夫婦は話し合ってはいけませんVol,5
新年あけましておめでとうございます。
皆様、良い年を迎えられましたか?
どこの家庭にも色々ありますが正月の間は、小休止。
と、いうことは?
そうです、休みが終わると、またもや、日ごろ抱えていた問題が吹き出す夫婦もいるということです。
そういう意味で言うと、いつまでもお休みが続けばいいのに・・・・と思えてなりません。
そして、このお正月休みで、私も色々思う事がありました。。
今、孫が2歳になったばかりです。
まだ、単語も数個、ばあば、おとう(パパのこと)、シー(おしっこ)
それと、自分の事は 自分のほっぺをチョンチョンと2回、指でつつきます。
この僅かな言葉だけで、ほぼ日常の会話が出来ています。
言葉にならない言葉の方がずっと多いのに、何と全部理解できるのです。
これは、ママがそれを汲み取って、質問をすると、YES、NOと首を振るだけなのですが
それを察する事が出来て質問をできることが素晴らしい。
私もそうして子育てをしてきたはずなのに、もう忘れてしまっているのですが
それにしても、ママは偉大だな、と改めて、感心しています。
そして そのママ同様、2歳の孫は、自分は喋れなくても、こちらの話していることは 殆ど理解しているということです。
今、私のところに寄せられる質問で一番多いのが、夫が何を考えているか解らない、ということです。
夫婦、二人ともいくらでもことばで説明も質問もできるはずなのに、これまで付き合いも長い大人の男女が
お互いの意思がつかめないというのです。
2歳の幼児でも、自分の事を分かって貰いたい時は、あらゆるボディーランゲージを駆使して
要求を表現します。
言語無くして、会話が成立しているのです。
と、いうことは、お互いの理解は会話でなくても叶うということです。
ではなぜ、大人同士が理解が出来ないのでしょう。
それは、相手の事を理解したいと言いつつ、質問をする前から、答えが決まっているからなのです。
例えば妻が夫に質問をする段階で、~ねばならないという答えが先にあり、そのとおりの答えをするかどうかを
確かめるために質問をしている、と言っても過言ではないのです。
でも、そういう期待通りの答えを言われなかった場合、思惑とは違う答えを
想定外と感じて、意味が分からなくなるのです。
浮気をしているのか?と聞けば、してないと答えるに決まっています。
もし、浮気を認め、ごめんと謝ってくることを想定しているなら、
浮気を認めなかっただけで、想定外です。
でも、もし浮気を認めても、もう終わった事と聞かされると、それ以上謝ってとは
言えなくなります。
つまり、妻の台本は、浮気を認め、謝って、謝るかぎりは、夫婦の修復に務めるだろうというのが
筋書きです。
でも、これは認めなかった時には、一気に予定が崩れます。
では、すべて筋書き通りに行ったとしたら?
それはおめでとうございます、ということですが、実は、簡単に浮気を認めることのほうが珍しいので
こうも素直に認めたとしたら、逆に何か、考えているのでは?と疑ってみたほうがいいのです。
と、いうことは 謝らないくら位の方が、普通ですが、謝ることを期待しているとしたら、
謝罪というのも、言葉です。
言葉を得られなかっても、それも当然なので、どちらでも本心を聞く事はあまり意味がないということです。
その意味でも私は日頃から、話し合ってはいけません、と言っているのは そういう事です。
幼児の場合には言葉に、裏も表もありません。
でも大人には、本音というものがあります。
もちろん、通常の夫婦関係の場合は、本音も裏も表も関係ないでしょう。
しかし、浮気をしている夫の場合は、夫なりの計画があると思うのです。
それを妻が注意をしたところで、止めるものか、どうか、それは浮気の種類、段階によって
簡単に止める事は出来ないのです。
しかし、妻は、浮気はしてはならないものだから、妻にバレたら止めるもの、という風に決めつけています。
もしくは、妻が夫に浮気は止めて、と心から訴えたら、分かってくれるものと思っているかのどちらかです。
これは、浮気をした事がない、妻という立場で考える工程なのですが、実は浮気をする側の本音は
この工程とは大きく違います。
