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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

離婚は凄い事じゃない。

2022年5月7日

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

離婚は凄い事じゃない。
でも離婚しない事も凄い事じゃないという事も言えます。
子供もいるし、家族がセパレートになる事は大変なのはよく分かります。
でもあえて、離婚は凄い事じゃない、と言いたい理由を今日は書いていこうと思います。

一般的に離婚は結婚以上に大変だと言われます。
確かに結婚は幸せな中で行うので、全てがポジティブです。
それに比べ離婚は、色々な事を終わらせる事ですから、整理のつかない問題もあり
結婚より大変なのは言うまでもありません。
でも、中には大変だから離婚をしないというネガティブな選択をされている方もいます。
なので、離婚をしていないから、それだけ頑張っているのかと言うと、残念ながらそうでもないという方がいます。
でも私は、何でも「継続は力なり」と思っていますので、一つの物を続けるのは努力の賜物と思います。
こんな分かり切っている事ですが今日、改めて感じた事があったので書いていきたいと思います。
ゴールデンウィークのさ中、私はちょっと車で遠出をしました。
当然大渋滞の所もあり、ちょろりちょろりと車を進ませていました。
そうすると、後ろのバイカーのツーリングの人たちも10台くらい、私の後続で連なっています。
原付バイクなら、車の横をすり抜けていく事もしますが、大型のバイクの人たちは、とても行儀がいい。
普通自動車と同じ感覚で、キチンと渋滞に並んでいるのは、当たりまえかもしれませんが、私は感心するのです。
真夏の暑い時でも、1枚多く羽織っています。それはもしかの事故の時に、服一枚でも、怪我から守ってくれるからだそうです。
以前、九州の景色のいい所に行ったら、びっくりする台数のバイクが停まっていました。
そこは島に渡る橋を超えたらいわゆる展望台のような形で、休憩所があるのです。
そこはドライブインとかではなく、単なる見晴らしの良い高台です。
でも、そこに車を停めてみて初めて分かったのですが、長旅の疲れが吹っ飛ぶ素晴らしい景色が広がる所でした。
バイクツーリングの休憩所になっていて、暗黙の了解で、革ジャンバイカーが集まる所だそうです。
そこで私が感じたのは黒いイカツイ革ジャンとは、真逆のバイカーの笑顔を見て、バイクに乗る男性ってとてもロマンチストなんだと感じました。
暑い季節に、エアコンの聞いた車という選択もある中、日焼けしながら風を受けて走るのが好き、なんていうのは ロマンチスト以外他、ありません。

そこでちょっと、高齢者のバイカーのツーリングに会いました。
皆様、60才超えの様な良い紳士方の群れでした。
その年齢の方々の乗っているバイクは、全員がハーレーダビットソン。
高いのになると、家が一軒買えそうな値段の物もあると言いますが、恐らくそこに停まっているのは少なくとも1千万円はしそうな代物でした。
こうなるとバイクは若者の物じゃなく、定年退職を迎えたシニアでしか買えない乗り物だという事です。
だから、ヤンチャな走り方はしないし、時間に余裕のある分、いい景色も見て走るのでしょうね。

こうしたバイカーの集まりを、高台とか展望台で見かけると、奥様は家で留守番なのかな?とか思いながら眺めていました。

よく年を取って、夫婦が同じ趣味を持って楽しんだりされている事は見ますが、あまりバイクを一緒に乗っている夫婦は見かけません。中には奥様も1台乗って、共にツーリングをしているカップルは見かけますが、あまりシニアの夫婦では、見かけません。

つまり若い時は趣味が合っていても、高齢になると女性はあまりバイクは乗らなくなり、男性は車やバイクと、どんどん乗り物に関心がシフトしていくようです。
これは これで、分かりますし、別に夫婦と言えども、年を重ねると、互いの個性が際立って来て
必ずしも、やりたい事が一緒という訳には行きません。
そもそも男性と女性って好きな物が根本的に違いますから、年取ってまで相手に合わせるのはもう止めておけばいいと思うのです。

でも、ある相談者の夫が、年に1回か2回、休みを利用して1週間くらいの山登りに行く夫を快く思えないという相談を受けました。夫の山登りを「渋々妻の私が許している」という言い方をされました。
もちろん旅行費も夫が自分の小遣いの範囲で算段しているので、家計に迷惑を掛けてという旅行じゃないのですが、どうやら、そこで知り合う人たちや、同じ趣味を持ち楽しそうにしている夫に浮気を疑っていました。

