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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

離婚を口にする人ほど、強がりだ

2018年7月24日

テーマ:夫婦関係修復について

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 夫婦問題 相談退職 手続き退職金制度 導入

私の仕事場のある大阪は今 天神祭りの真っ盛り。
ギャルみこしも出て、どういうわけかみこしの担ぎ手は、暑ければ暑いほど、盛り上がります。
これを「やけくそ」と呼ぶのかもしれません。
いつからか 夏が嫌いになったのですが、恐らく夏のレジャーが楽しめなくなったのは
仕事をしだして、学生の頃のような夏休みがなくなったのが大きな原因だと思います。

もちろん、私が夫という人の庇護のもとで、扶養してもらっているなら、夏になれば家族旅行も
行けて、何日休んでも生活には響かないでしょう。
でも、離婚するという事は すべてを自分で賄わないといけませんから、長い休みを取って、家族と海外旅行に行く暇も余裕もないわけです。
働いて、働いて、休みたいと思っても、ご相談者がいる限り、盆も正月もないわけです。

そんな中、夫婦問題に悩んでいるという妻側からの相談を受け「夫の浮気問題があり、今度の海外旅行に気が進まない」との相談を受けます。
「できればこの夏休暇の海外旅行まで浮気問題を解決したい」と言われますが、悩みも色んなグレードがあるなあと感じます。
馬車馬のように働いて、やっと休みが取れても、疲れ果てて、ただ寝るだけしかできない、自由な独り者。
ある意味、夫婦問題からは、解き放たれて、精神的な自由は手に入れたけれど、「一人で食べていく為」にじかん働きづめで自由な時間はないという貧乏暇なし。

「離婚も視野に入れてます」という相談者は果たして、悩みの解決の逆には「働く」という自立が交換条件になってくるのをご存じだろうか?

でも離婚も視野に入れて・・・・という人に限って、離婚をしたら、夫の退職金と、慰謝料と、家をもらうつもりと、考えています。

しかし、離婚前から、生活費を入れなくなったりする夫が、果たして、これから別れゆく妻に、そんなにたっぷりな財産を渡すだろうか?

そんな風に問うと、「ネットで財産は半分ずつ分与義務があると書いてありました」と言われます。

そりゃね、物の本にも良いことはかいてありますよ。
でも、そんなことは守られるという保証などはどこにもないのです。

世の中のルールとして、結婚しても浮気をしたい人は、どんどん自由にやりなはれ、とは書いていません。
少なくとも、結婚するときの誓いの言葉のように、「健やかなるときも病める時も妻を生涯愛し続ける」と誓ったじゃないですか。

そうです。本やネットには立派なことが書かれてあっても、それを守らないのが人間です。
夫婦が「籍」でつながっている時も、妻を裏切る夫が、籍が抜けた後も、誠実でいるはずがない。

でも離婚の話し合いの時には、「家も貯金も、何ならこれまでどうり生活費も渡す」と調子の良いことをいうのです。
それは離婚の駒を早く進めたいから、立派な事をいうのであって、離婚後には平気で、生活費までは払えないと
前言撤回してくるのは目にみえてます。

そんな風に言うと、相談者の妻は、「だからこそ、公正証書をまいて約束を取り付けます」と鼻息荒く言われるのですが、もう少し現実を見ましょうよ。

言葉ではいくらでも言いことは言えます。
でも態度はうそをつけません。
今、いくら口では言いことを言っても、やはりあなたと別れゆこうとしているその態度が事実です。
言葉はうそをつけますが、行動はうそをつけません。

そんな風に、夫の言葉だけを信じると、近々、掌を返されることはあります。
でもまたそういうと 相談者は「いえ、私の夫は、家族思いですからそこの約束は守るでしょう」と言われ、夫を信じているというのです。

でしたら、そこを信じておくしかないのですが、そういう妻は本当は夫の事を信じているのではなく、自分を信じているのです。
つまり、「妻の私という人間が、そういう仕打ちを受けるはずがない」という奥に秘めた自信。
妻が、この自信に自覚がなくても、ある意味、妻が「私が選んだ夫だからか、そこまでひどいことをするはずがない」という自信。

思い悩んで、迷って迷って、ネット検索して 私のコラムにたどり着いてくださって、「どうしていいかわからない」と悩みの出口を求めて相談を持ち掛けて下さるのですが、ある意味、どうしたいかの答えは決めているのです。
その答えの中に、カウンセラーから聞いた答えをミックスさせて、自己流にお料理したいという気持ちがありますから、もう出来上がりの料理名は決まっているのです。
そのうえ、どんな食材を使うかも、決まっていて、料理名も決まっている。
じゃ、何が知りたくて相談をしてくれたかというと、自分の料理法が正解か、どうか聞きたいというのが実はの話になります。

