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座ると出る坐骨神経痛は、なぜ立つと楽になるのか?

河野貴彦

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テーマ:坐骨神経痛

座ると坐骨神経痛が出るのに立つと楽になる方へ、体勢によって身体への負担のかかり方が変わることを伝える記事用サムネイルです。
投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。今回は「座ると出る坐骨神経痛は、なぜ立つと楽になるのか?」という内容になります。

「立っているときはそれほど気にならないのに、椅子に座っているとお尻から脚が痛くなる」

「デスクワークを続けていると、だんだん太ももの裏やふくらはぎまでしびれてくる」

「車を運転していると坐骨神経痛が出るのに、車から降りて立っていると少し楽になる」

このような症状が続いていると、「普通は立っている方が腰に負担がかかりそうなのに、どうして自分は座ると痛いのだろう?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

中には、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛と診断され、「神経が圧迫されているから仕方がないのかな」と思いながら、痛くなるたびに立ち上がったり、お尻を伸ばしたりしている方もいらっしゃると思います。

ところが、坐骨神経痛は「立つ」「座る」「歩く」といった体勢によって、症状の出方が同じとは限りません。

むしろ、立っていると楽なのに座ると症状が出るのであれば、「座ったときに身体のどこへ負担が集まりやすくなっているのか」を考える一つの手がかりになります。

立位から座位になると、股関節が曲がり、骨盤の位置が変わり、その上にある腰椎や胸郭の位置も変化します。さらに、立っているときは足で支えていた身体を、座位では骨盤や座面を中心に支えるようになります。

つまり、座っているからといって身体が完全に休んでいるわけではありません。

今回の記事では、「座ると出る坐骨神経痛は、なぜ立つと楽になるのか?」について、これまで報告されている姿勢と脊柱への負担、身体の連動などに関する論文や研究内容も参考にしながら、当院の考え方を交えて分かりやすく説明します。

1.「座ると痛い・立つと楽」という違いは身体からの大切な情報

座っているとお尻から脚に痛みやしびれが出る一方、立つと少し楽になる症状の違いを比較したイラストです。

坐骨神経痛だから同じ症状になるわけではありません

坐骨神経痛がある方のお話を聞いていると、症状が出る場面にはかなり違いがあります。

歩いているとお尻から脚が痛くなる方もいれば、長時間立っているとしびれてくる方もいます。その一方で、今回のように「立位では比較的楽なのに、座っていると症状が強くなる」という方もいます。

坐骨神経痛という言葉は同じでも、その人の身体がどの体勢でつらくなるのかまで同じとは限らないのです。

そのため当院では、「坐骨神経痛があります」という情報だけで身体を見るのではなく、どんなときに症状が出るのかを細かく確認することを大切にしています。

例えば、座った瞬間から痛いのか。それとも20分、30分と経過すると痛くなるのか。硬い椅子ではどうなのか。ソファではどうなのか。デスクワークと車の運転では違いがあるのか。前かがみになると強くなるのか。そして立ち上がると、どのくらいで楽になるのか。

こうした違いは、一見すると些細なことに思えるかもしれません。

しかし、「座ると悪くなり、立つと楽になる」という変化そのものが、座位になったときに身体のどこかへ負担が集中している可能性を考える材料になります。

逆に言えば、「痛いところ」だけを見ていては分からないことがあるということです。

お尻が痛いからお尻だけ、脚がしびれるから脚だけを見るのではなく、体勢が変わったときに身体全体で何が変わっているのかまで考える必要があります。

2.座ると身体を支える場所が変わり、腰や骨盤への負担も変わる

立位では足から身体全体で支え、座位では骨盤や座面を中心に支えるため、体勢によって負担のかかり方が変わることを示したイラストです。

「座っている=休んでいる」とは限りません

立っているとき、私たちは両足を床につけ、足首、膝、股関節、骨盤、背骨などを使いながら身体を支えています。

ところが椅子に座ると、身体の支え方が大きく変わります。

股関節は曲がり、骨盤は座面に接し、身体の重さを支える中心も足から骨盤周辺へ移っていきます。それに伴って、骨盤の上にある腰椎や胸郭も座位に合わせた位置へ変化します。