私はそんなに心配なら一緒に山登りをすればどうかと提案しましたが、相談者はアウトドアな事はあまり好きじゃないというのです。

でも、この夫と妻は、元から趣味や好みが一致している部分がなく、夫婦がバラバラな感じでしたので夫も、自分の趣味を許しを乞いながらしていると言う物ではなかったのです。
では、何故妻が「その趣味を許している」という言い方をするのか、という事ですが、実際調べてみても夫が山登り仲間の女性と浮気をしているという実態はなく、夫だけが生活を謳歌している事に腹を立て、かと言って同じ趣味を持って遊ぶという事は出来ないので、実は夫の趣味に嫉妬をしているというのが内情のようでした。

別に趣味が一致しない夫婦なんて山盛りいますので、私はこの話を聞いて、相談者である妻は、恐らく夫の視界に入る為、夫の趣味を許しているという立ち位置に居たかったのだと思いました。

でも、私が思うには、そんな上から目線で、趣味を許してあげているというやり方よりも、夫が山登りから帰って来た時、土産話を楽しそうに聞いてあげるとか、又は土産物を美味しく食べるとかする方がよほどか、夫には愛され妻になるよ、と申し上げました。

実際、驚いたのが、この夫は土産物は買ってこないらしく、その理由は、例の妻の嫉妬心から「土産物は要らない」と言っていたからでした。

その上、ここ数年山登りの行き先も聞かないし、言わないしという事で、夫も旅の写真を妻に見せるでもなく、土産物の饅頭も別に珍しくないので要らないと、拒否をした為、夫が帰宅してからの土産話を聞く機会もなかったので、夫も趣味と家庭とを分けるような暮しだったと思います。
そこで、私は、何も饅頭でなくても、行き先を聞いて、そこの名物ならお漬物でもいいから、おねだりしてみたら?とアドバイスしました。

そうです、妻が夫を仲良くしたいと思いながらも、意地悪な締め付けしかできない性格だと、夫の方も妻に対して取りつくシマが無かったのだと思います。
夫だって本当は写真を見せながら土産話の一つもしたいはずなのです。

夫と仲良くしたいと相談者は思いつつ、その妻が一番拒絶をしていたという事に気付いて頂きました。

夫に対して、つい、意地悪な言い方しかできないとか、本当は夫に甘えたいのに、つい、上から目線で偉そうに管理してしまう事はありませんか?
心が離れて行きそうだから、管理というやり方で、夫の心を確保しようとしていませんか?

私も実は 人に甘える事が苦手です。
ましてや、夫に女性らしく甘えるなんて、全然できません。
恐らく 私のような女性は五万といて、男性からすると可愛げはないと思います。

でも、私の所に来られる相談者は そのもう少し上を行き、夫から可愛く思ってもらう必要はなく、むしろ夫を締め付けるというやり方で、夫を管理監督しようとしています。
これでは私以上に重症です。

結婚する前は その妻のしっかりした性格が好きだと夫から言われたかもしれません。
照れ屋で、女性らしい事の言えないボーイッシュな妻もいるでしょう。

でも、人は変わります。貴女の夫も変わります。
若い時は妻のチャキチャキした性格に魅力を感じて結婚をしたかもしれません。
しかし、いつまでも通り一辺倒では、通用しません。
若い時のボーイッシュは年を取るとただの恐妻に変化します。

いつまでも変わらない、というのはある意味「頑固」なだけかもしれません。

今日のタイトル「離婚は凄い事じゃない」ですが、あまり恐妻になると夫は離婚すらも怖くなる。
だから離婚をせずに我慢をしているという事もありますが、逆に離婚を決意した夫は、凄い事を決意したのではないのです。離婚と言う言葉だけが浮き彫りになりますが、実際の離婚は、妻からの呪縛から逃れたいというのも離婚の選択の一種です。
だから、凄い決断というよりも、もう恐妻から荷が回るのを止めたという事に過ぎません。
こんな事に気付かず、夫が離婚宣言をしたら、益々、夫を妻の管理下に置いて、離婚を阻止したいという相談を受けますが、実は離婚ってそんなに凄い選択じゃないのです。
妻から逃れたいというある意味弱虫かもしれません。
その弱虫をまだ痛めつける考えしか持たない妻は間違っています。
本当に弱虫の夫なら、優しくしてあげる事の方がずっと離婚を回避できるのです。
何も趣味がぴったり一致する必要はありません。夫と一緒に趣味は合わせてあげなくても、土産話を楽しそうに聞いてあげるだけで、夫の旅は一重にも二重にも、楽しい物になるでしょう。そういう夫の楽しみをバックアップしてあげる方が、ずっと愛され妻になると思いますよ。
最近は 私が勇ましい事ばかりを書きすぎて、読む人まで度を越して勇ましくなってしまいました。
もう少し、私の語彙を理解するトレーニングをしてほしいな、と思いますし、それがご主人の心の内を理解する事にも繋がると思います。勇ましい真似だけをするのじゃなく、どうか私の優しさ?も真似て欲しい物です。

では今日はここまで。

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