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交通事故後に腰痛が出る原因|事故直後は平気でも翌日から痛むのはなぜ?

河野貴彦

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テーマ:交通事故

交通事故直後には大きな痛みがなくても、翌日以降に腰痛が現れる理由を紹介する記事のサムネイル画像です。後方からの追突事故、事故直後と翌日の体の変化、腰だけでなくハンドル・シートベルト・ペダル・シートを通して全身へ衝撃が伝わる様子を図解しています。事故当日は平気だったのに、翌朝から腰の重だるさや痛みを感じた方へ、体全体を確認する大切さを伝える構成です。
投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整骨院/整体院の河野です。今回は「交通事故後に腰痛が出る原因|事故直後は平気でも翌日から痛むのはなぜ?」という内容になります。

車同士の交通事故に遭った直後は、目立った外傷もなく、腰の痛みもそれほど感じなかったため、「この程度なら大丈夫だろう」と思う方は少なくありません。

ところが、その日の夜から腰が重くなったり、翌朝になって体を起こせなくなったり、数日後から首・背中・腰の痛みが強くなったりすることがあります。

また、事故直後の痛みはいったん落ち着いたものの、その後も長く座ったときや、車から降りるとき、前かがみになったときなどに腰痛を繰り返すケースも見られます。

交通事故による体への負担は、単純に「腰をぶつけたから腰が痛くなった」というものではありません。

追突された瞬間には、車体の速度が短時間で変化し、シート、シートベルト、ハンドル、ペダルなどを通して、体のさまざまな場所へ力が伝わります。そのため、痛みが出ている腰だけを見ていても、体に残っている負担を十分に把握できないことがあります。

今回は、交通事故直後は平気だったのに、なぜ翌日以降に腰痛が出ることがあるのか、追突の方向や座席位置によって負担がどう変わるのか、そして事故後の腰痛を繰り返さないために何を確認すべきかを詳しくお伝えします。

なお、交通事故後には骨折、神経損傷、内臓損傷など、外見だけでは判断できない問題が隠れていることがあります。痛みが軽い場合でも、まずは整形外科などの医療機関で必要な検査と診察を受けてください。

1.交通事故直後は腰が痛くなくても安心できない理由

交通事故直後から翌日、数日後までの体の変化を時間軸で表した画像です。追突直後は突然の衝撃によって体が緊張状態になり、事故対応や周囲の確認に意識が向くため、自分の痛みに気づきにくいことがあります。その後、数時間かけて筋肉のこわばりや組織の反応が現れ、翌朝から腰痛や動かしにくさを感じる場合があります。事故当日に痛みがなくても、後から現れた症状を放置せず、まず医療機関で必要な検査や診察を受けることの大切さを伝えています。
### 事故直後は体が緊張状態になっている

交通事故に遭った直後、体は突然の危険に対応するため、強い緊張状態に入ります。

心拍数が上がり、呼吸が速くなり、周囲の状況を確認することへ意識が集中します。警察や家族、保険会社への連絡、相手とのやり取りなどに追われ、自分の体の変化に気づきにくくなることもあります。

このとき働く交感神経を中心としたストレス反応は、事故後の痛みの感じ方にも影響します。ただし、「アドレナリンが出ているから痛みを感じない」と一つの理由だけで説明できるわけではありません。

事故直後には、緊張や興奮、注意の集中、筋肉の防御的な収縮などが重なり、体に負担が加わっていても、その場では痛みとして認識しにくいことがあると考える方が適切です。

組織の反応は時間とともに変化する

追突によって筋肉、靱帯、関節周辺などに負担が加わると、体は損傷を受けた組織を守るための反応を始めます。

事故直後には目立たなかった腫れや熱感、筋肉のこわばりが時間の経過とともに現れ、数時間後から翌日、場合によっては数日後に痛みが強くなることがあります。

むち打ちに関する研究でも、首の痛みや頭痛が事故直後ではなく、数時間後から現れる例が報告されています。腰についても、追突を再現した実験では、低速の後方衝突後に腰椎周辺の硬さや荷重のかかり方が変化する可能性が示されています。