このとき大切なのが、座位になったことで身体への負担がなくなるのではなく、「負担のかかり方」が変わるという点です。

例えば、立位では足や股関節を含めて身体全体で受けていた力が、座位では腰部や骨盤周辺へ集まりやすくなる方もいます。

また、椅子の高さや奥行き、背もたれの使い方によっても座り方は変わります。パソコンを見るために上半身を前へ倒している方と、背もたれに身体を預けている方とでは、同じ「座る」という体勢でも身体の使い方は同じではありません。

ですから、「座ると痛い=座ることそのものが悪い」と考える必要はありません。

重要なのは、その人が座ったときに、身体全体で負担を分けられているのか、それとも腰や骨盤など限られた場所へ負担が偏っているのかということです。

立っているときには問題にならないのに座ると坐骨神経痛が出るのであれば、立位と座位の間にある「身体の支え方の違い」を確認していくことが大切になります。

3.同じ座位でも「どう座っているか」で腰への負担は変わる

前かがみのデスクワーク、背もたれを使う座位、車の運転を比較し、同じ座位でも身体の使い方や負担のかかり方が異なることを示したイラストです。

座位を一つの姿勢として考えないことが大切です

「私は一日中座って仕事をしているから腰に悪いのでしょうか?」

坐骨神経痛がある方から、このような相談を受けることがあります。

確かに長時間同じ体勢が続くことは、身体を動かす機会が減るという意味でも注意したいところです。しかし、単純に「座っている時間が長いから悪い」とだけ考えてしまうと、その方に本当に必要なことが見えなくなってしまいます。

なぜなら、同じ座位でも身体にかかる負担は一定ではないからです。

デスクワーク中に画面へ顔を近づけるように前かがみになっている場合、股関節だけでなく骨盤や腰椎、胸郭まで位置が変わります。

一方、椅子の奥まで座り、背もたれを使っているときには、身体を支える場所が変わります。

足が床についている場合と浮いている場合でも違いますし、柔らかいソファに沈み込んで座る場合と、ある程度高さのある椅子に座る場合でも骨盤の位置は変わってきます。

さらに、車の運転では座っていることに加えて、右脚をアクセルやブレーキ操作に使い続けます。そのため左右の脚を同じように置いているデスクワークとは条件が異なります。

だからこそ、座ると坐骨神経痛が出る方には、「座位」という一つの括りではなく、「どの座り方になると負担が集中するのか」を見ることが必要です。

もし前かがみになると症状が強く、上半身を起こすと少し楽になるのであれば、その変化にも意味があります。

反対に、姿勢を良くしようとして腰を必要以上に反らせるとつらくなる方もいます。

「正しい姿勢を一つ決めて、その姿勢を守り続ける」のではなく、自分の身体がどの位置なら負担を分散でき、どの位置になると負担が集中するのかを知ることの方が大切です。

4.身体は一か所だけで支えるのではなく、全身で負担を分け合っている

身体は一か所だけで支えるのではなく、全身で負担を分散しており、座位では腰や骨盤周辺に負担が偏る場合があることを分かりやすく示したイラストです。

身体全体で負担を分けて支える仕組み

ここで、座ると症状が出る理由を考えるうえで知っていただきたいのが、身体は腰だけで身体の重さを支えているわけではないということです。

人間の身体には、骨、関節、筋肉、腱、靱帯などさまざまな組織があります。

それぞれが完全に独立して働いているのではなく、お互いの位置関係や張力、圧縮などを利用しながら身体全体を支えています。

このように、身体を一つのまとまりとして捉え、各部分が力を分け合いながら構造を保つ考え方の一つに「テンセグリティ」というモデルがあります。

専門的な言葉に聞こえますが、患者さんには「身体には、一か所だけで頑張るのではなく、全身で負担を分け合う仕組みがある」と考えていただくと分かりやすいと思います。

例えばテントを想像してください。

一本の柱だけでテント全体を支えているのではなく、柱や布、ロープがそれぞれ適度に力を受けながら全体の形を保っています。

もし一方向のロープだけが強く張られたり、逆にどこかが緩んだりすれば、別の場所に今まで以上の力が加わります。

身体もまったく同じ構造というわけではありませんが、身体の連動を考えるうえでは似た考え方ができます。

座位になったとき「腰だけが頑張る状態」になっていないか

例えば座るときには、本来であれば股関節が曲がり、それに合わせて骨盤や腰椎、胸郭が無理のない範囲で位置を調整します。

ところが、股関節の動きが少なかったり、胸郭が動きにくかったり、左右で身体の使い方に差があったりすると、本来ほかの場所でも受けるはずだった負担を腰や骨盤周辺で補うことがあります。

