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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

生活費と婚姻費用分担金について

2013年1月22日

テーマ:円満離婚大作戦

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 退職 手続き

結婚生活を考える時に、生活費の問題は必須です。これを結婚前に知っておかないと、結婚してからでは、「聞いてないよ~」という事になり、後々の結婚生活に大きな影響が出てきます。
例えば交際期間中はどちらも働いているので、デート費用は折半でもいいし、お金の在る方が交代で払うも善し、ですが結婚すればこれが生活費という事に変化します。
結婚前はお互いのお小遣いをお互いが管理し、貯蓄もそれぞれで、貯めて行きます。
ただ結婚してもその形のままで行く夫婦も最近は多いのです。
それは、それで何も問題が起きなければ、それは夫婦が決めた事ですから他人がとやかく言う必要はないのですが、万一別れるとなれば そんなに綺麗には行きません。
特に子供が居て、どちらかが引き取る場合、その子供の養育と言うのは 養育費を貰っただけでは十分とは言えないとなると、これまで夫婦それぞれが貯めてきた貯金を子供の為に出しあわないといけなくなります。
これも子供の為には糸目を付けないという親心で考えられればいいのですが もし離婚となった場合、
それは、そもそも夫婦が仲良く交渉を出来なくなっている状態ですから、子供の事だけ平和に話し合えると言うものでもありません。

誰しも結婚する時は 離婚するなんて事はあり得ないと思っていますが 今日はあえて、この事を考えてみたいと思います。

そもそも、昔はプロポーズする時には 「俺に付いて来い」と言うのが男らしい求婚でした。
しかし、最近は「君と結婚したら僕が幸せになれる」という事をいう人もいます。
これは正直と言うか「僕を幸せにしてくれる君は素敵だ」という褒め言葉なのかもしれませんから女性からすればプロポーズの時には悪い気はしませんが、同じ事を離婚時に置き換えると「僕を幸せにしてくれなかった君」と言うように、結局人のせい?という感じになります。

私自身は昭和の生まれですので、やはり男性には甲斐性を求める所はありますが 最近はなんでもフェアーな関係で 養って貰おうとかという依存心のない女性が多いのも事実です。
これも経済的な事と人生の喜びとは別いう考え方をする若者が多いので 時代の違いとは思うのですが
そうは言っても、結局男女の性差は古今東西変わりません。
昨今は男性も女性も、仕事は同じように出来る環境があるので 就職のスタート時には男女平等でスタートするのですが、長くなると給与も差が出てきます。
これは個人個人には責任の無い事ですが 日本のお給料体系が家庭を養うのは男性という観点から
どうしても色んな手当も付き、どうしても男性の方が給料は高いという事になります。

だから結婚すれば当然夫が生活費を出すという事になりますが 中には 男女同権という考えで
生活費を折半や、分担する考えにのっとり、妻と夫がそれぞれの給料の一部から生活費を出しあうと言うスタイルを取っている夫婦が増えて来ています。
しかしディンクスカップルで子供がいない時にはこれでも問題が無いのですが 子供が出来たらその負担は女性には困難になります。
それでも、復職できれば その女性の負担は休職手当や休業補償金で補えます。
しかし誰しもがそういう制度のある企業にお勤めであればいいのですが、それが無い場合や退職している場合は次の就職まで貯金を切り崩すしかなくなります。
その場合、子供が出来た事の機会に 生活費の出しあい方というのを考え直し、立て直す話し合いが出来ればいいのですが 夫がお金にシビアな場合は、今更自分のお給料ですべて生活を賄う事に抵抗を示す夫も少なくありません。
でも、そこで妻も交渉を成就させるように話合えればいいのですが、元々養って貰っているという形を好まない妻ならば 生活費を全面的に出せないと渋っている夫に頭を下げてまでは、交渉が出来ないという事が起きて来てしまいます。
ここで妻は諦めてしまうというか、「そんなに嫌なら私が何とかする」という男気性が顔を出します。

でも元々結婚すれば子供を産み、育児するという時間が組み込まれていますから その時は妻には
収入がなくなるのです。
こういう当たり前の状態を、受け入れられないとなると、何かそのルールを守るための生活になり
とても柔軟性のない合宿所のようになります。

私は元々古い考えの持ち主ですから 色んな誤解を受ける事は覚悟で書きますが、
そもそも結婚するに当たり生活費の折半って何?と感じているタイプです。
ルームメイトなら 光熱費も家賃も半分ずつでいいのです。

でも残念ながら日本国と言うのは男性の方がお給料は高いのです。
そして女性の休職制度はまだまだ完全ではありません。
そして、どれだけ世の中が変わっても女性が出産すると言う当たり前の時間が
結婚には付いてくるとなると、女性がその穴埋め的に生活費を負担するのはおかしいと思いませんか?

