不動産の説明。物件の説明は意外と難しい!

宮本裕文

宮本裕文

物件の説明、留意点は。


宅地建物取引業者は、物件を買いたい人や借りたい人に対して、その物件(不動産)
の説明が必要となります。

そして、物件の説明項目数は、非常に多く、物的関係だけでなく、権利関係・法令
上の制限などの説明もしなければなりません。
物件の説明が必要になるのは、「重要事項の説明」はもちろんですが、それ以前にも
何度もあります。

重要事項の説明の段階では、すでに物件は決まっていて、より詳細かつ具体的に
法定事項を中心に説明しますが、そこに至るまでいくつかの物件について繰り返し
説明することになります。

買い(借り)希望の顧客は、物件の特徴を知り、自分のもっているいくつかの選択基準
に照らし合わせて検討することになります。
その場合、宅地建物取引業者から顧客が物件を選択しやすいように適切なアドバイス
をすることが必要で、アドバイスは希望する条件によって異なり、また物件の種類によって
も異なります。

*物件説明の一般的な留意点は。
① 顧客の希望をよく聞くこと。
ただし、100%希望に合う物件は、まずないと考えるべきかもしれません。

② 十分に調査してから説明をする。
詳しく調べ出すとキリがなくなったり、ピントがずれたりすることもあります。基本的には
物件の概要書に記載されていることを中心に調べます。

③ 物件の特徴をよくつかむこと。
不動産を構成している要素を総合的にしてその特徴をつかむのは、かなりの経験と
知識が必要となります。

④ 正確に、わかりやすく、丁寧に説明すること。
物件の説明で重要なのは、事実を事務的に伝えることだと私は思っています。押し
付ける説明や、誘導する説明をしないように注意が必要です。

また、特に重要な項目には説明資料にマーカー等で印をつけたり、声のトーンを変える
などの方法も有効かと思います。

落ち着いた説明


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宮本裕文
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宮本裕文(宅地建物取引業者)

有限会社富商不動産販売

障がい者(心と体)に特化した賃貸住宅入居支援の専門店です。また、宅建士として37年の知見を基に不動産お役立ちコラムを発信しています。

宮本裕文プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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