さらに、事故後は痛む場所を無意識にかばうため、普段とは異なる姿勢や歩き方になります。事故直後の組織反応に、かばう動作による負担が重なることで、翌日以降に腰痛が目立ってくる場合もあるのです。

後から痛みが出た場合も放置しない

事故当日に痛みがなかったからといって、翌日以降に出た症状が軽いとは限りません。

腰痛に加えて脚のしびれ、力の入りにくさ、強い腹痛、吐き気、排尿・排便の異常などがある場合は、早急な医療機関への相談が必要です。

また、事故から時間が経って痛みが出た場合でも、まず医療機関で現在の状態を確認し、重大な損傷がないかを判断してもらうことが大切です。

そのうえで、緊急性の高い問題が除外され、医師から日常生活や運動についての制限を受けていない場合には、事故後に残った動かしにくさや体の使い方を確認しながら、施術を検討することは可能です。

事故直後に痛くなかったという理由だけで、その後に出た腰痛を我慢し続けないことが大切です。

2.追突の方向や乗っていた位置で腰への負担は変わる

交通事故時の衝撃が、座席位置や衝突方向によってどのように体へ伝わるかを示した図解です。運転席では、ハンドルから手や腕、肩へ、ペダルから足首、膝、股関節、骨盤へ力が伝わる可能性があります。また、シートやシートベルトは、胸郭、背中、腰、骨盤を支えながら体の前後移動を制限します。助手席や後部座席では、主にシート、ヘッドレスト、シートベルトを介して力が伝わります。後方、側方、斜め方向からの衝突では体の動く方向が異なり、首や腰だけでなく全身へ複雑な負担が加わることを説明しています。
交通事故で体に加わる力は、車の速度だけでは決まりません。

追突された車の速度がどれだけ変化したか、その変化が何秒間で起きたか、車両の重さ、車体の変形、衝突した方向、シートの構造、乗っていた人の姿勢などによって大きく変わります。

同じ車に乗っていたとしても、運転席、助手席、後部座席では、体を支える場所と衝撃が伝わる経路が異なります。

後方から追突されたときの体の動き

停車中または低速走行中に後ろから追突されると、まず車体が前方へ押し出されます。

続いて、シートに接している骨盤、腰、背中がシートによって前方へ運ばれます。一方、頭や体の一部は慣性によって元の位置に残ろうとするため、骨盤、背中、首、頭が同時には動きません。

このわずかな時間差によって、首や腰には曲げる力、反らす力、圧縮する力、前後へずらす力などが組み合わさって加わります。

低速の後方衝突を再現した研究でも、腰椎周辺にはシートからの反力が加わり、腰を支える筋肉が瞬間的に活動することが確認されています。

前方から衝突した場合

正面衝突や、走行中に前方の車へ衝突した場合には、車体が急激に減速する一方、乗員の体は前方へ進もうとします。

その動きを止めるのが、シートベルト、ハンドル、エアバッグ、足元などです。

上半身が前へ移動してシートベルトに支えられると、胸部や骨盤周辺に大きな力が加わります。運転者がハンドルを強く握り、ブレーキを踏んで身構えていた場合には、腕や脚を介して肩・体幹・骨盤へ力が伝わることもあります。

横方向や斜め方向から衝突された場合

側面や斜め方向から衝突された場合には、前後方向だけでなく、体を横へ倒す力やひねる力が加わります。

シートベルトで固定されている胸部と、シート上で動く骨盤の方向が一致しないと、体幹には複雑な回旋が生じます。衝突した側と反対側で筋肉の緊張が異なり、事故後に左右どちらか一方の腰や首が痛くなることもあります。

