ゴルフマナーの基本② ボールマークの直し方
軽井沢ゴルフ倶楽部と白洲次郎
ゴルフを始めたばかりの人なら「“あるがまま”がゴルフの基本」という言葉を聞いたことがあるのではないだろうか。
ボールが落ちた“あるがまま”の状態でプレーすることが、自然を相手にするゴルフにとっては最も大事な原則といえる。
そして、もうひとつゴルフにとって大切な要素が「Play Fast」という考え方。
文字通り「速やかにプレイせよ」という意味だが、この言葉を使って、ゴルフマナーを積極的に(うるさく?)説いたのがゴルファー白洲次郎。
白洲次郎は、第2次大戦後の吉田茂首相時代の側近で、プリンシプル(原理原則)を貫いた傑物として有名。
その生き様はNHKドラマスペシャルや宝塚歌劇団のミュージカルにもなった。
そんな白洲次郎には、軽井沢ゴルフ倶楽部理事長としての顔もあった。
軽井沢ゴルフ倶楽部は昭和7年に開場し、開場当時は、会員が皇族・華族・財閥系の名家・外国人に限られた閉鎖的なゴルフ倶楽部だった。白洲次郎は戦前からこの名門倶楽部の会員となっていた。
軽井沢ゴルフ倶楽部は、戦後しばらくは米軍の接収にあったが、昭和27年(1952年)に解放され、その時に白洲次郎は理事になる。米軍から返還された後に、200名ほど一般からの入会を許可したことで、閉鎖的だったクラブはリゾート地らしい開放的な雰囲気に変貌していったといわれている。
白洲次郎とPlay Fast(プレーファスト)
白洲次郎は昭和57年(1982年)80歳のとき、軽井沢ゴルフ倶楽部の理事長に就任した。プリンシプルの評判どおり、軽井沢ゴルフ倶楽部でも原理原則を貫いたエピソードを数多く残している。
白洲次郎が理事長になる前、軽井沢ゴルフ倶楽部の常務理事のときに倶楽部方針の第一義に掲げたのが「Play Fast」だったといわれている。白洲次郎は相手がどんなに地位の高い人であろうと、スロープレーヤーを見かけたら面と向かって厳しく注意した。
ゴルフマナーに関していうと、すべてのゴルファーに対し平等なので誰か一人が時間を多く使うことは許されない。18ホールに要する打数が多いなら、1打にかける時間は短くしなければならない。
白洲次郎にいわせれば、初心者が時間を掛けてラインを読むなど以ての外。もしそんなシーンを目撃しようものなら「さっさと打て!」という雷が落ちたのは想像に難くない。
また、白洲次郎は軽井沢ゴルフ倶楽部がリゾート地のコースだからと、服装も他の名門コースのように「襟の付いたシャツでなければダメ」ということなくTシャツでもOKとして、自ら「Play Fast」と書いたTシャツを着てコースを周り「Play Fast」をプレーヤーに促したということは有名な話である。
このエピソードから白洲次郎とは、「原理原則」には厳格ではあるが「合理性」に対しては柔軟な思考であったと考えられる。
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http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/rulebook/index.html
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