「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」を怠る後継社長の理由と改善策

上原輝夫

上原輝夫

テーマ:先代社長から後継社長への「不満」を改善する方法

同族.家族経営において、後継社長が先代や他の役員に対して報告・連絡・相談を十分に行わないことがあります。この状況では経営の不透明化や意思決定の孤立を招き、組織全体の信頼関係に亀裂を生む可能性があります。
特に同族企業では、血縁関係があるがゆえに、遠慮や誤解が生じやすく、コミュニケーションの質が経営の安定性に直結します。以下に、後継社長がホウレンソウを怠る原因と、手っ取り早くできる改善策を整理していきたいと思います。

原因①:自立意識が強すぎる

後継社長は「自分の代になったからには、自分の判断で進めたい」「先代に頼っていては成長できない」という強い自立意識を持っていることがあります。これは前向きな姿勢である一方、報告や相談を「依存」と誤認してしまう傾向があります。

改善策:ホウレンソウは「協働」の手段であると再定義する

報告・連絡・相談は、単なる情報共有ではなく、経営を共に進めるための「協働の手段」であると認識を改めることが重要です。社内研修やコーチングを通じて、「相談=弱さ」ではなく「連携=強さ」であるという価値観を浸透させることで、後継社長の心理的ハードルを下げることができます。

報告・連絡・相談

原因②:先代との関係性に遠慮や緊張がある

同族.家族企業では、先代が強い影響力を持っている場合、後継社長が「口出しされるのでは」「否定されるのでは」といった不安から、報告や相談を避ける傾向があります。これは親子関係や親族間の力学が影響しているケースが多いです。

改善策:定期的な「非公式対話」の場を設ける

業務報告ではなく、雑談や食事などの非公式な場で、先代や役員と気軽に話せる時間を定期的に設けることで、心理的な距離を縮めることができます。形式ばらない対話の中で、自然と報告や相談が生まれる環境をつくることが効果的です。

原因③:報告すべき内容の判断が曖昧

後継社長が「これは報告すべきか?」「相談するほどのことか?」と迷い、結果として何も伝えないというケースもあります。これは報告基準が明確でないことが原因です。

改善策:ホウレンソウの「基準表」を作成・共有する

「どのような案件は報告すべきか」「どのタイミングで相談すべきか」といった基準を明文化し、社長・役員間で共有します。たとえば「金額が100万円以上の支出」「新規取引先の選定」「人事異動」など、具体的な基準を設けることで、迷いなく報告・相談ができるようになっていきます。

原因④:他の役員との関係性が希薄

同族.家族企業では、役員の多くが親族である場合、社長と役員の間に上下関係が曖昧になり、報告の必要性を感じにくくなることがあります。また、役員が形式的な存在で、実務に関与していない場合、報告する意義が見えづらくなります。

改善策:役員との「役割共有ミーティング」を定期開催する

月に1回程度、役員と社長が集まり、それぞれの役割や進捗を共有するミーティングを設けます。これにより、役員の存在感が高まり、社長も「報告すべき相手」として認識しやすくなります。さらに、役員側も社長の動きを理解することで、建設的な意見交換が可能になってきます。

原因⑤:報告しても反応が薄い、または否定的だった経験がある

過去に報告や相談をした際に、先代や役員から否定的な反応を受けた経験があると、「どうせ言っても無駄」「言わない方が楽」と考えるようになります。これは報告のモチベーションを著しく下げてしまいます。

改善策:報告を受ける側の「受け止め方改革」も必要

報告を受ける先代や役員が、まずは肯定的に受け止める姿勢を持つことが重要です。たとえば「報告ありがとう」「よく考えているね」といった言葉を添えるだけで、社長は「報告してよかった」と感じ、次回も報告しようという意欲が生まれます。これは双方向の改善が必要な領域です。

社長会議

結びに

後継社長がホウレンソウを怠る背景には、自立意識の強さ、心理的な距離、報告基準の曖昧さ、役員との関係性の希薄さ、そして過去の否定的な経験が複雑に絡んでいます。
改善には、ホウレンソウの価値再定義、非公式対話の場づくり、報告基準の明文化、役員との役割共有、そして受け手側の姿勢改革が効果的です。報告・連絡・相談は、経営の潤滑油であり、信頼と連携の土台です。後継社長が安心してホウレンソウできる環境づくりが、会社の持続的成長に繋がっていきます。




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上原輝夫
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上原輝夫(経営・生き方・終活カウンセラー/行政書士)

行政書士ヒューマンサポートオフィス

資格と前職での経験、これまでの実績を最大限に活かし、「会社と家族の相談相手」として、経営・メンタルケア・終活を応援、サポートします。お客さまにとって何でも話せる気軽で身近な相談相手を目指しています。

上原輝夫プロは琉球放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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