「困難から逃げてしまう」後継社長の原因と改善策

上原輝夫

上原輝夫

テーマ:先代社長から後継社長への「不満」を改善する方法

同族.家族経営において、後継社長が従業員なら躊躇するような厳しい課題や、責任の伴う場面に立ち向かわず、逃げる傾向があるケースでは、組織の信頼と統率力は著しく低下してしまいます。
経営者が困難に背を向ける姿勢は、従業員の士気を下げ、企業文化の弱体化を招きます。
なぜ後継社長は「逃げる」行動を取ってしまうのか。その原因と、手っ取り早くできる改善策を以下に整理したいと思います。


原因①:経験不足による自信の欠如

後継社長が若く、現場経験や経営判断の実績が乏しい場合、「自分が対応しても失敗するかもしれない」「どうすればいいか分からない」といった不安から、困難な場面を避ける傾向があります。

改善策:小さな成功体験を積み重ねる「段階的リーダーシップ訓練

社内の小さな課題(部署間の調整、クレーム対応、業務改善など)に自ら取り組み、結果を出すことで「自分でもやれる」という自信を育てます。成功体験は逃避傾向を克服する最も効果的な薬です。さらに、先輩経営者や外部メンターとの定期的な対話を通じて、判断力と胆力を養うことも有効です。

逃げる

原因②:先代との比較によるプレッシャー

「先代ならこういう場面でも毅然と対応していた」「自分はそれほどの器ではない」といった心理的なプレッシャーが、後継社長を萎縮させ、困難から逃げる行動につながることがあります。

改善策:「自分らしいリーダー像」の再定義と社内共有

先代のスタイルを模倣するのではなく、「自分は対話型のリーダー」「現場重視型の経営者」など、自分らしいリーダー像を明確にし、それを社内に発信することで、比較からの解放が進みます。従業員も「この社長はこういうタイプ」と理解し、期待値が調整されることで、逃避行動が減少していきます。

原因③:対立や批判への過度な恐れ

従業員との対話や厳しい決断の場面で「嫌われたくない」「批判されたくない」といった感情が先立ち、厳しい判断を避ける傾向があります。これは人間関係への過度な配慮からくるものです。

改善策:「決断の背景」を丁寧に説明する習慣をつける

厳しい判断を下す際には、その理由や背景、期待する成果を丁寧に説明することで、従業員の納得感が高まり、対立や批判が緩和されます。
「この部署の再編は、今後の成長に不可欠です」「皆さんの努力を無駄にしないための決断です」といった説明を加えることで、逃げる必要がなくなってきます。

原因④:責任を取る覚悟の欠如

「失敗したらどう責任を取ればいいか分からない」「誰かに任せた方が安全」といった思考が、困難な場面からの逃避につながります。これはリーダーとしての覚悟の不足です。

改善策:「責任を取る姿勢」を言葉と行動で示す

「この方針は私の判断です」「結果が出なければ私が責任を持ちます」といった言葉を明確に発信し、実際に結果に対して振り返りを行うことで、従業員は「この人は逃げない」と感じます。責任を取る姿勢は、リーダーとしての信頼を築く最短ルートです。

原因⑤:社内文化としての「社長保護主義」

同族.家族経営では、社長が親族であることから、周囲が「社長に厳しいことは言えない」「社長は守るべき存在」といった空気を作りがちです。その結果、社長自身が困難に立ち向かう機会を奪われ、逃避癖が強化されていきます。

改善策:「社長も一社員」として扱う文化の醸成

社長自身が「自分も現場の一員」「厳しい意見も歓迎する」といった姿勢を示すことで、周囲も遠慮なく意見を言えるようになります。社長宛の意見箱を設置する、社長が現場会議に参加するなど、社長を特別扱いしない文化を作ることで、逃げ場のない環境が整い、自然と立ち向かう姿勢が育まれていきます。

会議で

結びに

後継社長が困難から逃げる傾向の背景には、経験不足、自信の欠如、先代との比較、対立への恐れ、責任回避、そして社内文化の甘さが複雑に絡んでいます。
改善には、小さな成功体験の積み重ね、自分らしいリーダー像の確立、決断の背景説明、責任を取る姿勢の明示、そして社長を特別扱いしない文化の醸成が効果的です。
逃げる社長から、立ち向かう社長へ、変化は一歩の勇気から始まります。リーダーシップは、何よりも、向き合う姿勢から始まります。




・同族.家族で経営する会社の相談相手コラム

先代社長から後継社長への「不満」を改善する方法
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上原輝夫
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上原輝夫(経営・生き方・終活カウンセラー/行政書士)

行政書士ヒューマンサポートオフィス

資格と前職での経験、これまでの実績を最大限に活かし、「会社と家族の相談相手」として、経営・メンタルケア・終活を応援、サポートします。お客さまにとって何でも話せる気軽で身近な相談相手を目指しています。

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