AIを活用した経済動向予測
「お仕事はなんですか?」
「技術経営のコンサルタントなどをやってます。」
「へえ、難しいそうなことをやっておられるのですね。」
「ええ、まあ。」
とは、初対面の人とかわす大抵の会話です。そして「技術経営」という言葉は、まったく理解されないまま、大抵の人と別れます。
ことほど左様に、「技術経営」という言葉は一般的ではないので、仕事を理解してもらうのに苦労してしまいます。
では「技術経営」ってなんなの、ということですが、ことは簡単。技術を生かす経営のことです。
素晴らしいアイデアを思いついて、これまでにないものを作ってみた。これは絶対に面白い。世間の注目を浴びるだろう。だから絶対売れるはずだ。発案者である技術屋や、社長さんはこう考えます。
しかし、いかに技術が優れていても、売れるとは限りません。世の中のニーズや、値ごろ感というものがあるからです。だから、そのようなニーズを分析し、どのような製品であれば売れるかを調査分析する必要があります。そして開発した技術を、どのようなところで、そのニーズに適用したらよいかを検討する必要があります。そのようなお手伝いをするのが、我々の仕事です。
また、現在の業界で、もう少し新しい製品を出したいのだが、技術がない、などの場合があります。そのようなときに、大学や企業の持つ技術を調べて、一緒に開発するお手伝いをする、という仕事もあります。
考えてみれば、これらの仕事は、事業推進においては当たり前のこと。「技術経営」という難しい言葉を使うから、何やらわからなくなります。
というわけで、製造業は何らかの技術を使ってものを作っているわけですから、殆どが我々技術経営コンサルタントと関係していることになります。