側面衝突では、衝突した側、車の構造、サイドエアバッグ、乗員とドアとの距離などによっても負担が変わるため、後方からの追突と同じ仕組みでは説明できません

ハンドルから手・肩・首へ伝わる力

運転者は事故の直前に、反射的にハンドルを強く握ることがあります。

その状態で車体が急激に動くと、ハンドルから手首、肘、肩へ力が伝わります。腕で体を支えようとすると、肩甲骨周辺や首の筋肉も強く緊張します。

その結果、事故後には手首や肘に目立った痛みがなくても、腕を上げにくい、肩が前へ巻き込まれる、首を回しにくいなどの変化が現れる場合があります。

この上半身の動かしにくさが残ると、振り向くときに首や胸郭が十分に動かず、代わりに腰を大きくひねるようになることがあります。

シートベルトから胸部・骨盤へ伝わる力

シートベルトは、事故時に乗員が車外へ投げ出されたり、車内へ強く衝突したりするのを防ぐ重要な安全装置です。

一方、衝突時には上半身が前へ移動するのを肩ベルトが止めるため、鎖骨、胸骨、肋骨周辺には圧迫する力が加わります。腰ベルトは骨盤付近で体を支えます。

シートベルトが体へ力を加えること自体は、重大な損傷を防ぐために必要な働きです。しかし、事故後に胸部や肋骨周辺の痛みが残ると、深く呼吸しにくくなったり、上半身を動かしにくくなったりする場合があります。

その結果、呼吸や胸郭の動きを腰で補い、腰まわりの筋肉が緊張しやすくなることがあります。

強い胸部痛、息苦しさ、腹痛、皮下出血などがある場合には、整体の対象と判断せず、速やかに医療機関で確認する必要があります。

ペダルから足首・膝・股関節・骨盤へ伝わる力

運転中は、右足をアクセルやブレーキに置いています。

事故を察知してブレーキを強く踏み込んでいるときに衝突すると、ペダルから足裏、足首、膝、股関節へ力が伝わる可能性があります。

足で踏ん張ったまま骨盤がシートに押されると、足首や膝だけでなく、股関節や骨盤周辺にも圧縮やねじれが加わります。

事故後に足首の痛みが目立たなくても、片側へ体重をかけにくい、歩幅が狭い、股関節を曲げにくいといった変化が残れば、立ち上がりや前かがみの際に腰が代わりに動くことになります。

シートから腰・背中・首へ伝わる力

後方から追突されたときは、シートが骨盤、腰、背中を前方へ押します。

シートと体の接触位置、背もたれの角度、座面の高さ、ヘッドレストの位置によって、力が伝わる順番は変わります。

背中がシートから離れていたり、体を斜めにしていたりすると、左右均等に力を受けられません。また、ヘッドレストが低すぎる、または頭から離れすぎている場合には、頭と体幹の相対的な動きが大きくなる可能性があります。

シートとシートベルトは別々に働くのではなく、シートが後方から体を押し、シートベルトが前方への移動を制限するという形で、体を挟むように作用します。

むち打ちによる首の痛みも、事故後の腰痛も、衝撃が加わった場所だけでなく、体の各部分が異なるタイミングと方向へ動かされることが関係しています。

3.交通事故後の腰痛は痛む動作によって状態が異なる

交通事故後の腰痛を、じっとしているとき、曲げ伸ばしをするとき、体をねじるときの3つに分けて表した画像です。安静にしていても痛い場合は、事故直後の組織反応が強い可能性があり、強い痛みや神経症状がある場合は医療機関での確認が必要です。前かがみや立ち上がりで痛む場合は、腰だけでなく骨盤、股関節、膝、足首の動きが関係することがあります。振り向く動作で痛む場合は、手、肩、肩甲骨、胸郭の動かしにくさを腰が補っている可能性も考えられます。痛む動作だけで損傷部位を断定せず、体全体の動きを確認する重要性を伝えています。
交通事故後の腰痛を確認するときは、「腰のどこが痛いか」だけでなく、どの姿勢や動作で痛みが出るのかを見ることが重要です。

ただし、痛む動作だけで損傷部位を断定することはできません。骨折や神経障害などを除外したうえで、動作の特徴から負担のかかり方を考える必要があります。

じっとしていても痛む場合

座っていても横になっていてもズキズキする、夜間も痛みが続く、少し姿勢を変えただけでも強く痛むという場合は、事故直後の組織反応が強い可能性があります。

炎症だけでなく、骨折、椎間板や神経への問題、内臓の損傷などが隠れていることもあるため、「筋肉が硬いだけ」と判断することはできません。

特に痛みが急速に強くなっている、脚のしびれや力の入りにくさを伴う、発熱や腹痛がある場合は、医療機関での再評価が必要です。

曲げ伸ばしで痛む場合

前かがみや起き上がり、椅子からの立ち上がり、腰を反らす動作で痛む場合、一般的には腰椎、椎間板、筋肉、靱帯、椎間関節など、複数の要因が考えられます。

当院で交通事故後の方を確認してきた経験では、腰だけでなく、ペダルを踏んでいた足首、膝、股関節、シートに押された骨盤など、下半身の動きが十分に戻っていないために腰へ負担が集まっているケースも見られます。

