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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

調停を掛ける意味

2013年1月17日 公開 / 2014年6月20日更新

テーマ:円満離婚大作戦

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 夫婦問題 相談

「調停をする意味」

家庭内の問題で調停をするという事には 誰しも抵抗があります。
まして 離婚をする為ではなく、できれば離婚を避けたいという場合に調停って?っていう感じですよね。
特に調停中は別居をしているならまだしも、一緒に一つ屋根の下で、調停をかけた相手(夫や妻)と
どんな顔をして過ごせばいいの?と言うように 意外と調停への心配って、その中身より、心構えというような事がまず心配になるはずです。

こういう事を弁護士や法律家に相談するのは、交渉の中身などは聞けても、その時の家庭での過ごし方などは 「今更、覚悟が足りないと思われるのでは?」とか下らない質問だと思われたくないので
遠慮をしてしまうのです。

特に調停中は 家庭に帰ってからも顔を合わせる訳ですから、家庭内でも一触即発になるのでないかと心配になるものです。

これは答えは簡単です。
「調停で話し合うべき事」だとして家庭内では調停内容には触れないというルール作りをし、そのルールを実行するのです。
とは言え、ついつい調停で言えなかった事などを言いたくなるものですが、それはお互いに禁句のルールを守るしかありません。
例えば ご主人が調停の在った日に帰宅後「お前、あれはどういうつもりだ?」と聞いてきたとしても
それに答えると、そこがミニ調停と化します。

これまで夫婦で話し合いを重ね、それが折り合わなかったから、調停という手段にやっとの事で持ち込めたという苦労の結果だとしたら、それを簡単に家庭で再び話し合いをしたら、また、元どうりになりますのでこれは勿体ない。
だから調停の中身の話と言うのは 絶対に避けないといけないという事です。
でも、そういうルールを無視して話(喧嘩?)を吹っかけてきたらどうするの?という事ですが
これは、ルールを守りましょうと言うしかありません。

これは心を強く持つしかないのですが、ここはそもそも調停を掛けた意味に戻るべきという事が言えます。

当たり前の話なのですが 夫婦が離婚を決める時に、話し合いで決められるならそれに越したことはありません。
話し合い・・・つまり協議の上で折り合いがつき、離婚に合意できる場合は 協議離婚になります。
ただ、離婚という意味で行くと、夫婦の気持ちが合わなくなって離婚問題になっているのですから
その時だけ、気持ちが合い、納得のいく着地点が見つかるくらいなら離婚にはならないのです。
そういう事で 調停とは話し合いが成り立たない者どうしが、調停員という第3者の立ち会いの元で、自分勝手な持論を持ち出さないように、常識の線に持って行くのが調停だと思うのです。

調停と言っても 実はプチ裁判です。
家庭裁判所という裁判所です。
その中で、声を荒げたり、暴力沙汰にならないように 冷静に話し合える場所ですが、
裁判と言う限り、戦いであることには違いがありません。
ぶっちゃけ言いますと 裁判所の中でする公の夫婦喧嘩だと考えてもいいと思います。

そういう意味で言うと、せっかくこうした冷静な交渉を出来る機会を得られたのですから
わざわざ、裁判所の外と言う家庭で調停をしては、せっかく調停を掛けた意味がありません。

調停が離婚の条件を決める為の物か、はたまた離婚を避けたい為のものか、目的はともかくとして
そもそも、話し合いが成り立たない夫婦だから調停を掛けたのです。
その意味からすると、また家庭内でわざわざ 夫婦喧嘩をする事は避けた方がいいという事になります。

こういう一見、当たり前と思えるような事も、夫婦問題に悩む人は知りません。
かと言って こういう理屈が 法テラスや弁護士事務所に行って 聞けるかというと、中々聞きにくい物です。
元来、法律家は、相談者の事は法律家を求めて門を叩かれたと考えておりますので、こういう原点のような小さい事を悩んでいるとは知りません。
もう離婚をしたいと決心をされた方はベクトルが決まっていると強い人だと感じられていますが、
実は 調停後は夫婦はどんな会話をしたらいいの?と言うような、小さな事を心配しているとは
誰も思わないのです。

でも人間は結婚も離婚もそれほど、多く経験するものではありません。
殆どの方が 生まれて初めての事で、戸惑っています。

弁護士の先生は相談者は心を決めて法律相談に訪れているとか、後は交渉の部分だけを法律家に手伝ってもらいたいから、訪問されたと考えがちですが、実はドアを開けて弁護士事務所の椅子に座った時点ででも「どうしたらいいか」と迷っているし、細かい事を聞きたいのです。

調停の話を相談に来た相談者には 調停を掛けるという決心をしてきたと思われがちですが、実は
「調停ってどんな事?」という気持ちの方も多いのです。

弁護士に依頼をお願いしたら それはお仕事ですから何でも受けて下さいます。
しかし、私の(僕の)主張って通る物なの?という事から本当は聞きたいはずなのです。

調停員でどこまでジャッジメントしてくれるの?
調停員のいう事を どこまで聞かないといけないの?
調停の期間ってどれくらい続くの?
もし、物別れになると裁判に進むの?
その場合は 費用はどれくらい掛りそう?

そんな事を聞く事に気おくれしていませんか?

私は一介のカウンセラーですから 法的な話は介入できません。
しかし 調停を掛ける意味や 調停の場の雰囲気などは経験済ですから
お話をすることは出来ます。
調停は法的な言葉ではありますが 本当に相談者が尋ねたいことは
何も法的なことばかりじゃありません。

特に離婚をしたくない人にとって 調停の活用の仕方は、その調停の持つメカニズムを知っておく必要があります。
私はそんな事を説明する解説者だと思っています。
弁護士の先生は決して敷居が高い方ばかりではありません。
しかし、私と一緒にこの離婚問題を解決して下さる弁護士先生は こういう下らないと思われるような質問も、サクッと教えて下さる事をモットーとされているので 弁護士選びに頭を悩ませている方は
自分の思いを何でも質問しやすい弁護士先生が選ぶのが 自分にとっては役立つのではないでしょうか?
調停だけで済むケースとそうでないケース。
調停で決められる事と、裁判にまで進むとどうなるか、という想定。
戦略的に行くのか平和的交渉で行くのか?
これらの事も踏まえて調停の前知識を持ち考えて行くのが結果を左右すると思います。
インターネットで調べるのもよし。
しかし、ネットの中では本当に聞きたい事の情報はあるだろうか?
そんなことを考えた時、人間の言葉で質問出来る事が必要だと思います。
では、また。

この記事を書いたプロ

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