○道路に始まり道路で終わる○

宮本裕文

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テーマ:実務では

道路調査の目的は?

道路の調査は、大きく分けて2つとなります。1つは、道路の幅員など道路そのものに関する調査です。
そしてもう1つは、建物の敷地が道路にどの程度接しているかという調査です。

この2つの調査内容によっては、建物の敷地利用価値は異なってきて、当然価格にも影響を及ぼします。道路についての実際の調査は、不動産業務や建設業務でどのように必要となるのでしょうか?
道路の調査は、これらの業務にあらゆる面で関係してきますが、やはり一番気になるところは、土地の利用だと思います。

利用が目的のための調査

土地利用のための調査は、建築確認を受けられるか否かということと、土地の空間をどの程度利用できるかという2項目についての調査がねらいとなります。

①建築確認と道路
土地に建物を建てられるかどうかは、建築確認を受けられるか否かで決まります。建築確認とは、建築計画が建築基準法やその条例などの規定に適合しているかどうかをチェックすることです。その中で最も基本となるのが、敷地が建築基準法上の道路に接しているかどうかということです。

②形態規制と道路
敷地に建物を建てることは、空間の利用となります。敷地の空間は、道路の幅員によって制限されることがあり、その制限は建物の「容積率」と「高さ」によるものがあります。

このように、道路の調査は建築計画にまで影響を及ぼすので、重要な調査事項となるわけです。たとえば、特定行政庁が定めた「位置指定道路」も、持分が有る場合と、無い場合ではその扱いは異なってきます。
業界では、不動産の調査は「道路に始まり、道路で終わる」といわれていますが、まさにその通りだと思います。



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宮本裕文
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宮本裕文(宅地建物取引業者)

有限会社富商不動産販売

障がい者(心と体)に特化した賃貸住宅入居支援の専門店です。また、宅建士として37年の知見を基に不動産お役立ちコラムを発信しています。

宮本裕文プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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