銀行融資では決算書の「在庫商品」をチェックされる

上原輝夫

上原輝夫

テーマ:社長相談.中小企業借入サポート1分コラム

銀行や信用金庫や政府系金融機関の融資審査では、決算書の商品・製品・貯蔵品が売上規模に比べて過大ではないか、「在庫商品」の品質に問題がないかチェックをしています。中でも不良在庫が多く含まれていないかが最大の関心です。不良在庫とは、売れ残った商品や、流行遅れの商品や一部破損した商品等、将来的に売れる見込みがなく、自社の欠損(損出)になる可能性が高い在庫のことを云います。
決算書
審査の過程で、銀行等が工場や倉庫を見学することはありますが、その在庫商品の良・不良の詳細をいちいちチェックすることは不可能です。しかし、現場でチェックしなくてもいいように、業種ごとで、保管している在庫が一定期間で、どのくらい入出庫されるかを表したデータ(在庫回転率)を持っていて、それを使い検証をしています。
不良在庫
一般的に、在庫回転率が高い場合は、不良在庫が発生しにくいと考えられます。在庫が過大だった場合や、在庫回転率が低い場合は「不良在庫」が多いとみなされて融資が見送られるケースもあります。不良在庫が増えると、倉庫の管理に時間が掛かり作業効率も悪くなります。また、保管スペースが大きくなる分、賃料や電気代や人件費のコストも上昇します。
決算書
社長さんには普段から、商品が不良在庫になる前に、損切をして値引販売を行ったり、不良在庫になった場合は、廃棄を行い「廃棄損」で経費計上を行うことで、金融機関の融資審査に通りやすくなるためのポイントにも繋げられます。商品管理は、常に早めの判断を徹底し実践していくことが肝要です。
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上原輝夫
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上原輝夫(経営・生き方・終活カウンセラー/行政書士)

行政書士ヒューマンサポートオフィス

資格と前職での経験、これまでの実績を最大限に活かし、「会社と家族の相談相手」として、経営・メンタルケア・終活を応援、サポートします。お客さまにとって何でも話せる気軽で身近な相談相手を目指しています。

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