もちろん、浮気も魔が差したような一度だけの過ちなら、こう言うふうに妻が詰め寄っても、
正直に白状したり反省もするでしょう。
でも、始まって何年も経つとか、何なら妻に別居や離婚を持ちかけて、いるような段階なら
妻の注意で浮気を止めるはずがない。
浮気とは、妻に言われて止めるというものではありません。
しかし、何でも、問題が起きた場合は、話し合いで解決するということが 一般のやり方ですから、
妻は、夫との距離を縮めるようにと、話し合いをします。
でも日頃より、私が唱えているのは、話し合いは止めてください、ということです。
これは、言葉は色んな役目を持っていて、妻側からすれば理解を深めるツールかもしれませんが
夫側からすれば 言葉は妻をごまかすものとしても力を発揮します。
その言葉の働きを理解せず、「話せば分かる」というスタンスで、夫に話し合いを持ちかけると
それは逆に、言葉でごまかされてしまいます。
こんなふうに書くと、ま~お正月から夫婦としてのコミュニケーションを奪うのかと言われそうですが
私がこんなふうに言うのは、こと、浮気問題に限って、ということです。
多少の生活の中の意識のズレや、価値観の違いなどがあればそれは早いこと、話し合いをして
ボタンの掛け違いを正しておくべきでしょう。
でも、浮気問題も長くなっている場合は、そういう話し合いでは解決しないということを
知ってほしいのです。
時々、村越のコラムを読んで、夫と修復中ですが、話し合いはしていません、という方がいます。
これはちょっと違います。
もう、修復をしようという段階に入ってるなら、いくらでも話し合いはしたほうがいいです。
でも、まだお互いが修復しようと確認し合った段階ではない場合は、話し合いで浮気は
止められるものではないということを肝に命じてほしいのです。
話し合いをしていいのは、浮気相手と別れさせたと確認後、夫婦お互いが、修復しようと
約束をしあえてからです。
お互いの足並みが揃わないうちに、話し合いをすれば、ごまかされてしまいます。
ですので、「話し合ってはいけない」という私の教えは、用いる段階を間違わないでいただきたいのです。
浮気問題が終わったのに、夫婦がしっくり行ってないという相談をよく受けますが
それは、本当に終わったかどうかです。
あまりそこを焦って、早く前に進めようとすると、言葉にごまかされてしまいます。
そういうことで、確認作業が何よりも大事なことです。
夫が浮気をやめたと言ったから、やめたのだろうというのは危険です。
何故なら、始める時も言わなかったわけで、浮気中も正直に言わなかった人が
ここに来て、妻の一声で、止めるはずがない。
だから、いつまで経っても 何か冷たい夫を感じたら、それは恐らく浮気中か、もしくは
方向性は妻との別れなのかもしれません。
言葉に頼りすぎてはダメ。
夫婦が理解しあえる事は 言葉ではないのです。
二人が、もう一度やり直そうと再スタートを同時に切らないと、いけないのです。
どちらか一方だけが、修復を望んでも、夫という相手がそれを受け入れられる状況かどうかです。
妻の鶴の一声で、浮気をやめようというくらい浮気に罪悪感がある夫なら、最初から浮気はしません。
話しあいは、場合によっては、こちらが今後逆らえなくなる逆効果にもなります。
浮気はしないでね、と約束させたら、その交換条件で、二度と夫の事を疑うなと反対に
約束させられることにもなります。
話し合いという言葉のやり取りは真実を見えなくさせてしまうことにもなります。
さ、そういう事で、今日の訓示を下記にまとめました。
年頭のメッセージプレゼントです。
1、浮気が終わったはずなのに、夫婦関係がしっくりいかない場合は、本当に浮気相手と別れているかの確認が必要。
2、浮気がまだ終結していないのに話し合いで、終結させるのは無理。
3、浮気の証拠はなく、夫の自白を証拠とするのは、夫に証拠隠滅をされてしまう。
4、浮気の証拠はメールだけではダメ。
5、話し合ってはダメというコラムをよく読んで、段階を間違わないこと。
以上の事を、年頭から心の隅っこにおいて、暮らして下さい。
さあ、新しい年の幕開けです。
頑張ろう~~へこたれてたまるか、です。