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自前主義からの脱却

馬場孝夫

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テーマ:経営戦略

本日の日経新聞に、興味深い記事「攻防知財ー日本の虎の子 アジアへー」を見つけました。
日本の技術が、アジアにどんどん流出する話ですが、その防御手段がとられないまま、ずるずるとこの状況が続いており、こんままでよいのか、という論点です。

一方で、韓国のサムソンなどは、「技術は集めてくれば良い」という「ファスト・フォロワー」戦略を積極的にとって、どんどん新しい技術を導入し、スピード感を持って新製品開発を行っています。

日本メーカは、これまでの技術の優位性に胡坐をかいてきた面があることは否めません。技術者においても、自分たちがどんな技術も独自に開発する自信がある、また、他社の技術は我々のもの比べて劣っているので採用したくないという、NIH症候群(Not Invebted Here症候群)に侵されている部分もあります。

このままいっていいのでしょうか。否、私は、日本の企業はこのような自前主義から、早く脱却する必要があると考えています。技術はすべて自前で開発し囲い込むのではなく、うまく、社外の技術を利用する、または、うまく自分たちの技術をライセンスして利用させる、ビジネスモデルが今後必要でしょう。有効なビジネスモデルが立てられるかどうか、が今後の企業開発の正念場だと思います。

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馬場孝夫
専門家

馬場孝夫(技術経営コンサルタント)

ティーベイション株式会社

長年の研究開発経験により、世界の技術開発の潮流が見えます。また、企業経験に裏打ちされた経営知識は、技術経営コンサルティングの強力な武器となっています。

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