始めたばかりの人に多いのが、「フォアー!!」の声がした方向に振り向いてボールの存在を確認しようとしてしまう。
それで自分がいる方向へ飛んでこないことが確認できれば問題ないのだが、もし自分のほうへ真っ直ぐに向かってきたとしたら、そのボールを瞬時に避けなければならなくなる。
10代など若いうちならいざ知らず、歳を重ねるごとにボールを認識する速度は遅くなっている。さらにボールを認識してから避けるまでの反応速度も低下している。
実際に「フォアー!!」と聞こえた方向を振り向いた途端、ボールが顔面に当たり、それが運悪く目を直撃して失明したという事故が過去にあった。
「フォアー!!」という声が聞こえたら、聞こえた方向には決して振り向かず、頭を抱えるようにして小さくしゃがみ込んで、安全を確保するようにしよう。
打球事故を防ぐために最後にできる手段が「フォアー!!」と叫ぶことである。
そして「フォアー!!」の声が聞こえたら、何度も言うが、頭を保護してその場に丸まってしゃがみ込み、安全を確保するようにしよう。
安全に配慮したプレーを心掛けてゴルフを楽しんでほしいと願う。
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※インターネットでゴルフ規則の全文がご覧いただけます。
公益財団日本ゴルフ協会(JGA)サイト
http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/rulebook/index.html
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