要するに、答えももう決まっているので、本当はこれ以上、私がアドバイスする言葉も、ないのです。

でも、そこまで、自分で下ごしらえをした人は、もう引き返せなくなっているので、最後の味付けに、料理が完璧に仕上がる、魔法のスパイスを欲しがっているということが、見え隠れします。
そこまで仕上がってきている場合は、本当はその人のこれまでのやり方が間違っていますよ、なんて言えるはずがないので、私は頭を抱えてしまうのです。

これまで、夫の自由にさせ、夫の悪戯に目をつぶってきて、今こそは、夫の浮気にトドメを刺したいという気持ちは分かりますが、「ローマは一夜にして成らず」で、ご主人だって、努力?して浮気を成功させてきたので
今更、やめろと言われても・・・・という気持ちを持ちます。

しかし、妻だって、これまでは目をつぶってきたが、ここにきて、夫の脱線はもう黙ってられないと、今から攻撃をしても、夫だって今の状態を手放すはずがない。

だから、これまで「我慢に我慢を重ね、耐えてきましたが、今回だけは許せない」といったところで、
実は その妻が耐えて耐えてきたから、夫の浮気は成就したので、耐えたり、見て見ぬふりをしたことは、何も褒められたことではないのです。

むしろ、心を鬼にして言うと、これまで、何も言ってこなかった結果が今、なのであれば、何も言ってこなかったから、夫は調子に乗ったのかもしれません。

だから、根本的に、私が言えることは、最初の出だしから間違ってますよ、という事です。
料理でいえば、料理法も間違っているし、食材も、産地も分からない、いい加減な材料で、最後の仕上がりだけ、完璧な美味しい料理ができるはずがない。

カレーだって、好きなように煮炊きしてきて、最後に、美味しくなるスパイス教えてほしいといわれても
もう、引き返せないくらい濃い味がついてますよ、という事です。

自分なりに、できるところまで料理をしたいのは分かりますが、できれば、料理は最初から、手伝わせて。
あなたが、一生懸命に、味付けしてきた料理は、和食のつもりでも、私から言わせると、「中華やん」って感じで
出だしから間違っています。

でも、これを言ったところで、「悩んで耐えて来た私」という妻は、自分の眼力を今更、間違っていたとは言われたくないのは 私にはよく見えますので、本当は、最後まで、自分で味付けしたかったのに、仕上がってみたら
、わけのわからない味になっちゃった、ということを相談されているのです。

そこで、困ったことに そういう自己流でお料理をしたい人は、自分が料理上手だと、どこかで自信をもっているのです。

その上で、悩んで困りあぐねてのネットサーフィンだから、自分を迷える子羊だと考えてます。
だから自分では、打ちひしがれていると考えているものの、人からしたら、意外と「こって牛」のように
逞しいのです。

ここが困った部分です。
料理家は、人の料理を誉めません。
自分がか弱いと思っている人は自分の頑固さに気づきません。
だから、人に相談するというのは、とても勇気が要って、プライドが傷つく作業なのです。
なので、相談をしつつも、本当はプライドを保つことに必死ですから、自分と真逆の意見を聞くと
パニクッてしまうのです。

離婚をする決意はあると、口で言ってみたかと思うと、現実的な問題を話し合いじめると
「食べていける自信がない」と言ってみたり。

誰だって、離婚をして、「安心して食べていける道」を持っている人はいません。
もし、万一、手に職を持っていたところで、世の中、何が起きて不景気になるかわかりません。
だれだって 一生食べていける自信があるなんて、思ってないのです。

だから、あなたが離婚をしたくない理由は「食べていく自信がないから」ではなく、最初から
離婚をしたくないのです(あたりまえですが)

それなのに、いろんなプライドを踏みにじまれて、悔しいから「離婚も視野において」なんて、強がりを言ってしまうのです。
もしご主人の浮気が本気なら、妻が「離婚を視野に入れている」といえば、小躍りしますよ。
何故なら、夫は自分が浮気をしておいて、自分から離婚を言い出せない法律を知っているから。
だから妻の方方 タオルを投げてくれたら、降参してくれたと考えよろこんでその話を浮気相手に持っていきますよ。

だから、あまり心にもない強がりは言わないことです。夫の浮気を増長させることになりますから。

実は 私もいっぱい強がりを言って損をしてきました。
本当に強い人間は強がりは言わないものです。
これまで 私が見て来た事例は、離婚をする人は がたがた言わずに、黙って
もしろ、静かに離婚をしていきます。
皆さんの友達にもいませんか?
あんなに仲が良かった夫婦が、気が付けば離婚をしていたって。
そうです。本当に離婚をするときは、すべての整理がついている時ですから
何の問題も解決してない人は、口だけでごちゃごちゃいうけれどその場合はまだまだ離婚には
ほど遠いといえるのです。
本当の離婚は、サイレントなものです。
では、今日はここまで。

この記事を書いたプロ

村越真里子

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