ビットコイン 2題
日本政策金融公庫総合研究所が、「医薬品産業にみる中小企業の多様な戦略」(日本公庫総研レポート、2012.10.30)という興味深い報告書を先日公表しました。
今、日本では人口の減少モードに入り、医薬品市場の大きな成長は期待できない環境にありますが、その中にあって、医薬品受託製造市場や、後発医薬品分野(いわゆるジェネリック医薬品)が今後の有望市場とされています。
そういった経営環境の中、中小医薬品企業は、
1.後発医薬品市場や受託製造市場への参入
2.ブランド力強化や、技術力・品質管理力強化による商品展開
3.大企業との連携による販売戦略強化等のチャネル戦略
4.製剤化技術等「服用のしやすさ」のための技術開発の強化
5.大手企業との連携
の戦略をとっているとのことです。
また、このような環境変化での生き残りのためには、
1.チャンスをものにする先見性、未踏分野での規制当局との折衝力、大企業との共同開発体制やアライアンス契約
2.技術力・品質管理能力、提案力・評判、チャンスを逃さない機動的な事業展開
3.ニッチ戦略
4.ブランド戦略
が、経営戦略上のポイントだとしています。
これを見ても、今後の中小医薬品企業は、技術力強化や大企業とのアライアンスが重要であり、単独企業の活動だけでは生き残りが難しい現状がわかります。
今後KNOW-MAのようなオープン・イノベーションへの展開が予感されます。