足首や股関節が動きにくい状態で前かがみになると、骨盤を前へ傾けにくくなり、その不足分を腰の曲げ伸ばしで補わなければなりません。そのため、腰の痛みだけを追っていても、曲げ伸ばしのつらさを繰り返すことがあります。

体をねじると痛む場合

振り向く、寝返りをする、車をバックさせるために後ろを見るなど、体をねじる動作で腰が痛むこともあります。

当院での施術経験では、このような方に手首、肘、肩、肩甲骨、胸郭の動かしにくさが残っているケースがあります。

事故時にハンドルを握って上半身を支えた影響などで、手から肩にかけて緊張が残ると、肩甲骨や胸郭を使って振り向きにくくなります。すると本来は首・胸郭・腰・骨盤へ分散される回旋を、腰だけで行おうとして痛みが出やすくなります。

ただし、「ねじると痛い=必ず手や肩が原因」という意味ではありません。これは当院で見られる一つの傾向であり、腰椎そのものの状態や神経症状も含めて確認する必要があります。

4.交通事故後に繰り返す腰痛は上肢・下肢・体幹にも負担が残っていることが多い

交通事故時の衝撃が体へ伝わり、その後の日常動作で腰へ負担が集まるまでの流れを示した画像です。事故時には、ハンドルから手や肩へ、シートベルトやシートから胸郭、背中、骨盤へ、ペダルから足首、膝、股関節へ力が伝わることがあります。その後、痛みのない場所でも事故前より動かしにくさが残ると、歩行や前かがみ、立ち上がりなどで腰が動きを補いやすくなります。腰だけを繰り返しケアするのではなく、事故後に全身の使い方が変わっていないかを確認する大切さを表しています。
交通事故後にいったん痛みが落ち着いても、仕事が忙しくなったとき、長距離を運転したとき、重い物を持ったときなどに腰痛を繰り返すことがあります。

この場合、事故当時に痛かった腰だけではなく、衝撃を受けた上肢・下肢・体幹の動かしにくさが残っていないかを確認することが大切です。

ハンドルを握っていた手や肩、シートベルトが当たった胸郭、ペダルを踏んでいた足、シートに押された骨盤や背中などに動きの左右差が残ると、普段の動作で腰が補う範囲が増えていきます。

最初は小さな動作の変化でも、毎日の運転、立ち仕事、家事、前かがみなどが積み重なると、腰まわりの筋肉や関節へ負担が集中しやすくなります。

痛みがない場所にも動かしにくさが残ることがある

体の一部に負担が加わったからといって、その場所に必ず強い痛みが出るとは限りません。

軽い動かしにくさや左右差は、日常生活では気づかれないことがあります。また、痛む腰を優先して意識するため、肩や足首の違和感を認識しにくくなることもあります。

ただし、自覚症状のない関節が「損傷している」と外見や動作だけで断定することはできません。ここで確認したいのは、損傷の有無ではなく、事故前と比べて動作や体の使い方が変わっていないかという点です。

昔の交通事故以降、腰痛を繰り返している方でも、現在の痛みがすべて事故によって起きているとは限りません。加齢による変化、仕事、運動不足、睡眠、既往歴なども関係します。

それでも、事故を境に明らかに動作が変わった場合には、腰だけでなく、体に衝撃が伝わった経路を振り返ることが、負担を整理する手がかりになります。

一般に「事故の後遺症」と呼ばれる長期的な症状にも、組織の問題だけでなく、痛みへの過敏性、筋力や動作の変化、睡眠、心理的ストレスなど複数の要因が関係すると考えられています。

