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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

上沼恵美子さん、結婚41年目の別居

2018年7月26日

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 退職 手続き

タレントの上沼恵美子さんが夫との関係悪化で別居に踏み切ったという情報が昨日、流れました。
「夫源病」というのは、その昔、「母源病」と言う言葉の反対語ですね。
夫の存在が、妻の精神的、肉体的健康を脅かすと言われているのが夫源病ですが、どちらの言葉も、人と一緒に生活をしている限り、何らかの影響を与え合うが夫婦と言えます。
実は 私は上沼恵美子さんと同い年で、誕生日も1日違いから、同じ時代を生きている共感があり、漫才で活躍されている時からファンで、とても親近感を持ってテレビ番組を見ていました。
大恋愛をされ、芸能界の引退を賭けてでも結婚生活を選び、結婚当初の話は嫁姑、ご近所付き合いの話と
多くの主婦層の共感も得て、益々タレントして、向上していきました。

でも、ある時から 私はその「喋り」にちょっと嫌味を感じ、最近はあまりテレビを見なくなっていました。

何故なら、それまでは、家庭内の話も、笑いに変えて、耐える部分も含め、なんだかんだ言いながら、家庭生活を続けていると感じてました。
定年退職をされた夫の日々を語るのも、面白おかしく話され、それでも夫婦が一緒に住んでいるというのは夫婦の不仲も「ビジネス不仲」と感じていました。

しかし、ある時くらいから、夫への嫌味も「棘」を感じ、私は例え、テレビ向けだとしても、ご主人はこれをどんな気持ちで聞いているのかな?と思うようになったのです。

ご主人は、人望もあり形を変えてでも、メディアの仕事を遺留されたにも関わらず、定年という道を選ばれた人です。
ご主人のタイプからすると、妻がタレントとして活躍していると、夫も同じ業界だと、要らぬ事も言われ、妻の活躍に水を挿すと考え、表に出ない生き方を選ばれた気がしますので、声を出せない人をあまり一方的に、揶揄するのは私は好きではありません。

家でゴロゴロする夫というのは、一般家庭の妻には共感を得られるかもしれませんが、多くの収入があり、裕福な生活を妻がもたらしているという事を土台に話すのは、いくらビジネス不仲だとしても、私は
ご主人のプライドを傷つけるのではないかと、心配してしまうのです。

つまり冗談を通り越しているな、と最近思い始め、何かテレビのチャンネルを回してしまう私がいました。

しかし、今にして思うと、実際はビジネス不仲ではなく、段々、本気の溝が生まれていたのだと思います。

他のタレントの別居や離婚を辛辣な目で、忌憚のない意見を述べて来た上沼さんも、「所有マンションの自治会長に夫が担ったから」というのは 苦しい言い訳です。
自治会長の仕事は丸一日ありませんし、月の内で何回かこなせばいいのです。
夫婦が離れて住まないと出来ない役割ではないので、ここに来て、その理由は、ちょっと苦しいね。

でも夫婦の不仲の理由って、口では言えない事ばかり。
私も離婚の本当の理由は誰にもまだ、言った事がありません。
口で表現出来る事って、ほんの一部しかありません。

上沼恵美子さんも、口では言えないご苦労をされたのだと思います。
でも、家に引っこんしまった夫は物言えぬ位置に居ます。
ご主人なりにも言いたいことはあると思いますが、一方的にメディアで上沼さんが
言ってしまうと、プライドは傷つきます。
私自身も結婚生活では、人には言えない思いはいっぱい持っていました。
むしろ、私が本当に思っていた考えは、元夫でさえ知らないと思います。
物言えぬ私は、一人で耐えていたので、子供たちでさえ、私が離婚を決意した理由は知りません。
今、私は、こうしてコラムで色んな思いを書ける事は幸せです。
何も、言えなかった時代が一番苦しかったです。

でも、今は分かるのです。
我慢していたのは 私だけじゃなかった。
もちろん夫婦共同で解決の努力をしたら良かったのですが その夫婦共同という事が出来なかった事が
根本にあるので、仕方がないのですが、声に出せない声があると気にしてあげて欲しいのです。

上沼さん、色んな思いをされ、本当は口に出せなかったから、身体が悲鳴を上げたのですね。
苦しかったと思います。
でも、もう、充分、私には伝わっていますから。
これ以上、ご主人と顔をあわせると、本当の意味でダメになるのかもしれません。
その意味で別居も、継続の知恵としたら、いいかもしれません。

逃げるが勝ちではないですが、もう子育ても終わり夫婦と親として一緒に暮らす責任は終わったのであれば、ご自身のサイクルで生きるのも、いいですね。

私は日ごろから 人生80年、途中の50年で、一度夫婦を見直し、これまでとは違う歩みを見つけるのもありですね。
離婚か否か?
別居か同居か?
夕飯はどちらが作るか?
犬の散歩は誰が行くか?

人生、そんなきっちり線引きをしなくてもいいと思います。
白か黒か、はっきりさせたい人ならともかく、グレーで良いという生き方もあります。

夫や、妻や、母や父やの役割から解放されて、「自分として生きる」道を作り出すべきじゃないかな。
私も子供が小さい時は、「食べる為」に働いていました。
その時には、仕事がどれだけしんどくても、家事も最低限はしないといけません。
その時の家事は義務になり、ちっとも楽しくありませんでした。
でも今にすれば、誰かの為に料理を作るって幸せだったな、と思います。
子供が「うんっま!!」と言って、モリモリご飯を食べてくれた時代が今は懐かしく思います。

でも今は、仕事も自分の生活の為。
家事も誰の為でもなく、片づけたくなくって散らかり放題でも誰にも文句を言われません。
仕事の無い日は朝、起きなくても何も支障はないのです。

今は仕事から帰ると、シャワーを浴びて、バタンキュー。
何も家事はしなくても寝られます。
全部時間は自分の為にだけ使えます。

でもね・・・・・
誰かから、食事を作ってと望まれている事は、幸せなのだと思います。
誰かに必要とされている時代は、そういう幸せがあると思います。
だからと言って、今、離婚をしたことを後悔しているのではありません

離婚をしたからと言って、結婚を後悔しているのでもありません。

今の私がこうした仕事をしてられるのも、結婚生活で、血が出るほど唇をかみしめたからです。
その上で離婚を体験したから、この仕事が出来ています。

人生、何が好転するか分かりません。
結婚も恋愛をしたゴールなので結婚は必然です。
結婚をしたから、2人の息子に恵まれ、苦労もさせられたから、今は倍ほど幸せを感じます。
離婚も結婚したから、離婚も経験できて、この仕事に巡り合えました。
これからの人生、これからの時間全部、自分の為に使えます。
今は 誰かと一緒に生活してないから、家事的には出来なくても誰にも、迷惑は掛けません。
でも、誰にも迷惑にならないのは、ある意味誰にも、影響を与えてないという事にもなります。
自由とはそういう事だと思います。

上沼恵美子さん、仕事をしながら家事も卒なくこなしてこられたのは、ある意味ご主人を愛してきたからだと思いますが、何も食事を作る事だけが愛じゃないので、もう自分を解放してあげて下さい。
これからは自分の為に時間を使い、家に帰れば、ガードルを全部取り去り、あられもない姿でソファーで寝そべって下さい。
誰の目も気にしない時間と言うのも大事ですよね。

では、今日はここまで。

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村越真里子

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