「夢ばかり語り現実を見ない」後継社長の原因と改善策

上原輝夫

上原輝夫

テーマ:先代社長から後継社長への「不満」を改善する方法

同族.家族経営において、後継社長が会社の現状を踏まえず、壮大なビジョンや夢ばかり語り、足元の課題に向き合わないケースがあります。そういった姿勢は、組織の方向性を曖昧にし、社員の不安や混乱を招きます。
夢を描くことは経営者にとって重要な資質ですが、それが現実から乖離している場合、企業の持続性を損なうリスクがあります。以下に、その原因と、すぐに実行できる改善策を整理します。


原因①:理想主義が強く、現実との接点が薄い

後継社長が「会社をこうしたい」「世界に通用するブランドにしたい」など、理想を語ることに重きを置きすぎると、現実的な課題(資金繰り、人材育成、業務改善など)への関心が薄れます。これは経営経験の浅さや、現場との距離感が原因になっています。

改善策:理想と現実をつなぐ「段階的ロードマップ」の作成

夢やビジョンを否定するのではなく、それを実現するための現実的なステップを明文化することが大切です。
「5年後に海外展開」なら、「1年目:財務体質の強化」「2年目:国内販路の拡充」「3年目:海外市場調査」など、段階的なロードマップを作成し、社内に共有することで、夢が現実に変わるプロセスを社員も理解できます。

夢が大きすぎる

原因②:先代との差別化を意識しすぎている

先代が堅実な経営をしていた場合、後継社長が「自分は違う」「もっと革新的なことをしたい」と差別化を意識するあまり、現実を無視した構想に走ることがあります。これは承認欲求や自己表現の強さが影響していることが多いです。

改善策:「継承と革新の両立」を理念として打ち出す

「先代の築いた基盤を活かしながら、新しい挑戦を加える」というスタンスを明確にしていくことが望まれます。社内報や朝礼で「守るべきものと変えるべきものを見極めながら進める」と語ることで、社員も安心し、社長自身も現実との接点を持ちやすくなります。革新は継承の上に成り立つという認識させ周知することが重要です。

原因③:財務状況への理解が浅い

夢を語る一方で、会社の財務状況(キャッシュフロー、利益率、借入状況など)を正確に把握していない場合、現実的な判断ができず、非現実的な構想に偏ります。これは数字への苦手意識や関心の低さが原因になります。

改善策:月次で「財務レビュー会議」を実施し、数字と向き合う習

経理責任者や外部税理士とともに、月次で財務状況をレビューする場を設けます。社長自身が数字を読み解き、意思決定に活かすことで、夢と現実のバランス感覚が養われます。更に、財務指標に基づいた目標設定を行うことで、構想が現実的な裏付けを持てるようになります。

原因④:社員の不安や現場の声を拾えていない

夢ばかり語る社長に対して、社員は「現場の課題は放置されている」「社長は現実を知らない」と感じ、不信感を抱きます。これは社長が現場との接点を持たず、声を聞く姿勢が不足していることが原因になっています。

改善策:「現場ヒアリング月間」を設け、社員の声を直接聞く機会

月に1回、部署ごとにヒアリングを行い、「今困っていること」「改善してほしいこと」などを直接聞く場を設けます。その内容をもとに、夢の実現に必要な足元の課題を整理し、優先順位をつけて対応することで、社長の構想が現場とつながり、社員の納得感も高まっていきます。

原因⑤:実行力より発信力に偏っている

後継社長が「語ること」「発信すること」に力を入れすぎると、実行が伴わず、夢が空回りします。これはSNSや社内報などでの発信に偏り、行動が伴っていないケースです。

改善策:「語る前に動く」ルールを自らに課す

構想を語る前に、まずは小さな実行を行い、その成果をもとに発信するという順序を徹底することが必須になります。「新規事業をやりたい」と語る前に、「市場調査を自ら行った」「試作品を作った」など、行動を先に見せることで、社員も「社長は本気だ」と感じ、構想への信頼が高まります。発信は実行の後にすることが肝要です。

具体化

結びに

後継社長が夢ばかり語り、現実を見ない背景には、理想主義の偏り、先代との差別化欲求、財務理解の不足、現場との断絶、そして実行力の欠如が複雑に絡んでいます。
改善には、段階的ロードマップの作成、継承と革新の理念共有、財務レビューの習慣化、現場ヒアリングの実施、そして「語る前に動く」姿勢の徹底が効果的です。

夢は否定すべきものではなく、現実と結びつけることで初めて企業の未来を切り拓く力になります。理想と現実のバランスが、企業の持続性を支えていきますので、肝に銘じて実践を積み重ねていくことが大切です。




・同族.家族で経営する会社の相談相手コラム

先代社長から後継社長への「不満」を改善する方法
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上原輝夫
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上原輝夫(経営・生き方・終活カウンセラー/行政書士)

行政書士ヒューマンサポートオフィス

資格と前職での経験、これまでの実績を最大限に活かし、「会社と家族の相談相手」として、経営・メンタルケア・終活を応援、サポートします。お客さまにとって何でも話せる気軽で身近な相談相手を目指しています。

上原輝夫プロは琉球放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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