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正論を振りかざす夫への対処法

2023年5月24日

テーマ:コミュニケーション

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

相手が言ってることはもっともなんだけど、
なんかモヤモヤする!

そんなこと、ありませんか?

いわゆる「正論」を振りかざされる場面です。

正論を過剰に突きつけて追い詰める
「ロジハラ(ロジカルハラスメント)」ほどではなくても

積み重なると、けっこうなダメージになります。

今日は、正論を振りかざされたときの
上手な対処法をお伝えします。



●正論がモヤモヤになる場合


普段の何気な会話や
ちょっとした愚痴などを聞いてほしいときに

正論で返されて否定されると
うっかり本音も言えなくなり
だんだんと苦しくなります。

たとえば、体調が悪くて
ちょっと子どもと遊んでほしい、とお願いしたら

「母親なのに
自分の体調管理もできないの?」

「母親としての自覚が
足りないんじゃない?」

と言われてしまったり。

会社で上司に大変な仕事を頼まれた、と
ちょっと愚痴をこぼしたら

「人が嫌がることほど、
喜んで自分が引き受ける心が大事」

と諭されたり。

もっともなことだし、
間違っているわけではないので
反論しづらいのですが、

言われた方はなんかモヤモヤしちゃいます。

モヤモヤするのは
こうした正論を言ってる側に
何かが足りないからです。

さて、何だと思いますか?


●モヤモヤの正体とは


それは「相手を尊重する気持ち」です。

正論を言う側が、
自分の言い分や権利を主張するばかりで、

相手の気持ち言い分、
権利を尊重してくれてない気がするとき、

言われた側は、
自分の心や、自分の事情に

ズカズカと土足で入り込まれた
気持ちになります。

それは、一方的に
「搾取されている」ような感覚かもしれません。

それでも正論なので反論できず、

ただただ、搾取されるしかない・・・
という気持ちになるんです。

それがモヤモヤの正体なんですね。


●正論をぶつけられたときの対応


では、相手に正論をぶつけられて
モヤモヤしてしまったとき、

どうしたらいいでしょう?

ここで、相手の正論を否定したり
こちらの意見をぶつけたりしても

相手は正論だと思ってるから、
なかなか聞いてくれないでしょうし

お互いに感情的になって
疲れてしまいそうです。

でも、言われっぱなしもなんだか悔しい!
ですよね。

なので、そういうときは

いったん、相手の主張は
「あなたはそう思うんだね」と

否定も肯定もせずに受け止めた上で

「私は、こう思うんだよ」と、
自分の考えを事実として伝えると

お互いに、あまり感情的にならないので
オススメです。


●自分が正論をぶつけそうになったとき


ちなみに、自分が
正論を振りかざしそうになって
ドキッとすることもあるかもしれません。

夫だけじゃなく、
子どもさんに対して、とか
親に対して、

あるいは職場の人に対して、など
自分が相手をつらくするのも
できれば避けたいものです。

そんなときのポイントです。

たとえば、相手の主張が
自分とは違っていて

そして、あきらかに
相手がおかしなことを言っているとしても

相手がそう思うに至った、
なんらかの理由や事情もあるはずです。

正しいから、常識だから、
何を言ってもいい、ではなく

正しい方の権利だけを
優先するのでもなく

まずは相手の気持ちや言い分に
いったん耳を傾けてみることが
大事です。

その結果、どちらが正しいのか、という
勝ち負けではなく

お互いに「Win - Win」の関係になれる
ゴールを心にとめておけるといいですね。



ほんのちょっとの
相手へのやさしさ、相手を尊重する気持ち、

それをプラスするだけで
伝わり方が変わります。

やさしいコミュニケーション、
目指していきましょう。

すぐに使えるコミュニケーションのコツは
こちらも参考にしてくださいね。

この記事を書いたプロ

松尾聡子

夫婦関係のカウンセリングのプロ

松尾聡子(Le Port(ル・ポール))

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