土地の売買。地歴調査の程度は?

宮本裕文

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地歴調査の実施。


買主にとって購入する土地の地中埋設物や土壌汚染の有無は、取引の
重要な関心事だと思います。

しかしながら、宅地建物取引業者は地質や地盤といった分野の専門家で
はないので、特別の知識、経験、鑑定能力まで要求されるものではないと
考えられています。

宅地建物取引業者における地歴の調査は、例えば「かつて工場があった・
マンション用地だった、またその利用状況はどうだったか」等を実施しておくこ
とがトラブルの防止につながります。

その上で重要なことは、どこまでの地歴調査を実施したかを買主に説明し、
不利益のおそれや可能性の有無、また専門家による調査の有無の事実を
明示することです。

○具体的な地歴調査のポイント
・売主や所有者からの聴収、「告知書」の提出を求める。
・土地の外観等の目視による調査確認。
・登記事項の履歴による調査確認。
・行政機関の窓口での資料等の調査確認。
・近隣住民からの、従前の土地利用状況の聴収。
などとなります。


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宮本裕文(宅地建物取引業者)

有限会社富商不動産販売

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