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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

愛情の分類

2022年5月13日

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

相談者から最も多く問われる事ですが「離婚をした方がいいのか?」です。

夫の浮気に苦しみ、それを解決したいのに、それよりも先に夫に愛を問う・・・・
この気持ちはよく分かります。
ただ、この「問う」という事をすると、説得されてしまうという事が起きます。
何故なら 夫にも考えがあり、問われて「正直に答えるべき」と思っていない段階で、夫に真実を問うと
胡麻化されてしまい、何なら嘘を付かれるという事が起きて来ます。
だから、夫が今、問われて正直に話すかどうかの時期や段階を見極める必要があるという事です。

とは言え、そうした段階でも夫には家庭を捨て去ろうとしているかどうかと言えば、そうではない。
つまり妻に嘘を付くという事は2つの理由があるという事を知っておきましょう。

1、浮気は今のところ、止める意思はない
2、でも家族は大切で今の所離婚はする気はない

ただ、この時期に妻が夫に詰問をやり過ぎると、1の浮気相手に優しさを求め、2の離婚をしてもいいかな、と思い始める様になります。

そこで、少し考えてみましょう。
夫には妻や家族に愛はないのでしょうか?
答えはNOですよね。
でも人間は余裕がなくなると、逃げたくなるものです。

そうです、離婚は「逃げ」なのです。
そんな風に私が言うと、「じゃ、何も聞かずに夫のやりたい放題にさせろと言うのですか?」と食い気味に聞いてくる妻がいます。

まあまあ、そんなに尖がらないで・・・・
そんな強さから、夫が逃げるのが、浮気相手の優しさですから。
でも、その優しさは、偽りの優しさの可能性はあります。
しかし、男性にとれば、「嘘でも優しい」という事に救われるという事もあるのです。

では優しさって何でしょう?

以前、ある相談者が言われていた言葉がとても私は気になったのです。
その相談者は学校は音楽を専攻し結婚するまでに就職はぜず、駅前のミュージックスクールでピアノ講師をしていました。あまり男性と知り合う機会もなく、男性との飲み会や、デートはおろか、お付き合いをしたことがなく、お見合いで結婚をしました。
夫になった人も、汚れなき深窓のご令嬢との結婚で、最初は満足をしていましたが、現代には通用しないくらいの、真面目な妻でした。
もちろん男性の「下ネタ冗談」も理解できず、夫にも清廉潔白な生活を求め、夫は段々窮屈になっていきました。
そこで、夫は同僚の女性と浮気をする事になり、その女性とはメールやLINEの中でも、エッチな会話をする事になりました。
夫にすれば、自分のそういう部分にも付き合ってくれるという浮気相手には癒しを感じたのかもしれません。
もちろん結婚をすれば 毎日そんな下ネタだけでは生活はしていけません。
でも、夫にすれば それが必要だとしたら、言葉だけでもそれに付き合ってくれる浮気相手は、夫にはウマの合う、気の利いた会話が楽しめる相手になります。

つまり、夫はそういう事を求めていて、求める所にポンと餌?を投げかけられる人は「性の相性も合う」という風に思ってしまうのです。

でも、家族は家族で、子供も妻も必要で、それを捨ててまでの生活は求めていないという事です。
家族も浮気相手も必要という欲張りな事なのです。

ここで理解してほしいのは この村越は だから浮気相手を認めよ、とは言っていません。
浮気相手へは、夫は間違った愛情を持っているのです。
だからと言って妻に愛情をもっていないかと言うと、家族愛という愛情は持っているでしょう。

どちらも愛なのです。

変な例え話をします。私は、白いご飯も好きですが、パンも好きです。
でももし結婚をしたら、パンは食べたらダメと言われたら、それを守るしかないですがパンは嫌いにはなれないのです。

貴女のご主人も同じこと。妻の貴女と結婚したからと言って、下ネタに付き合ってくれる女性が嫌いかと言えば、嫌いどころか、妻にない「面白さ」を感じてしまうのです。

だからと言って、浮気をする事はいけないですが、夫がそういう下ネタを出来る女性を求めているという事は妻としては知っておく必要があります。

家族愛、夫婦愛、気の合う仲間愛、同類愛、同郷愛。
自分に何か共通する物を持つ人には、色んな愛を感じる物なのです。

夫の好み・・・・・
もちろん、妻と何でもぴったり一緒という価値観の夫婦は幸せです。
でも、中々そうは行きません。

そんな中、自分と違う面を否定するという事は、相手を否定する事にも成ります。

先ほどの深窓の令嬢の話に戻りますが、この相談者は夫が下ネタという人という事が許せなかったのです。
その為、夫が浮気相手と、いやらしい事を書いている事を忌み嫌ったので、夫の事も汚らわしく感じたようです。
世の中の男性、大なり小なり、そんなものよ、と言ったところで、生理的に嫌だと思ったようです。

私はこの「生理的に嫌」という言葉は、とても失礼なワードだと思っています。
また、そうなると解決の要素が無くなるのです。

そこで、私は、この妻に、ママ友ともっと仲良くし、そのママ友の夫達の実態を聞いてごらん、とアドバイスしました。
その結果、どこの夫も,家庭では、子供達に見られないように夫の好みのエッチなDVDを隠すのに苦労をしていると聞き、相談者は自分の家には、元からそういう物が全く存在しなかったという事を知ったようです。
この事から、相談者は、夫がエッチで変な人と思っていたけど、実はそっちが多数派で、相談者が少数派のタイプだと知ったのです。
そして、もう少し話を聞くうちに、妻自身が人づきあいが苦手で、お勤めをしても人とぶつかるという事が分ってきました。つまり、夫より妻の方が、ちょっと突出した部分があると知って貰う事で、夫に対しても、軽蔑した目線を持たないようにすることからトレーニングを始めました。

という事で、浮気問題を解決できるかどうかよりも、まずは自分達夫婦の形をちょっと見つめ直す事で、色々な事が柔らかくなることが大事ですね。

妻に嘘を付くというのも、まだ離婚を考えてない証拠という事もあります。
嘘も愛情の内。
こんな風に少し、角度を変えた考え方も時には必要です。
では今日はここまで。

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