押入れの中がなぜ濡れてるのか?
昨日の朝は相当大規模な停電でしたね。皆さんのお宅、会社は大丈夫でしたか?
報道によればいまだその発生カ所と原因が特定できていない、ということですのでまた停電になるかもしれません(>_<)
いや、「またなるだろう」と考えておく方が賢明ですね。
この記事を書きながらもちょくちょく下書き保存をしています(笑)
それにしても電気が無いと本当に困りますね。今回の停電は、復旧まで長い所で4~5時間だったそうですが、これが1日いや3日も続いたらどうなるんでしょうか?
「そんなことありえないでしょ~?」って思ってしまった方は要注意ですよ!
日常生活では、電気はいつでも当たり前に使えます。
あやゆる食料や飲み物、それに燃料ははスーパーやコンビニ、ガソリンスタンドで買えるのが当たり前です。
「お金さえ持ってればなんとかなる」という楽観的な予測が先行している思考回路です。
でも非常時はお金が全く役に立たないということは、皆さんも承知しているはず。
買いたいものが買えない、あるはずのものが見つからない、はやく何とかしてもらいたい、
とにかく誰かが助けてくれるはずだと。
停電も困りますが、地震だって雷だって、集中豪雨、竜巻だっていつどこでどうなるかわからないのがここ地球です。
全てに万策を講じることはまず不可能でしょうが、ある程度起こり得る危機に対しては、どうすべきか予測しておくことが肝要かと思われます。
非常時でも普通に暮らし続けることが出来る家とは?
住宅建築に携わって20年。若いころはあまり意識していなかった非常時に強い住宅とは、というのはマイ・ホット・テーマ。
ここ数年、特に東日本大震災以降、意識してお客様にもアナウンスするようにしています。
オール電化にすることのリスク、電気がなくても使える暖房器具の重要性、太陽光発電のみでどのくらい自活できるのか、
などなど、話したい伝えたいことが山ほどあります。
でも結局のところいつも、
「耐震」 と 「断熱」
にゆきつくのです。漂流すれど、だせんすれど、どうしても行き着いてしまうんです(笑)
台風でも地震でも壊れにくい構造をきちんと確保することがまず第一優先。
お客様のおっしゃる通りに間取りをつくることは簡単ですが、私の場合、構造安定性をいつも意識しています。
プランニングを打合せをしているその場で判断できるものであれば、ダメなものはだめだと、はっきりと伝えます。
新築のプランニングは当然ですが、耐震改修リフォームの場合もそうです。現状の建物の構造上の弱点箇所は、現地でキョロキョロしているとすぐに見えてきます。
そのすぐそばで「ここはああしたい、ここも壁と柱をとっちゃって!」と悪魔のささやきが(笑)
断熱と耐震のリフォームが同時に行われる予定のときは、開放的な間取りが魅力なので、ついついそれら構造的に意味のある部材もを取ってしまいたくなるのが建築士の性です(T_T)
しかしそこは綿密に、ち密に構造計算をしないと、その建物の致命的な弱点になりかねません。
私は最近よく、私自身が現場でなにか黙々と作業をしている、というような夢をみます。
1階で塗装かなにかの作業をしているんですが、突如2階の床がギィ~という音と共に降ってくる・・・(>_<)
いいことなのかまずいことなのかよくは分りませんが、それだけ耐震の設計にビビッているんでしょうね。
だから少し診断も辛めになってしまいます(笑)
「断熱!」、も単純に、冬暖かい家で快適に暮らしてもらい、ランニングコストを少しでも抑えてもらいたい、
という想いがあるのですが、ちょっと木切れを暖に採ってもらえれば、あるいは太陽の日射がさせば、電気なしでも普通に暮らせる断熱性能レベルを常に意識しています。
そのため通常の断熱基準から比較すると場外ホームランレベルでの提案になってしまうのですが、その時になればきっと分ってもらえるさ、とタカをくくっています。
マキストーブはいいですね。乾いた良質の薪さえ確保できてさえいれば、暖房はもちろん調理やお湯を沸かすこともできる。それに炎をみながら気持ちを落ち着かせ、どんなに苦境に立たされたとしてもゆったりとした気分になれるはずです。
耐震改修の設計実務
最近はとても便利なコンピューターソフトがあります。
実地調査に基づいて間取りや壁を入力し、リフォーム後の間取りや壁位置・種類を入力するだけで、簡単に耐震改修計画のよしあしをチェックできます。しかも画面上で建物を同時に揺らしてその倒壊してしまう様子や、どこをどう直すとどうなるかが瞬時に分ってしまいます。
わが設計事務所でも大いに役立っているのですが、これはもっと広くだれでも使えるように無料でダウンロードできるようには出来ないものでしょうか?実売でウン十万もするソフトなので今さら難しいとは思いますし、診断業務で生計を立てている建築士も大勢いるかと思うのですが、だれでも簡単に地震シミュレーションができるわけですから、大いに社会に役立つはずです。勝負はその先にあるはず。耐震性能と断熱性能、それにデザインセンス、コストバランス。良質のリフォームをいかにお求めやすく提供できるか、喜んでもらえるか。本当の真価は災害時に発揮されるんです!
すこしでも興味のある方はこちらをご覧ください。
このコンピューターソフトをいじっていると、耐震に影響するのは間取りだけではなく、壁の位置や窓の位置、それに建物の重さや地盤の強さなど様々な要因が影響していることにきっと誰しもが気付くことでしょう。
特に屋根の重さはかなりの影響力です。
一般に屋根の材料は、瓦、トタン、スレートなどが思い浮かびますが、その重さは10倍程度異なります。
また太陽光パネルも相当な重さがあります。さらにいえば、屋根上に残った雪の重さも、条件次第で相当な影響を受けます。
屋根は重い方が建物が安定し、地震に強い、と感じる人がいると思いますが、実は真逆です。
屋根は軽ければ軽い方が安全側だ、ということは木造建築設計実務者ならば誰もが分っているところ。
耐震リフォームの際はぜひ瓦の屋根から、ぜひ思い切って軽い板金製の屋根に変えていただきたいものです。
カワラないと、ワカりません。(笑)
昨年11月、長野県大北地域・北部を襲った神城地震で、たくさんの瓦の屋根がおちたりずれたりしました。
被害に遭われた方々には改めてお見舞い申し上げます。
冬場、屋根上の工事はかなり危険なので、いまだブルーシートをかけたままのお宅も多いと聞きます。瓦職人もそう多くはなく、順番をずっとお待ちだとも耳にします。
そこでRebornでは松本市の加藤製瓦さんと松代・坂田木材さんとタイアップして、安心な暮らしをはやく始められるように、
砂粒付の板金屋根(=しかも瓦調)に葺き替えリフォームを企画しました。
耐震性に問題がある住宅では、単に瓦を修復するだけでは抜本的な解決にはなりません。
屋根を軽くする、壁を強くする・あらたに耐震用の壁を設ける、なども場合によっては提案し、次に来る地震に備えることが出来るようご案内したい考えです。
耐震診断も、フリーソフトが世にないようなので無料で行います。お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
直接現地に出向き、状況を拝見させていただき、できるだけ早く対応させていただく所存です。
こんな私でよければぜひご用命下さいませ<(_ _)>
株式会社Reborn(リボーン)内
一級建築士・耐震診断士・既存住宅現況検査技術者
塩原 真貴(しおはら まさき)
Reborn-Studio一級建築士事務所
長野市稲里町田牧1327-7
☎026(274)5485
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