すると、立っているときには全身へ分散できていた負担が、座った途端に腰部や骨盤周辺へ集中しやすくなることが考えられます。

これが今回お伝えしたい大切なポイントです。

「座ると坐骨神経痛が出る」というのは、必ずしも座ること自体が身体に悪いという意味ではありません。

座ったときに身体全体でうまく負担を分けられず、ある部分に負担が偏る体勢になっている可能性があるということです。

その状態で30分、1時間と同じ姿勢が続けば、最初は何ともなかったのに徐々にお尻や脚へ症状が出てくることも考えられます。

そして立ち上がれば、再び足や股関節を使って身体を支えるようになり、腰部や骨盤周辺に集中していた負担の条件が変化します。

その結果、「立った方が楽」と感じる方がいても不思議ではありません。

5.座ると出る坐骨神経痛は、腰だけの問題とは限らない

座る動作では胸郭・腰椎・骨盤・股関節が連動するため、痛い腰だけでなく身体全体の動きの分担を確認する大切さを示したイラストです。

股関節・骨盤・腰椎・胸郭は別々に動いているわけではありません

坐骨神経痛という名前から、「坐骨神経のところだけを施術すればいい」「腰の神経を何とかすればいい」と思われるかもしれません。

もちろん、腰椎や神経の状態を確認することは重要です。

しかし、先ほどお伝えしたように、座るという動作そのものが股関節、骨盤、腰椎、胸郭など複数の場所を使って行われています。

例えば股関節が動きにくい状態で椅子へ深く座ろうとすると、その不足している動きを骨盤や腰で補うことがあります。

逆に胸郭の動きが小さければ、デスクワーク中に前方を見るための動きを腰や首などほかの場所で補っていることも考えられます。

つまり、身体のどこかが動きにくくなると、別の場所がその分まで動いて身体全体の姿勢を保とうとすることがあります。

一時的であれば問題にならなくても、それが毎日何時間も続けばどうでしょうか。

本来なら身体全体へ分散するはずの負担が、腰部や骨盤周辺など同じ場所へ繰り返しかかることになります。

そのため当院では、座っていると坐骨神経痛が出る方に対して、痛みが出ているお尻や腰だけを見るのではなく、股関節が十分に動いているか、骨盤と腰椎がどのように連動しているか、胸郭まで含めて身体を動かせているかなどを確認します。

これは、「股関節が硬いから坐骨神経痛になる」という意味ではありません。

どこか一つを原因と決めつけるのではなく、座位になったときに身体のどこで負担を受け、どこで分散できていないのかを見るためです。

6.「立つと楽になる」ことも身体の状態を考える手がかりになる

座り始めは平気でも時間が経つとお尻から脚がつらくなり、立ち上がると少し楽になる流れを示したイラストです。

痛みが減る体勢にも目を向けてください

坐骨神経痛があると、どうしても「何をすると痛いのか」にばかり意識が向きます。

しかし実際には、何をすると楽になるのかも同じくらい重要な情報です。

例えば30分座っているとお尻から太ももの裏が痛くなるものの、立ち上がって少し歩くと楽になる場合。

このとき、「立ったから神経の圧迫がなくなった」と単純に決めることはできません。

ただ、少なくとも座位から立位へ体勢を変えたことで、股関節の角度、骨盤の位置、腰椎の状態、身体を支える場所などが変わり、それに伴って症状も変化したと考えることができます。

つまり、立つと楽になるという変化は、「座位のときに作られている身体の条件」が症状と関係している可能性を考える材料になるわけです。

一方で、典型的な腰部脊柱管狭窄症による神経性間欠跛行では、立っているときや歩いているときに脚の痛みやしびれが出て、座ったり前かがみになったりすると楽になることがあります。