子供がいない時には 夫婦がお互いに生活費を出しあい、貯金はそれぞれが貯める事でも善かったかもしれません。
しかし子供が出来ると、その貯金は夫婦それぞれの物ではなく、本当は子供たちの将来に向けての物になるのです。
でもこれが子供が出来てから、話合ったり、生活の負担の仕方を切り替えるのは大変な事です。
それならば 間もなく目の前に起きる事を考え 結婚する時から 夫婦なのだからお財布は一緒にしておけばいいと思うのです。
これを結婚時に難色を示す男性がいたとしたら、それは子供が出来た時に急には意識は切り替わりません。
それならば 結婚前にこの取り決めをしておいた方がいいという事になります。
これを結婚前には 甘く考えていて、お互いの意思確認をしないまま結婚すると、この意識のずれが段々溝になります。
もっと言えば こういう生活費の事を結婚前に話をして、ドン引きされたくないと考えるなら
それはもはや 結婚を決めるほどの時期じゃありませんし そんなことも言えない関係性ってどうなの?と思います。

結婚は普通に考えると家族を持つことです。
一緒に生活して 家賃を負担し、光熱費を折半するならそれは同棲と同じですし、もっと言えば男女でなくても同性同士のルームメイトでいいのです。

でも結婚もして家族となった以上、子育て時期には一家の大黒柱として夫が生活費を面倒見ると言うくらいの男気はほしいな、と思います。
それでも それぞれの家庭には それぞれの経済的な事情がありますから、そこは家庭に応じたルールを決めればいいのですが、妻が子育て中でも休職中でも生活費折半なんて、私はおかしいと思います。

それでも 百歩譲って、それはそこの家庭のルールだとして、それぞれが生活費を出し合っても
当然夫の方がお給料が高いので そこは折半にすれば 当然貯金は夫の方が多くなります。
だから 車を買ったり 家を買ったりの時は夫の方が出してくれるから、と言う場合はまだましで
その場合にも妻に半分を出してほしいと言う夫もいます。
これはちょっと 将来に不安要素を感じずにはいられません。

よく妻が「家のローンや光熱費は夫の給料から引き落としです、その他の食費などは私が出しています」と言われます。
これは一見平和な感じがしますが 万一離婚になった場合、家を処分し現金化できればまだましで、
もし 名義が全部夫の場合は この家を手放さないし、現金化もしないとなると、夫が住宅ローンを払ってくれていたと言っても 言い換えれば、夫はせっせと家という自分の財産を貯金していたという事になります。これを生活費を折半してくれたから、家も折半してくれたらと妻は期待しますが そもそも、生活費を折半というような夫は 離婚時に財産も気前よく 折半しようという話にならないのです。

と、いう事で 「先々の事を考えて互いの貯金はそれぞれで貯めよう」
という夫が居るとすれば 先々って何?離婚?と考えてみる必要があります。

家庭生活が円満に言っている時に 将来の起きるかどうかわからない事を用心して考えるという事は中々出来ないものですが 本当は平和な時こそ 将来の事を考えて欲しいのです。

例えば大海原に出る船だと仮定してみてください。
嵐が来て 海が大荒れの時に 何かを準備をしても間に合いません。

それよりも 凪の時の 波のない時にこそ 船の点検が出来るのです。
貯金もそれぞれが管理しているから 何も心配ないというなら それもいいです。
しかし 万一離婚を考える時が来たら 夫が沢山貯金をできただろうから その一部を妻にも
分け与えて欲しいという考えを持つ妻なら、せめて普段に夫の貯蓄額くらいは知っておくことです。
貯金を離婚時に半分くらいは欲しいというなら、そもそも半分ていくら?という事くらいは知っておくべきです。
そうしないと、貯金は株ですってしまったと言われたらおしまいです。
貯金は別々でもいいというなら それも考え方です。
しかし せめてその金額位、把握しておくべきです。
まして夫の収入を知らない、なんて事があるなら それは夫婦ではありません。

何でもかんでも知る事には抵抗があっても、夫婦の生活費は将来のお互いの目標にも関係してくることです。
生活費に関しては 夫婦はガラス張り。
これを頭に置いておいてください。

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