「離婚するかしないか」答えを導き出す、魔法の質問
先日、掲載された「TBS NEWS DIG」
『夫の(妻の)誘いが怖い…小汚い恰好で性生活を避ける人も
夫婦専門カウンセラーが直面するリアル』
の記事や
「夫とセックスしたくない」でお悩みの方向けの
ブログをご覧になった方から
「そんなに嫌いなら離婚すればいいのに」
という声をいただくことがあります。
たしかに、いっそ
離婚した方が楽かもしれません。
でも、なぜ離婚に踏み切れないのか、
今日はそんな心の不思議について
お伝えします。
●「そんなにイヤなら離婚すれば」
「夫としたくない」
という悩みについて
「そんなにイヤなら離婚すればいいのに」
と言われたという方、
多いです。
もちろん、そこまでイヤなら離婚すればいい、
というのは、正論です。
私も、何が何でも離婚はダメ、
夫婦再構築が正義!
なんて思いませんし、
その人が、自分の人生を大事に生きられるなら
結婚を続けても、離婚を選んでも、
どちらでも応援したいと思っています。
でも、毎日、夫に誘われる不安や
夫を傷つけている罪悪感がつらすぎて
離婚したら、この苦しみから
解放されるとわかっていても
「じゃ、離婚しましょう」と
簡単には言えないから
多くの女性が悩んでいるんですよね。
●離婚に踏み出せない、よくある理由
離婚に踏み出せない理由としては
たとえば、経済的なことがあります。
これは、専業主婦でも共働きでも
あまり変わらないです。
妻に稼ぎがあったとしても
今までの二人分の収入が減ることは事実なので
今後の生活を考えると
不安になってしまうものです。
(実際は、夫にかかっていた生活費が減るので
収入が減っても、意外と大丈夫だった、
という話も聞きます^^)
また、周囲の目が気になってしまったり、
親や職場に説明したり、
あるいは説得したりすることも大変です。
子どもには、両親の不仲を見せるのは良くない、
とわかっているけれど、
それよりも、父親のいない子にしたくない、
と思う方も多いですし、
何より、
子どもが父親になついていると
なおさら「子どもから父親を奪えない」
と思ってしまうのも当然です。
お金や世間体を気にするなんて、
打算的だと自分を責める方もいますが
でも、お金や世間体だって
大事な理由です。
●離婚したくない、一番の理由
ただ、今までのカウンセリングで
一番多かった理由は
「セックスの問題さえなければ、
仲良くいられるのに」
という思いです。
セックスを拒否したときに
怒ったり、責めたり、すねて無視したりする以外は
夫は人間的にも、父親としても、
パートナーとしても
自分にとって、大切な人で、
セックスがからまない
家族で過ごす時間は
穏やかで楽しくて、
だからこそ、セックスという
夫婦生活の一部の問題だけで
そのかけがえのないパートナーを
失ってしまうのは、
悔しいし、納得いかない。
そう感じている方が多いんです。
●「したくない=嫌い」にしないために
つまり
「セックスしたくない=嫌い」
では、ないんですね。
もちろん「性的なことをしたくない」
と思うほどになった
夫婦の間の課題は、必ずあります。
それが「好き」を減らしているのは
事実です。
でも、それは
「相手を嫌い」という状態ではなく
「夫婦の課題が解決できずにいる」
という状態であることが
ほとんどです。
ただ、それを放置していると
本当に「嫌い」になっちゃうんですが^^;
だから、まずは
夫婦の間に生まれた課題を
きちんと解決していくこと。
それを解決したときに
「やっぱり、嫌いだな」とはっきりしたら
その時に別れても遅くないんじゃないかな、
と思います。
●正論ではなく、目の前の人と向き合うこと
人の心は、正論だけでは
はかれないものがあります。
「したくない=嫌い」と、
0か100か、では決められないものです。
世の中の常識とか、
だれかが決めた「夫婦とはこうあるべき」とか
そういうことで
大切な人との未来を決めるのではなく
目の前の大切な人、
その人自身と向き合って、
未来を決めていけると
ステキですね。
もちろん、その上で離婚を選択するなら、
それでもいいと思います。
その選択も、応援します。
でも、離婚する前に
あと一度だけ、頑張ってみよう、
そう思っている方は
こちらでお話聞かせてください。
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