そのため、後に症状を残さないためには、「腰だけを治せばよい」と考えるのではなく、医学的な評価とともに、日常動作や全身の使い方を段階的に戻していくことが重要です。

5.事故直後と回復途中では気をつけることが違う

交通事故後の経過を、事故直後、数日間、回復途中の3段階に分けて整理した画像です。事故直後は痛みの強さだけで判断せず、頭部、首、胸部、腹部、腰、神経などに重大な問題がないか医療機関で確認することが優先されます。数日間は痛みが強くなったり、痛む場所が変わったり、事故直後には気づかなかった症状が現れたりすることがあります。これらをすべて好転反応と決めつけず、悪化した場合は再評価が必要です。回復途中では、無理のない範囲で日常動作へ戻りながら、腰以外の痛みや動かしにくさも確認することを伝えています。
交通事故後は、事故からの経過にかかわらず、同じ施術や同じ運動を続ければよいわけではありません。

事故直後と回復途中では、体の状態も、優先すべきことも変わります。

事故直後は重大な損傷を見逃さない

事故直後は、まず骨折、脱臼、神経障害、頭部外傷、胸腹部の損傷などがないかを医療機関で確認する必要があります。

自律神経についても、交通事故後には緊張、動悸、発汗、睡眠の乱れ、めまいなどが現れることがありますが、それらをすべて「自律神経の乱れ」として片づけることはできません。

頭部外傷、脳震盪、薬の影響、心理的ストレスなどを含め、医療機関で鑑別すべき症状があります。

また、事故直後には体を守るための筋緊張が強く、動かしたときの痛みも変化しやすい状態です。この時期に自己判断で強く揉む、無理にひねる、痛みを我慢してストレッチをすることは避けた方がよいでしょう。

数日間は症状が変化する可能性がある

当院では、医療機関で必要な確認を受けたうえで、事故後数日以内から施術を開始する方もいます。

そのなかには、施術を始めたかどうかにかかわらず、事故後数日から1週間ほどの間に痛みが強くなったり、痛む場所が変わったりする方がいます。

これは「施術をしたから好転反応が起きた」と一律に説明できるものではありません。

事故後の組織反応が時間とともに現れること、活動量が戻って負担が増えること、事故直後には気づかなかった症状を認識することなど、複数の可能性があります。

痛みが強くなった場合には、正常な反応と決めつけず、施術内容を見直すとともに、必要に応じて医療機関で再評価を受けることが大切です。

回復途中で別の場所が痛くなる理由

腰の強い痛みが落ち着いてくると、肩、背中、股関節、膝など、事故直後には気づかなかった場所の痛みを感じることがあります。

これには、最も強かった腰痛が弱まり、別の症状を認識しやすくなったことや、日常生活へ戻る過程で使用量が増えたことが関係します。

また、腰をかばって歩いたり、片側の脚へ体重を乗せたりしていた結果、別の部位へ負担が移っていることも考えられます。

回復途中に違う場所が痛くなったからといって、必ずしも事故による新たな損傷が発生したわけではありません。しかし、痛みが強い、しびれや筋力低下を伴う、時間とともに悪化するといった場合は、再度医療機関へ相談してください。

回復期には、必要以上に安静を続けるのではなく、医師の指示や症状に合わせて、日常動作や適切な運動へ段階的に戻していくことが重要です。むち打ち関連障害では、長期的な固定や過度な安静よりも、状態に応じた教育と運動が推奨される場合があります。

6.事故の大きさ=痛みの強さではない

車の見た目の損傷と、体に現れる痛みの強さが単純には比例しないことを示した画像です。車の損傷が小さく見えても、体への負担がなかったとは判断できません。一方で、大きな事故だから必ず強い痛みが残るとも限らず、症状には個人差があります。体への負担は、速度変化、衝突時間、車両の重量差、衝突方向、座席やシート、事故時の姿勢や体格、既往歴など、さまざまな条件によって変わります。軽い事故だから大丈夫と決めつけず、事故後に現れた症状と変化した動作を確認する大切さを伝えています。
「車がほとんど壊れていないから、体も大丈夫だろう」