今回の「立つと楽で座るとつらい」という症状は、それとは反対に見える場合があります。

とはいえ、「座ると痛いから椎間板ヘルニア」「立つと痛いから脊柱管狭窄症」と症状だけで病名を判断することはできません。

大切なのは、自分の症状がどんな体勢に反応しているのかを把握することです。

「座ると痛いのに立つと楽なんて変なのでは?」

「病院では坐骨神経痛と言われたけれど、自分の症状は普通と違うのでは?」

そんなふうに不安になる必要はありません。

坐骨神経痛の症状の出方には個人差があります。

だからこそ、自分の場合は座位と立位で何が変わっているのかを確認することが、身体の状態を考える一つの手がかりになります。

なお、脚に力が入りにくくなってきた、足首や足指を動かしにくい、感覚が急に低下してきた、排尿・排便がおかしい、会陰部の感覚に異常があるといった症状がある場合には、整体だけで様子を見ず、医療機関での評価を優先してください。

7.座ったときに一か所へ負担が集中しない身体を目指すことが大切

腰や骨盤だけに負担が集中しないよう、胸郭・腰・骨盤・股関節・膝など身体全体の動きとバランスを確認する考え方を示したイラストです。

当院では「痛い場所」だけでなく、身体全体の負担の分散を確認します

ここまでお話ししてきたように、「座ると坐骨神経痛が出るのに、立つと楽になる」ことには、体勢が変わったときの身体の支え方や負担の分散が関係している可能性があります。

座位では、股関節が曲がり、骨盤の位置が変わり、腰椎や胸郭もそれに合わせて位置を調整します。

このとき身体全体で負担を分けられていれば、腰部や骨盤部だけが頑張る必要はありません。

ところが、どこかの動きが少なくなっていたり、左右の使い方に差があったりすると、座位になった途端に一部へ負担が集中してしまうことがあります。

大分駅前整体院では、このような身体全体で負担を支えるテンセグリティ的な考え方も意識しながら、坐骨神経痛だからと腰やお尻だけを施術するのではなく、股関節、骨盤、腰椎、胸郭など身体全体のバランスを確認しています。

目指すのは、単に「硬いところを柔らかくする」ことではありません。

座ったときにも腰部や骨盤部など一か所だけへ負担が集まり続けず、身体全体でより分散できる状態を作っていくことを大切にしています。

身体が変わるには少しずつ時間が必要なこともあります

長い間同じ身体の使い方を続けてきた方の場合、一度身体を整えただけで、その日のうちにすべての状態が変わるとは限りません。

施術によって身体の動きや負担のかかり方を整えても、仕事ではまた椅子に座り、車を運転し、日常生活ではこれまでと同じ身体の使い方をします。

そのため当院では、その場で症状だけを追いかけるのではなく、身体が新しいバランスに少しずつ適応していく過程も大切にしています。

腰部や骨盤周辺だけに負担が集中しにくい状態を作りながら、日常生活の中で身体を動かす機会を確保していく。そうして身体を動かす環境が整い、活動量や局所の循環なども含めて身体の回復に必要な条件が整ってくることで、少しずつ症状の変化につながることがあります。

もちろん、改善までの経過や症状の原因は一人ひとり異なるため、「身体のバランスを整えれば必ず坐骨神経痛が良くなる」というものではありません。

だからこそ、その方の身体を実際に確認し、症状の変化を見ながら進めていくことが大切だと考えています。

「立っていると平気なのに、座っているとお尻から脚が痛くなる」

「車の運転をすると坐骨神経痛が出る」

「長く座れないので仕事に集中できない」

「座ると悪くなる理由が分からず、このまま症状が続くのか心配」

このようなお悩みがある方は、痛い場所だけではなく、座ったときに身体のどこへ負担が集中しているのかという視点から一度身体を見直してみてください。

座ると痛い、立つと楽という違いにも、身体の状態を考えるための大切な情報が隠れていることがあります。

大分駅前整体院では、腰やお尻だけでなく身体全体の動きとバランスを確認しながら、その方に合わせた施術を行っています。

坐骨神経痛が続き、座っていることがつらい方、立つと楽になる理由が分からずお困りの方は、大分駅前整体院へご相談ください。

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河野貴彦
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河野貴彦(整体)

大分駅前整体院

体の不調が増え始める40~50代の方の腰・股関節・膝の痛みに対して、当院独自の痛くない骨盤調整を中心に、無理のない施術でスムーズに立てる・歩ける・働ける体に整えます。

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