大阪の経済動向
大阪市信用金庫が、25日付けで面白いアンケート結果を公表しています。
「中小企業における技術継承(2012年問題)~60歳超従業員の有無「いる」が66.8%~」です。
<アンケート調査>
この調査結果をみると、中小企業は、中高年特に高齢者の技術に頼っており、その技術継承がうまくいっていないことがわかります。日本の高い技術力を支えているのは、このような匠の技をもつ老練な技能者ですが、これらの人々の技術が、なかなか次の世代に伝承されていきません。
その原因は、若者がそのような技術継承に積極的でないこと。だから、会社としては、ますます高齢者の従業員に頼り、できるだけ長くいて欲しいと望みます。
しかし、これは、問題の先送りにすぎません。たとえ定年を伸ばしたとしても、何年かたてば、技術は消滅してしまいます。やるべきは、一刻も早く、次世代、または次々世代に技術を繋ぐこと。また、若者がその気になる環境づくりを会社経営者がやることしかありません。そしてそのためには、徒弟制度による技術伝承のような従来の延長上の発想法だけでなく、システム化等新しい発想で技術を育成する事も考えないといけないと思います。
このままでは、日本の技術力がどんどん低下するのではないか、そのような危機感を覚えます。
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馬塲孝夫 BAMBA takao
ティーベイション株式会社 代表取締役社長
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