「低速でぶつかっただけだから、強い腰痛が出るはずはない」

このように、車の損傷や見た目だけで体の状態を判断してしまうことがあります。

しかし、事故の大きさと痛みの強さは、単純に比例するものではありません。

体への負担を左右するのは、衝突した車の速度だけでなく、追突された車の速度変化、衝撃が続いた時間、車両の重量差、車体やシートの構造、衝突方向、乗っていた姿勢、年齢、体格、既往歴などです。

低速後方衝突の研究でも、腰椎や周囲の筋肉には力が加わることが示されています。一方で、同じ程度の衝撃を受けても、すべての人に痛みや損傷が生じるわけではありません。

つまり、軽い事故だから症状が出ないとも、強い事故だから必ず強い痛みが残るとも言い切れないです。

事故直後に症状が軽かったため、検査や必要なケアを受けずに日常生活へ戻ると、体の動かしにくさに気づかないまま、仕事や運転の負担を重ねることがあります。

例えば、事故後に右足首が動かしにくくなっていると、歩くたびに右脚へ体重を乗せにくくなります。その不足を骨盤や腰で補い続ければ、事故直後にはなかった腰痛が、数週間後や数か月後に目立つ可能性があります。

ただし、後に出た腰痛がすべて事故によるものとは限りません。事故以外の日常的な負担も含めて判断する必要があります。

大切なのは事故の見た目ではなく、事故後にどのような症状が出て、どの動作が変わったのかを丁寧に確認することです。

7.後に症状を残さないために

交通事故後に腰痛を長引かせないための確認手順をまとめた画像です。まず医療機関で必要な検査と診察を受け、その後の症状の変化を確認します。さらに、寝返り、起き上がり、車からの乗り降り、前かがみなど、事故前と比べて変わった動作がないかを見直します。腰だけでなく、手、肩、胸郭、骨盤、股関節、膝、足首まで体全体の動きを確認することが大切です。事故直後の方だけでなく、昔の交通事故後から腰痛を繰り返している方にも、痛む場所だけではなく、衝撃がどこから伝わった可能性があるかを見る必要性を伝えるまとめ画像です。
交通事故後の腰痛は、事故直後から強く出る場合もあれば、翌日や数日後になって現れる場合もあります。

追突時には、シートが腰・背中・骨盤を押し、シートベルトが胸部や骨盤の移動を止めます。運転者の場合は、さらにハンドルから手・肩・首へ、ペダルから足首・膝・股関節・骨盤へ力が伝わる可能性があります。

そのため、交通事故後に腰が痛いからといって、腰だけにすべての原因があるとは限りません。

腰の痛みが落ち着いた後も、肩や胸郭が動きにくい、足首や股関節へ体重を乗せにくい、骨盤を動かしにくいといった状態が残っていると、日常生活のなかで腰へ負担が集まりやすくなります。

事故後に症状を残さないためには、まず医療機関で必要な検査と診断を受け、重大な損傷を見逃さないことが最優先です。その後は、事故からの経過に合わせて、痛みのある場所だけでなく、事故前と比べて変わった動作や体の使い方まで確認する必要があります。

大分駅前整体院では、医療機関での検査後も、「車から降りると腰が痛い」「寝返りや起き上がりがつらい」「長く座ると腰が固まる」「前かがみになると腰痛が出る」「事故をしてから腰痛を繰り返している」といった方に対して、腰だけでなく、衝撃が伝わった可能性のある手・肩・胸郭・骨盤・股関節・膝・足首の動きも確認しています。

昔の交通事故後から腰痛を繰り返している場合でも、現在の痛みを事故だけの問題と決めつけることはできません。しかし、事故を境に体の動かし方が変わったと感じているのであれば、一度全身の動きを見直すことが大切です。

交通事故後の体は、痛みが出ている場所だけを整えればよいとは限りません。

「どこが痛いか」だけでなく、「どこからどのように衝撃が伝わり、事故後にどの動作が変わったのか」まで確認することが、腰痛を繰り返さないための大切なポイントです。

事故直後の腰痛や、以前の交通事故後から続く腰の不調でお悩みの方は、大分駅前整体院へご相談ください。

今ある痛みだけではなく、後に腰痛を繰り返さないために、体全体に残っている負担を一緒に見直していきましょう。

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